2D「ディメイク」を制作中の23歳。仕事や恋愛と2Dプロジェクトを両立させるのは難しそうです。
オーストラリアのウェブ開発者、23歳のルーカス・ブラウンさんは、『ファイナルファンタジーVII』の2Dリメイク版を『RPGツクール2003』などを使って一人で作っています。
2008年から断続的に作り続けているというブラウンさん。全てのシーンをリメイクするつもりはないようですが、すでにメニューや戦闘システムは「非常に細かいところまで」再現してあるそうです。近いうちに、最初のミッションだけでも完成させてプレイアブルなものにしたいと考えているとのこと。
それでは、これまでにブラウンさんが公開している動画を見てみましょう。
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qhimmというサイトの手を借りたりしながらも、独自のスクリプト言語と『RPGツクール2003』で、敵のAIやリミットブレイクなども再現しています。米Kotakuへのメールで、ブラウンさんはこう書いています。
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ここ数年で、多くの人が『FF7』の2Dリメイク版に挑戦し、そして失敗していきました。だから挑戦してやろうと思ったんです。僕のゴールは、もし『FF7』が3Dではなく2Dで制作されていたら、作られていたであろうモノを作ることなんです。
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この曲は『ファイナルファンタジーVII』のPC版から取ってきたものだとか。「きっと、PC版の『FF7』がMIDI使ってることを喜ばしく思ってるのって、僕ぐらいのものなんだろうなぁ」とブラウンさんは語っています。
『FF7』の印象的なオープニングシーンはこんな風に再現されています。
残念ながら今のところは、これくらいしか我々が見られるものはありません。
ブラウンさんは「今はフルタイムで働いているし、大切なガールフレンドもいるんです。SteamやAndroid/iOS向けにリリースする権利が自分にあるゲームを作りたいとも思ってます。だからこの2Dリメイクはしばらく棚上げです。でも時々は、モチベーションの閃きがあったときにはこっちのプロジェクトを進めます。この話が記事になって公開されれば、やる気が出て、完成させることができるかもしれませんね!」とも語っています。
『RPGツクール2003』でそれぞれのシーンを再現するために、ブラウンさんは手書きで一ピクセルづつ背景を描いているんだとか。こちらはミッドガルの魔晄炉内部のアウトラインです。
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『FF7』の全てをリメイクするというのは、私の目標以上のもの、私の夢といったほうがいいかもしれません。700以上のシーンがあり、1シーンをリメイクするのに最低でも1週間はかかるんです。単純計算しても、どれだけ時間がかかるかお分かりになると思いますが、キャラクターや敵のスプライトを含めなくてもこれだけ時間が掛かるんです。
でも「もし2Dで作られていたら」という点では、爆破ミッションは是非完成させたいですね。でもこの作業がなかなか進まないんです。バレットのアニメーションと敵のスプライトがいくらか、あと7シーン完成させないと終わりませんね。
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数年前には、スクウェア・エニックスからの待ったの声がかかり、開発中止になってしまった『クロノ・トリガー』のファンメイドゲーム『クロノ・トリガー・レザレクション』がありましたが、ブラウンさんは彼のプロジェクトがそんなことになるとは心配していないようです。
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スクウェア・エニックスの行動には一貫性がありませんよね。スクウェア・エニックスの著作権を侵害しているほとんどのプロジェクトは全く気づかれずにいますが、数少ない目立っているプロジェクトに声がかかるんです。僕がこのプロジェクトの公開予定とかを明らかにしないのも、スクウェア・エニックスに行動を起こされないようにするためです。
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僕の個人的なゴールはもう満たされています。複雑なゲームメカニクスをデザインして実装する経験を積めましたし、3Dゲームを雰囲気はそのままに2Dゲームにできるか? という僕の疑問にも答えが出ました(ヒント:答はイエス!)。
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前世紀(1997年)に発売された『ファイナルファンタジーVII』ですが、今でも人々を魅了してやまない作品です。米コメント欄では「おいおい、Kotakuが取り上げてこのプロジェクトが目立ったら潰されるんじゃないか?」などのコメントもありますが、ブラウンさんには是非プレイアブルなものの公開にまでは漕ぎ着けてもらいたいところです。
[via Kotaku]
(abcxyz)
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