アメリカのベストセラー作家であり、映画化作品や『スプリンター・セル』、『ゴースト・リコン』等のゲームの監修でも知られる、トム・クランシーが10月1日、66歳で亡くなりました。 今回は、彼が生みだした素晴らしい作品の数々を振り返りたいと思います。
小説版『レッド・オクトーバーを追え!』
また同作は、軍事技術の描写が優れていたため軍関係者からも人気を博し、米軍の高官達と会う機会に恵まれ、その経験が後の作品に生かされていったんだとか。2作目となる小説『レッド・ストーム作戦発動』も緻密な現代戦の描写が行われていますが、戦闘シーンは、共著のラリー・ボンドがデザインした海戦ミニチュアゲーム『ハープーン』を使い、艦船のミニチュアを並べてシミュレーションしたものをベースに書かれたのだとか。
そして、3作目『愛国者のゲーム』を執筆。『レッド・オクトーバーを追え』で活躍したCIAエージェントのジャック・ライアンが再び主人公に。彼を主人公にしたシリーズは(関連作を含め)16作も執筆され、彼は作中でアメリカや世界を幾多の危機から救い、最終的に大統領の座につくというアメリカ版島耕作的な出世を成し遂げます。
『容赦なく』
そして、たった1人で麻薬組織を壊滅させ復讐を成し遂げ、救出作戦も成功させるという超人的な活躍をするストーリーです。 『メタルギア・ソリッド』のスネークと並び、ジョン・クラークは私の中学生の頃のヒーローの1人でした。ちなみに彼も出世して、小説『レインボー・シックス』では、国際テロと戦うため、世界中のエキスパートを集めて極秘裏に結成された多国籍特殊部隊「レインボー」を指揮する長官となります。 このような素晴らしい小説を世に送り出しつつ、トム・クランシーは、1996年にゲーム会社「レッド・ストーム・エンターテイメント」設立。1998年に自身の小説をベースとしたFPS『レインボー・シックス』を発売し、大ヒットを記録します。
『ゴースト・リコン』
『スプリンター・セル』
ベストセラー小説を連発し、現在で1億冊以上の本を売上げただけにとどまらず、ゲームにも緻密な軍事描写を持込み、後の作品に多大なる影響を与えたトム・クランシーですが、66歳でこの世を去りました。早すぎる死に世界中がショックを受けていますが、これからも彼の作品は広く愛されていくことでしょう。
ちなみに、彼の新作小説『コマンド・オーソリティ-(原題)』がアメリカで発売を控えており、「ジャック・ライアン」シリーズの30周年を記念して製作された新作映画『エージェント:ライアン』の日本公開も決まっています。どちらもファンとして非常に楽しみです。
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Tom Clancy Dead: Bestselling Author Dies At 66[Huffington Post]
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(傭兵ペンギン)
コメント
コメントを書く反日おじさんご冥福をお祈りします
ゲーム作品は面白かったよ。日米開戦はちょっとアレ過ぎたけど