カナダのニューブランズウィック大学のベンジャミン・K・ティペット数学者は、1928年に太平洋の失われた島で船員が遭遇したという「クトゥルフ」の存在を解明したと信じているようです。同士は「非ユークリッド幾何学」を用いて、それを説明する真面目な論文を書いています。以下から一部抜粋した内容をご紹介しましょう。
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1928年、故フランシス・ウェイランド・サーストンは、秘術信仰に関する世界的陰謀を世界に警告する主旨のスキャンダラスな原稿を発表しました。彼の原稿は、グスタフ・ヨハンセンと言う名で知られる船員の奇妙な島での体験記が引用されていました。ヨハンセンの説明によると、その島での冒険は素晴らしく、サーストンが集めた文書の中でも、しばしば最も謎めいたものとみなされています。 我々は、ヨハンセンが経験した全ての現象を、時空の曲率の結果として生じたものだと説明出来るかもしれない、と主張します。彼のアーキテクチャの形状と地平線の場所の流動性を含む不可解な報告の多くは、統一された遠因によるものだと言えるでしょう。 我々はそのような形状の簡約された例を提案することで、ヨハンセンの説明が単純に精神異常の錯乱では無かったことを数的な計算結果を使って示します。むしろ、彼らは自分たちが見たものをどのように説明すれば良いのか分からなかっただけの知能の高い人達です。我々にしてみれば、もしもこのストーリーの詳細が高熱時に見た意識半分の内容で無い限り、ヨハンセンは無意識の内に時空の曲率の結果を説明したようにも見えるのです。 我々は、そのような珍しい時空の曲率を生み出すための必要事項の種類を計算しました。しかし残念なことに、この必要事項は人間科学の経験全てに馴染みが無い性質で、非現実的であると判断しました。それどころか、このような事柄を制御することができる文明では、ワープ航法や光学迷彩、そして惑星間を便利に旅することの出来る珍しい形状を構築することが出来るかもしれません。
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この論文の全文は Rlyeh.pdf(PDF)で読むことが可能です。
[via Metafilter via io9] (中川真知子)