ファルスにコック、ディックにジョンソン、マラに市松、得手吉(えてきち)、ペッカー、それらの言葉がなにを指しているかというと、ナニを指していたりします。
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ナニとはつまりペニス、そうチ○チ○のことなわけですが、北欧アイスランド共和国には世界最大のペニス博物館が存在します。

あらゆる男性器の収集を目的とする『アイスランド・ペニス博物館(ファロロジカル・ミュージアム)』は、世界中のペニシストにとってはメッカともいえる場所。その博物館が、ドキュメンタリー映画として製作されました。

それでは以下より予告編をご確認ください。



アイスランドの首都レイキャヴィークにあるペニス博物館は、偉大なるペニシスト、シグルズール・ハーターソン館長によって創設されました。37年の教員生活とハムラフリード大学の校長職という経歴を持つ彼が、ペニス博物館の設立に至った経緯は、1974年にさかのぼります。

若き日のハーターソン館長が牛のペニスを動物用の鞭として与えられた思い出を熱く語ったところ、友人から同様の鞭を進呈されました。胸の高鳴りと、ムクムクと勃起する好奇心を抑えることができなかったハーターソン氏は、以来あらゆる生物のペニスを収集し続け、ついにペニシストの聖域アイスランド・ペニス博物館を開館するにいたります。

ハーターソン館長にとって、牛のペニスはジェダイのライトセーバーのようなものだったのかもしれません。「ペニスの導きがあらんことを」。


ペニス博物館2

ペニシストの聖なるアイテム「牛のペニス」の鞭


しかし世界最大のペニス博物館にも、決定的な1本の標本が欠けていました。それは世界中のペニシストが渇望する、男根ファンタズマゴリアの聖杯、ヒトのペニス標本です。

それまで博物館が所蔵していたヒトの標本は、睾丸2個と割礼で切り取られた包皮のみ。ショボいコレクションといわざるを得ません。その他には、2008年の北京オリンピックで銀メダルを受賞したアイスランド・ハンドボールチームのペニスを忠実に再現した、15本の「銀の張型」のみでした。

なんという皮肉でしょう。どこにでもあるのに入手できないのが、ヒトのペニスなのです。


ペニス博物館3

映画『ザ・ファイナル・メンバー』公式ポスター(「L」の位置に注目)


しかしついに、陰茎学(ファロロジー)の殿堂に、自らのファルスを提供したいという人物が現れました。しかも2人。

1人は地元アイスランドに暮らすPall Arasonという老人、もう1人はアメリカ人男性「エルモ」ことTom Mitchell。彼らをめぐるドキュメンタリー映画『ザ・ファイナル・メンバー』の予告編を公開したのは、海外サイトの「VICE」です。


ペニス博物館4

燦然と輝くペニス標本の玉座


アメリカン・ペニス「エルモ」は、ペニスに星条旗のタトゥーをほどこすというパトリオティズムあふれる戦略で玉座を狙い、一方のPall Arason氏は死後の献根というセンシティヴなメッセージで心情に訴えかけてきます。

果たして、最後にペニス標本となる栄冠を勝ち取るのは誰なのでしょうか?

人類初のペニス献体ドキュメンタリー『The Final Member』は、Drafthouse Filmsによる製作で劇場公開が順次行われているほか、DVDがAmazonでも入手可能となっています。詳細については『公式サイト』をご参照ください。

Photo:Wikipedia


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The Final Member (Official Trailer) [YouTube]
The Final Member
The Icelandic Phallological Museum
Finding a Human Penis for Your Penis Collection Isn't Easy [VICE]

キネコ

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RSS情報:http://www.kotaku.jp/2014/04/the_final_member.html