孤独なゾンビが愛を求めて東京漂流......


東京にゾンビ現る! でもゾンビの彼って、なんだかとってもチャーミング。

ブードゥー教の起源に始まりジョージ・A・ロメロによって決定的なイメージを付与されたゾンビ。今やすっかりメジャーなホラー・キャラクターとして認知されているのは、ご承知の通り。もはや例外が無いほど多様に作品化され、あらゆるバリエーションが生み出され続けていますよね。

今回ご紹介するショート・フィルム『Zombie / Love』も、その1つ。

孤独な魂を持つゾンビのロブさん(29歳/独身)が、愛を求めて東京をさまようというロードムービーなんですが、そもそもゾンビって魂あるのか? というツッコミはさておき、ロブさんの東京見聞記をご覧ください。
 


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ゾンビのロブさんといえば、ついロブ・ゾンビさんを連想してしまいますが、たぶん関係ありません。

それにしてもロブさんって、ゾンビとは思えないほどにフレンドリー。旅の後半はあいにくの雨に見舞われてしまいましたが、竹下通りや渋谷を訪れ、女子高生を追いかけたり、写メ撮ったり、寿司食ったりと、東京観光を満喫した模様です。


ゾンビのロブさんの自己紹介

「僕はロブ。29歳のゾンビが東京をご案内します。えっと......独身です」 


愛に飢えるロブ・ゾンビさん

竹下通りで女子高生を追いかけまわすロブさん。


女子校生とゾンビ

カメラの前で、はいポーズ。


ゾンビは若い子が好き

やっぱり女子高生を追いかけまわすロブさん(女の子も楽しそうです)。


ゾンビになっても心はあるんです

フレンドリーなロブさんは、ゾンビのくせに礼儀正しいんです。


寿司を貪り食うゾンビ

寿司をむさぼり食うロブさん。ゾンビって寿司食うんですね......。


電車内で傘をさすゾンビ

電車の中で傘をさすロブさん。彼のオーラ(死臭?)に、乗客は少し引き気味。


渋谷にゾンビ出現!

コタクの本拠地、渋谷にロブさん現る!


『Zombie / Love』の製作/監督を務めたのは、Stefan Nutzさん。ロブさんをNielske Deleynさんが演じている他、特殊効果にはKenji Satoさんという日本人も参加しています。内容もさることながら、冒頭に東宝のオープニングロゴを引用するなど、ちょっとした遊び心も楽しい作品。

そういえば、『ウォーム・ボディーズ』という高校生ゾンビのハートウォーミングな恋愛コメディ映画がありましたが、ロブさんは孤独な心を埋めてくれる女性に出逢うことができたのでしょうか?

心優しいロブさんを見ていると、生死の垣根を越えたニンゲンとゾンビの愛の世紀が訪れることを望まずにはいられません。皆さんもロブさんに遭遇したら、気軽に声をかけてみてください。たぶん食べられることは......ないと思う。


Zombie / Love [Vimeo]
Zombie Love: A Single Zombie Struggles to Find Love [MightyMega]

キネコ

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RSS情報:http://www.kotaku.jp/2014/01/zombie_love_a_adrift_on_the_tokyo.html