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コモドール64、NES、KinectにOculus Riftが図書館で楽しめる? フィンランドの図書館へ行ってきました
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コモドール64、NES、KinectにOculus Riftが図書館で楽しめる? フィンランドの図書館へ行ってきました

2013-11-04 21:30
    コモドール64、NES、KinectにOculus Riftが図書館で楽しめる?フィンランドの図書館行ってきました!


    知恵の輪、ツイスターにボードゲーム、そしてOculus Riftまで...というと、なんだか先日のファンフェストのゲームコーナーみたいに似て聞こえますが、違います

    今回はなんと「図書館の中」で、古いコンソールゲーム機から最新のゲームデバイスまでが楽しめる(しかもコーヒーやジュースも飲める!)びっくりなイベントです。

    ヘルシンキ市図書館「HelMet」(ヘルシンキ・メトロポリタン・エリア・ライブラリーズ)と、フィンランド・テクノロジー博物館「Tekniikan Museo」との協力のもと、首都ヘルシンキ内にあるパシラ図書館で開催された今回のイベント。コモドール64NESXbox 360+KinectOculus Riftとレトロゲーム好きにも最新のゲームが好きな人にも楽しめるイベントになっていました。

    国際学習到達度調査PISAでも、国際成人力調査PIAACでも、常に読解力を高順位に保っているフィンランドは、図書館利用率が世界トップであることでも知られています。

    でも流石にテレビゲームが図書館の中で遊べるイベントはこれが初めてのようで、結構なお年のコモドール/NES世代の方から、小学校帰りの子供たちまでが図書館の中でゲームを楽しんでいました。しかし、なんで図書館でこんなイベントが?
     


    【大きな画像や動画はこちら】

     
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    外観はいたって平凡な図書館


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    中に入るとステッカーでゲームイベントコーナーへの道が示されていました。ワクワク


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    辿って行くと子供たちが遊ぶ姿が


    ゲームコーナーでまず目に入ったのは子供たちの飛び跳ねる姿。Xbox 360とKinectが用意されており、子供たちは『フルーツニンジャ』や『Kung-Fu High Impact』などの作品を楽しんでいました。特に自らの姿をゲーム中に登場させてプレイすることのできる『Kung-Fu High Impact』は子供たちに大人気だったようです。


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    そしてこちらはコモドール64!


    全世界で大いに売れたコモドール64ですが、テクノロジー博物館職員の方に話を伺ったところ、フィンランドでの人口あたりのコモドール64所有率は世界一だそうで、それだけにフィンランド国民の間での認知度は高いそうです。


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    NESを楽しむカップル


    NESももちろん認知度は高く、大人気。多くの来場者が懐かしがりながら遊んでいました


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    ボードゲームやパズルもたくさん置いてありましたが、ルールを読まなくとも楽しめるテレビゲームで遊んでいる人が多かったです。


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    やっぱりプレイしている人を傍から見ていると、思わず笑いが。


    このイベントの目玉ともなっている、ヴァーチャル・リアリティ・ヘッドセット「Oculus Rift」では、「ファンフェスト」でも体験できたローラーコースターのデモの他、家の内外を自由に歩きまわることのできる体験デモも。


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    図書館内で飲んでOK


    ゲームコーナー脇ではコーヒーにジュースまで無料で提供されていてびっくり。「ゲームに集中してると喉が渇きますからね。水分補給は大切です」とのことです。


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    次回は子供向けのロールプレイゲームイベントもあるよう。


    図書館が中心となり、こういったゲームイベントが開催されることになった背景には、ゲーマーでなくとも無視できないほど大きな成長を続ける、フィンランドのゲーム業界と、ゲームに親しむ若年世代への理解を深めるという目的もあるようです。

    近年フィンランドでは、最近まで携帯業界のトップを走っていたノキアがマイクロソフトに携帯事業を買収され、これまでフィンランドを支えてきた業界が傾いていく中で、ゲーム業界はなおも世界の注目を集めています。

    Rovioの『アングリーバード』や、『クラッシュオブクランズ』(先日ソフトバンクとガンホーに買収されたSupercellの作品)、PS4のローンチタイトル『Resogun』を制作するHousemarqueなどの活躍から、「フィンランドで現在成長している業界はゲーム業界しかない」なんて言われているほど。そのため、これまでゲームに興味のなかった人や、ゲームに興味が無い人達もゲームについて知らなければならない状況になってきているんだそうです。

    加えて、学生たちがその生活の一部としてゲームをプレイする中で、彼らを教える教師たちがその感覚を理解できないようでは困る。ということで、このジェネレーションギャップを埋めるため、これまでゲームに関心を持っていなかった大人たちも、ゲームに親しまなければならないような状況になってきているのだとか。


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    ゲームイベントコーナーを一歩離れると、お洒落で静かな図書館館内


    図書館にミシンが設置されていて、それを使用したりできるところは、日本的な感覚からすると普通じゃないかもしれませんが、それとゲームイベントが開かれていた他は至って普通の図書館といった感じでした。

    普段ゲームをプレイしない人が、ゲーム文化を「自分には関係ない世界のもの」として見るのではなく、ゲームを遊ぶ人たちのことを理解しようとしているところは、一ゲーマーとしてとても嬉しく感じました。

    また、若い世代が触れたことのない博物館モノのゲーム機(実際コモドール64やNESはフィンランド・テクノロジー博物館所蔵品もありますが、今回のプレイアブルな物は個人コレクターからの借り物)で遊べたり、誰もが遊べるわけではない最新コンソールや、まだ一般に発売されていないゲーム機器を誰もが無料で体験できる機会を設けているところは、同じ北欧でもデンマークの首都コペンハーゲン在住の私の友達が羨ましがるほどでした。

    イベントの感想アンケートには「ゲームも良かったけれども、なによりも対応してくれたスタッフの対応が良かった。」なんていう感想があったり、来場者もスタッフたちも共に楽しんでいたのも印象的です。日本でもこういったイベントが頻繁に開かれるようになるといいですね。


    (abcxyz)

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    RSSブログ情報:http://www.kotaku.jp/2013/11/finland_game_library.html
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