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前作同様ファンタジックな世界観と筋肉アクションの洪水ですが、中でも注目なのは「すべてを藻くずにしろ」と冷酷に命じるペルシャ軍の女戦士アルテミシア(エヴァ・グリーン)、そして「奴らの血で海を染めろ」と言い放つ、かのスパルタ王レオニダスの妻・王女ゴルゴ(レナ・ヘディ)の勇姿。
かわいいは正義やらキラキラガールやら萌えやら......そんな価値観にはもう飽きた、ナンパな野郎は皆殺しだッ! と言わんばかりのアルテミシアとゴルゴの強さに、女性も男性も魅了されることでしょう。ここ数年、肉体的にも精神的にも強い女性を描く、女子力(じょしぢから)の高い映画が多いですが、本作もその流れに乗った作品といえそうです。
今なお現役の黒魔術ロックバンド、ブラック・サバスのセカンド・アルバム『パラノイド』(1970年)の1曲目であり、彼らを象徴する曲の一つ『ウォー・ピッグス(戦争の豚)』が古代ギリシャ筋肉スペクタクルと融合。血沸き筋肉踊るバトルの数々を魅せる戦さの豚どもの激突にバッチリはまっています。
発表当時ベトナム戦争の最中だったため、アルバム・タイトルからははずされたともされる反戦歌(とする解釈が多い)を起用するセンスが素晴らしいです。この曲は本編でも流れるので、鑑賞時には目を通して魂の筋トレをしつつ、耳もかっぽじっておきましょう。
『300<スリーハンドレッド> ~帝国の進撃~』は、6月20日(金)全国ロードショー。3D/2D/IMAX3D同時公開。
(c) 2014 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.
(スタナー松井)
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