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今回は、io9が選んだ「期待を裏切ってくれた俳優達」をご紹介します。
■『ヴィデオドローム』のデボラ・ハリー
80年代は多くのロックスターが映画に出演し、中々の演技を見せてきました。『マッドマックス/サンダードーム』のティナ・ターナーしかり、『ドゥーン』のスティングしかり、『フリージャック』のミック・ジャガーしかり。そして、真っ赤な口紅と金髪がトレードマークのデボラ・ハリーも、『ヴィデオドローム』で主役のガールフレンドという重要なポジションを完璧に演じました。
■『ラビリンス/魔王の迷宮』のデビッド・ボウイ
80年代のロックスターであるデビッド・ボウイは、1986年にジム・ヘンソン監督作品の『ラビリンス/魔王の迷宮』に魔王ジャレス役で出演。ゴブリンの世界を支配する王という役柄でしたが、ボウイは無理に演技をするわけではなく自然体で挑み、好評価を得る事になりました。
■『インタビュー・ウィズ・バンパイア』のトム・クルーズ
トム・クルーズがレスタトに選ばれた時、原作者であり脚本も担当したアン・ライスは大反発。トムのファンでさえ、本当にセクシーで冷徹なバンパイアを演じる事が出来るのかと不安に思った程でした。ところが、出来上がった作品を見たライスは「トムこそが私にとってのレスタト」と、完璧にレスタトになりきっていたトムを絶賛。トムもアイドル路線を維持しつつ、俳優として新たな扉を開ける事になりました。
■『新スタートレック』のウーピー・ゴールドバーグ
ウーピー・ゴールドバーグは、90年代のスターであり超大物コメディアンです。『新スタートレック』のセミレギュラーとしておさまるような人物ではありません。しかし、その大物っぷりをブルーのコスチュームの下に隠し、シリアスな演技も出来るということを見せつけました。
■『007』シリーズのジュディ・デンチ
ジュディ・デンチが『007』シリーズに加わったのは、ピアース・ブロスナン時代です。丁度、ボンドを模したコメディ映画の『オースティン・パワーズ』が公開されたのもあり、当時ジェームズ・ボンドはコミックヒーロー同様の扱いになりつつありました。しかし、そんな中でも『007』を真面目な映画として支えたのがデンチの存在でした。後にダニエル・クレイグの時代になり、彼女はクレイグと共にハードでスタイリッシュな新しいボンドの世界を築きました。
■『スター・ウォーズ』のサミュエル・L・ジャクソン
数或る映画に出演してきたサミュエル・L・ジャクソンですが、中でも一際有名なのが『パルプ・フィクション』のぶっ飛んだ演技と長セリフでしょう。そんな彼がメイス・ウィンドゥ役に抜擢されたことは、『SW』ファンを驚かせました。彼の登場時間は少ないものの、まるでクエンティン・タランティーノ監督の前で演技しているかのような生き生きとした表情を見せつつ、冷静なメイス・ウィンドゥを好演しました。
■『エイリアン4』のウィノナ・ライダー
大きく潤んだ瞳に白い肌と華奢な体。モンスター相手に激しい闘いを見せる『エイリアン』シリーズには相応しく無いと思われたウィノナ・ライダーですが、人間味溢れるアンドロイドを好演し、『エイリアン』シリーズに新しい風を吹かせる事に成功しました。
■『Xメン』のイアン・マッケラン
ジュディ・デンチ同様、イアン・マッケランも英国を代表するシリアスな舞台や芸術映画を得意とする俳優です。そんな彼が、『Xメン』のマグニート役を演じるなんて誰が想像できたでしょうか(『ロード・オブ・ザ・リング』のガンダルフも同様です)。しかし、彼の演技の幅は、私たちが考えていたよりも広く、プロフェッサーX役のパトリック・スチュワートと絶妙な駆け引きを見せてくれました。
■『ダークナイト』のヒース・レジャー
元祖ジョーカーのジャック・ニコルソンを差し置いて、『ダークナイト』シリーズでバットマンの宿敵役を射止めたヒース・レジャー。『ブロークバック・マウンテン』の演技を絶賛されていたレジャーでしたが、ジョーカーを演じる事が出来るのかどうかについては疑問の声が上がっていました。しかし、結果は皆さんもご存知の通り。彼は映画の完成を待たずして、28歳の若さで亡くなってしまいましたが、同年のアカデミー賞助演男優賞、ゴールデングローブ賞助演男優賞、英国アカデミー賞助演男優賞等を総なめしました。
■『ダークナイト』シリーズのマイケル・ケイン
主役をはれる俳優、マイケル・ケインがアルフレッドとしてキャスティングされたのは、多少なりとも驚きでした。しかし、 彼は画面に登場すれば観客の心をほっとさせるような、安定感のある執事を演じることに成功しました。
■『ゾンビランド』のビル・マーレイ
元々、コメディ要素の強い本作ですが、そこに豪邸にたったひとりで住むゾンビ化したビル・マーレイ(本人役)を登場させるなんて、さすがにやり過ぎかとも思われました。しかし、映画の雰囲気に見事にフィット。映画の雰囲気を盛り上げ過ぎず、かといって落としすぎず、上手い具合のスパイスになっていました。
■『月に囚われた男』のケビン・スペイシー
人工知能ロボットのガーディとして、声だけの出演を果たしたケビン・スペイシー。『ユージュアル・サスペクツ』や『セブン』等で強烈な演技を見せたスペイシーだけあって、声だけにも関わらず、この画面に登場する人物がひとりだけというシンプルすぎる映画に、深みを持たせています。
■『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』のロバート・レッドフォード』
その美貌と優しげな雰囲気で世の女性を魅了したロバート・レッドフォードが、マーベルシリーズに登場するなんて誰が想像したでしょうか。ミスキャストのようですが、これが二重の意味で、良い裏切りをしてくれました。
■『スター・ウォーズ』のアレック・ギネス
無名同然の俳優達の集まりであった『スター・ウォーズ』に、ひとりだけ華々しい経歴を持つアレック・ギネスを登場させるのは場違いと思われました。しかし、彼の存在があったからこそ、一歩間違えば子供っぽいSFになってしまった本作が、大人を熱狂させるSFクラシックになれたと言っても過言ではありません。ギネス本人は、『SW』シリーズに出演したことを酷く後悔していたのは有名な話ですが、彼の『SW』における功績はとても高いのです。
[via io9]
(中川真知子)
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