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しゅーにゃんさん のコメント

エウ・トポス(よい都)という意味合いだが,考えてみりゃ「住めば都」という言葉もあるんだな。
うまいこと言ったもんだ。
二次創作のネタ帳とおぼしき幻想郷さえ,この範囲なら住みたくないユートピア判定そのまま入るからなあ。
No.1
136ヶ月前
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ユートピアとディストピアは紙一重。 「ユートピア」は何もかもが完璧な理想郷のはずですが、フィクションの世界には「 そんなところには絶対住みたくない! 」と思わせるような奇妙なユートピアもたくさん登場します。 そこで今回は「io9」に掲載された、 映画や文学作品に描かれてきた、9つのどこか歪んだユートピア をご紹介します。   1. 古典文学『ユートピア』のユートピア 「ユートピア」という言葉の発祥となったのが、イギリスの思想家トマス・モアが1516年に著した本、『 ユートピア 』。土地の所有権も犯罪も存在せず、誰もが信仰の自由や離婚の自由、無償の医療サービスを約束されて、野菜や穀物を育てながら暮らす世界です。 あ、「誰もが」は間違いでしたね。「 奴隷以外の誰もが 」です。外の世界から来た人間や、外で罪を犯した者は奴隷となり、住民がやりたくない仕事をすべて背負わされるのでした。 さらに婚前交渉は禁止されており、婚した女性は月に1回、夫に罪を懺悔しなければなりません。500年近く前に書かれた話なので無理もないですが、現代ならいろんな団体から抗議が来そう...。 2. 映画『2300年未来への旅』のドーム型居住区 2300年代、人々は巨大ドーム内に作られた街に住み、食べ物や寝るところの心配もなく、いつも誰かと気軽にSEX(わぉ!)しながら暮らしています。仕事も結婚も、面倒なことは一切ナシ。生活はすべて巨大コンピューターがまかなってくれるのです― 30歳になるまでは 。 30歳になった人々は、全員 ドーム内の人口を一定に保つために殺処分 されます。逃げ出そうとしても追跡者たちに見つかって殺されるだけです。 普通の世界と、好き勝手に暮らして30歳で殺される世界。どちらがいいですか? 3. 映画『ウォーリー』の宇宙船アクシオム ゴミの山と化した地球を捨てて、 人類がのんびり楽しく暮らす巨大宇宙船アクシオム 。ふかふかの椅子に赤ちゃんのように座っているだけで、生活の何から何までを船の中央コンピューターが世話してくれます。 移動にも歩く必要が一切無いので、アクシオムの人間は みんなコロンコロン に太ってしまいました。万が一、椅子から転げ落ちても自分で起き上がることもできません。そんな 超メタボ状態 では、健康の問題もたくさんありそう。もし船の医療サービスが病気を治してくれるとしても、痩せない限りすぐにまた別の病気になりそうです。 あと、考えたくないことですが、みなさんトイレはどうしてるんでしょう。椅子にソレがついてるのだとしたら、つまり トイレに座ったまま一生を過ごす ということに...。 4. 映画『デモリションマン』のサン・アンゼルス   【 Phoenix vs Spartan vs the future 】 1993年の映画『 デモリションマン 』の舞台は、ロサンゼルスからサン・アンゼルスへと成長した巨大未来都市。犯罪がなくなったこの街に、過去に冷凍刑になっていた極悪犯(ウェズリー・スナイプス)が蘇り、未来の警察では手に負えないので、これまた冷凍されていた刑事(シルベスター・スタローン)が解凍され、任務にあたるというストーリーです。 犯罪がないのはいいことだとしても、レストランはファーストフード・チェーンの「タコベル」だけ、トイレでは紙の代わりに 3つの貝殻 を使うのが当たり前。それのどこがユートピアなの? と思いますが、この世界に住んでいる人たちはそう思っているようです。 映画の中で、貝殻でどうやってお尻を拭くのかは最後まで説明されません。それを知った時、「 そりゃーほんとにユートピアだわ 」と思えるのかもしれませんが... ごめんなさい、知りたくないです 。 5. 海外絵本シリーズ『ダイノトピア』のダイノトピア アメリカの画家、ジェームズ・ガーニーが創作したダイノトピアは、 恐竜と人間が幸せに共存 する世界。ほかのユートピアものと同様に、お金も所有権も犯罪もなく、みんな仲良く暮らしています。恐竜と一緒に。 人間の文明と恐竜が同時に存在した時代はないので、不可能だと決めつけることもできませんが、ダイノトピアには草食恐竜だけでなく、 肉食のヤツもいるんですよ?  