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病んでいることを偽るのは簡単かもしれない。という研究結果
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病んでいることを偽るのは簡単かもしれない。という研究結果

2013-07-15 13:00
    病んでいることを偽るのは簡単かもしれないという研究結果


    ニュースなどで、犯罪を起こした人が「あの時は精神が~......」と言っているのを耳にすることがありますよね。訳者は、事件の内容によっては「それは演技なのでは? 刑を逃れたい言い訳なのでは?」と疑ってしまうことがあります。

    しかし、病んでいる振りをするのは意外に難しいはず。それに、プロの精神科医等が診断するのだから、演技をしたとしても、いとも簡単に見破られてしまうのでは無いでしょうか?

    しかし、「io9」によると、精神疾患の人たちを良く知る人たちでさえ、見破るのは非常に難しいようなのです。

    それでは、以下から詳細をどうぞ。
     


    【大きな画像や動画はこちら】

     
    先日、BBCニュースが、60年代に子供5人を殺害して逮捕されたイアン・ブレイディーが「メソッドアクティングで精神科医を騙した」と発言したことをうけて、「実際に病んでいることを偽ることが出来るか」という内容を記事にしました。その中に、興味深い内容が記されていたので抜粋して紹介したいとおもいます。

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    過去数十年の間で、診断はより正確になってきています。しかし、かつての技術は今よりもっと未熟でした。70年代初頭に行われた実験では、システムに幾つかの問題点があることが挙げられています。

    心理学者のデイビッド・ローゼンハンは、5人の健康な人々を幻聴があるかのように演じさせ、米国の5つの州にある精神病院に入院出来るかどうか試させました。

    すると、5人全員が入院を許可され、精神病であると診断されたのです。入院時、彼らは幻聴はなくなったと伝えると、精神疾患があるということを認めた上で薬を服用するのであれば、退院の許可を出すと言われました。この実験に参加したほとんどが、正式に統合失調症であると診断されたのです。

    この実験を知った医療機関のスタッフは、簡単にだまされるはずは無いと、ローゼンハンに再び挑戦することにしました。3ヶ月に渡り、彼が送り込んだ患者を見分けようとしたのです。その結果、病院側は193人の内、41人が精神病を演じていると主張し、さらに42人が疑わしいと判断しました。しかし、ローゼンハンはただのひとりも「患者」を送り込んでいなかったことを明かしたのです。


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    なお、BBCニュースによると、身近に精神を病んだ人がいて言動を熟知していたり、かつて幻聴や幻覚を経験がある人の演技は、見分けるのが非常に難しいそうです。プロでも見分けることが難しいのだから、素人にはほぼ不可能と言えるのでしょう。

    Top image by JustCallMe_?Bethy?_ via flickr


    [via io9

    (中川真知子)

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    RSSブログ情報:http://www.kotaku.jp/2013/07/how_easy_is_it_to_fake_mental_illness.html
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