1970年代後半、スティーブン・スピルバーグ監督は、コロンビア・ピクチャーのオファーを受けて『未知との遭遇』の続編である『Night Skies』というSFホラーの制作に取りかかっていました。しかし、スピルバーグ監督は続編の制作に消極的。

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彼が監督を引き受けた唯一の理由は、映画会社が自分抜きで勝手に『未知との遭遇』の続編を作ることに抵抗があったからだったのです。結局、作品に登場するエイリアンのデザインが進んでいたにも関わらず、プロジェクトはキャンセルされることになりました。

しかし、作品は完成しませんでしたが、私たちは『Night Skies』のエイリアンをよーく知っています。だって、そのデザインが元となって『E.T.』の迷子で心優しいエイリアンが誕生したのですから。今日は、そんな貴重なE.T.の初期デザインとされる『Night Skies』のエイリアンをio9が紹介していたので、皆さんにもご覧頂きたいと思います。

それでは、以下から詳細をどうぞ。


ずる賢そうなE.T.

このエイリアンがE.T.だったら、子供たちとどんな友情を育んだのでしょうか


『Night Skies』には、11人(匹?)の全く異なったエイリアンが登場する予定だったそうです。これらの貴重な画像は、エイリアンのデザインを担当したスペシャル・エフェクトの教祖とも呼ばれるリック・ベイカー氏が公開したものだそうです。


かわいい?E.T.

いやぁぁぁぁぁ!


これが採用されていたら恐ろしいことになっていましたね。フレンドリーで心優しいエイリアンという設定だけで考えると、このキュルンとした瞳が可愛い(っぽく見えるけど凄い不気味)エイリアンが選ばれてしまう可能性だって決して低くは無かったはず。でも、このエイリアンだったら、名作映画と呼ばれるだけの地位は得られなかったでしょう...。

では、お口直しといきましょう。次が今回の記事の大本命、初期のE.T.さんです。


漢らしいE.T.

まんまE.T.


凛とした表情に意志の強そうな目。迷子になるなんてドジは踏まなそうな雰囲気です。これを元に、子供たちの良き友人であるE.T.を作ったんですね。

ちなみに、『Night Skies』は『E.T.』だけでなく、『ポルターガイスト』にも多大なるインスピレーションを与えています。プロダクションが頓挫しても、その時に作ったアセットを無駄にしなかっただけでなく、大ヒット作をふたつも世に送り出したというのは本当に凄いことだと思います。


[via Comic Book Movie via io9

中川真知子

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