仮に人間以外の動物の肉がたくさん食べられるとしても、恐竜が群れで移動したり互いにケンカしたりするだけで、生活は十分メチャクチャになりそう。 ついでに、シモの話ばかりで申し訳ありませんが、ダイノトピアには 恐竜たちが落としていったソレを一日中掃除している人 もいます。いくら恐竜好きでも、そこまでして一緒に住みたいでしょうか? 6. 古典文学『ガリバー旅行記』のフウイヌムの国 スウィフトの『 ガリバー旅行記 』でガリバーが最後に訪れるのが、フウイヌムの国。フウイヌムは人間をも超える知性を持った、ウマの種族です。 彼らは完全に理性に基づいた社会を築き、そこには感情も、政治や宗教も存在しません。 彼らにはたとえば、一組の男女につき、男女一人ずつの子どもを持つことのみが許され、もし 2人の子どもが同じ性別になってしまった場合、一方をよその家に渡す 、という決まりがあります。 私たちの住む世界なら「オニ! 悪魔!」と非難されるところですが、文句を言うフウイヌムはいません。それは、 子孫を残すという目的に基づいた合理的なルールであって、酷いことではない のです。 悪は被害者がいて初めて悪となります。誰もが感情を持たずに、合理性だけに従って生きることができれば、 悪は存在しない 。でもそんな世界に生きていて、幸せなんでしょうか? 7. アメコミ『シルバーサーファー』の惑星ゼン・ラ 惑星ゼン・ラはマーベルのスーパーヒーロー、シルバーサーファーの故郷。貧困も戦争もなく、科学が高度に発達した文明社会で、人々は仲良く幸せに暮らしていました。 ...しかしこの星、攻撃されることが多すぎる! それもちょっとやそっとの攻撃じゃなく、 50年に1回くらいの頻度で全滅に近いやられかた をするんです。 最初はジ・アザーと呼ばれる敵が、惑星のすべての生命を殺して文明を破壊しつくします。この時は本来の敵だったギャラクタスがなぜか温情を見せて、全員を生き返らせてくれました。しかしその後、シルバーサーファーがギャラクタスを怒らせてしまい、ゼン・ラの人々はまた殺されるハメに。辛くも生き残った500人ほどでまた幸せな生活を築こうとしますが、次はザ・グレート・ワンがやってきて、 結局全員殺してしまう のでした。 中身がどんなに良くても、こんな星には絶対に住みたくありません。 8. 映画『未来惑星ザルドス』のボルテックス 【 Trailer for Zardoz (1974) 】 ショーン・コネリーの胸毛がユートピア ......じゃなくて。 カルトファンには堪らない ジョン・ブアマン監督 のこの作品。「未来惑星」なんてタイトルがついていますが、舞台は2293年の地球です。人類は不老不死の超上流層である「エターナル」と、超下流層の「ブルータル(獣人)」に分かれ、エターナルたちはボルテックスと呼ばれる世界に暮らしています。 必要な物は何でも揃っていて、やることといえば一日中座っているか、パンを焼くぐらい。 もう住人たち自身があまりのつまらなさにウンザリ して、男性は全員が不能になってしまうほどです。 そんな所に赤パンツひとつで飛び込んでくる、ブルータル代表のショーン・コネリー。不能の男性に飽き飽きしていた女性たちは大喜びで彼を捕まえ、イケナイ実験を始めるのですが...そんなこと以外に楽しみもなく、 自分のことしか考えていない嫌な人間たちに囲まれて、不老不死のまま過ごす 。拷問のようなユートピアです。 9. 映画『アバター』の惑星パンドラ 本作を見た多くの人が、パンドラの素晴らしさに感動したことでしょう。 青々と茂る美しいジャングル、空に浮く岩山、白くしぶきをあげる滝、そしてすべてを守るかのようにそびえ立つ大樹。ああ、私もこんなところに住み......たい?  パンドラには恐ろしい猛獣、と言うより RPGのモンスターのようなのがうじゃうじゃ いることを忘れてはいけません。自然と共に生きていくなら、ヴァイパーウルフにあっさり食い殺されて、土に還るのもまた自然の摂理です。 また、地球人の体が適応できないパンドラに住む、ということはナヴィ族になるわけで、そうすると頭から出ている アノ触角のようなもの を、自分が乗る動物の体の穴に入れなきゃいけません。人間が馬に乗る時に、自分の指を馬の鼻の穴に(または体の 他の部分 を 別の穴 に)入れなければ乗れないとしたら......ちょっとためらいませんか? 「富◯サファリパークでOK!」な人は、きっとたくさんいると思います。 フィクションに登場する史上最悪のユートピア・理想郷9選 [Kotaku Japan] [ io9 ] (さんみやゆうな)
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