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正直もう飽きてきた感のある映画の展開20選
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正直もう飽きてきた感のある映画の展開20選

2014-07-30 23:30
    正直もう飽きてきた感のある映画の展開20選
    【大きな画像や動画はこちら】

    映画やドラマには次から次へと新しいアイディアが登場し観客を驚かせたり喜ばせたりしますが、反対にパターン化していて飽きてきた感のある展開も数多く存在します。今日はそんな「コピペ展開」とも言える決まりきった流れをio9がまとめたので、皆さんにも紹介したいと思います。

    ■後ろ! 後ろ!!

    正直もう飽きてきた感のある映画の展開20選

    ちゃんと周りを確認して!


    誰かが誰かの悪口を言っていると、その人が後ろに立っているというのはお決まりの展開。また、誰かが敵やモンスターのことを話していると、それらが後ろから突然襲いかかって来るといった演出もパターン化していると言って良いでしょう。


    ■「xx時間前...」

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    実は数時間前にこんなことがあったんです...


    物語の途中から始めて、最初の部分をフラッシュバック等で説明する「イン・メディア・レス」は古くから使われている技法です。しかし、1番美味しい部分が途中からであるのなら、何故、わざわざ時間を巻き戻して最初の部分を見せる必要があるのでしょうか? 


    ■ワザと捕まりたかったんだ!

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    これも作戦のうち...


    悪者を捕まえたら、直ちにクスリで昏睡状態や無気力状態にするか、死刑にしてしまったほうが良いでしょう。悪者がいとも簡単に捕まったり、捕まえた後に透明な拘置所に入れるのは得策とは言えません。バッドエンドは必須です。


    ■割れた鏡でその人のアイデンティティが脅かされていることを表現

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    鏡は姿だけでなく状況をも映し出します


    誰かが絶望にかられて写真や鏡を割って、うねるような音楽に合わせてそれらを見つめたり、割れた鏡に不安げな人物の顔が映し出されたり、みにくく歪んだ顔が映っていたりすれば、それは、その人物はアイデンティティが脅かされているということを意味しています。


    ■「うわぁぁぁぁ! なんだ、ネコか...」


    いきなり飛びかかって来て驚かすも、よく見たら無害なものだった...という展開は、ホラーやサスペンスの十八番です。一般的に、この「飛びかかって来て驚かす」は古い手法で、「なんだ、ネコか...」に至っては80年代のクリシェ。

    他にも、メインキャラクターが実は悪いヤツだった、とかマスクで顔を隠した人物が実は行方不明のヤツだったなど、展開のヒントを見せるのも繰り返し使われてきました。


    ■巻末で誰かがペンを拾い、冒頭で聞いたナレーションの内容を書く

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    最後にだめ押し


    映画のオープニングナレーションは、ストーリーの欠如した部分や観客の洞察力をカバーしているものです。そんなナレーションを最後の最後にわざわざ書く必要があるのでしょうか。


    ■「ある人が言ったんだが...」

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    台詞を繰り返すことで学びを表現


    AさんがBさんに何か話し、その内容を1時間後くらいにもう1度Bさんに繰り返し話すのは、Bさんがその1時間の間に何か重要なことを学んだということを意味しています。また、この「人が何かを学んだ」を表すバリエーションには、Bさんは賢者Cさんの言葉を引用したり、AさんがBさんを罵倒し、BさんがAさんを罵倒仕返すという形も存在します。


    ■強盗や窃盗の計画を映像で見せているにも関わらず、リーダーの声がその内容を丁寧に説明


    この手のナレーションは「観客の目に映らないナレーター」ではなく映画の登場人物(リーダー)である場合が大半で、大胆な計画を実行しようとしているシーンでは欠かせないものとなりつつあります。

    バリエーションとして、計画の1番重要な部分はナレーションでは語られず、その部分においては観客を驚かせるような見せ方をしたり、もしくはその重要な部分の計画段階をフラッシュバックで見せ、あたかもリーダーが完璧な計画を立てていたかのようにします。


    ■「人間は脳の10%しか使っていない」


    一般的に、人間は脳の10%しか使っていないと考えている人は、実際に10%しか使わないのでしょう。この「10%云々」という台詞は度々使われますが、脚本家が学識ぶって使いたがる疑似科学と言えます。

    例:『ルーシー』


    ■「運命」は多くを説明する。馬鹿げた偶然すら納得させるだけの力をもつ

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    父親を殺したはずの人物が実は父親本人だったり、対峙したり

    確かに、運命はミステリアスで予測不能なものです。しかし、あまりにも出来過ぎたストーリー展開だと、それは運命の悪戯ではなく、脚本家の悪戯にしか感じられなくなってきます。


    ■リアルすぎる夢シーケンスは、その映画の最も重要な部分を説明

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    困ったときの夢頼み

    超能力者が何かを見た、だとか変な夢を見たといったぼやけた描かれ方と違い、リアルすぎる夢シーケンスは、映画の都合上、登場人物が一刻も早く簡単な方法で最も重要な情報を知る必要がある時に使われます。

    例:『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン


    ■「後で説明するから、とにかく今は俺を信じろ!」

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    説明している時間(脚本を書く時間)なんて今は無い


    特定の人に対してだけではなく、複数に対して1人の人間が言う場合もあります。そして、「後で説明する」の「後」とは、成長してから、価値の或る人間だということが証明されたら、安全が確認されたら...とさまざまです。この台詞は、謎めいた言葉を言うことで観客の興味を引くと同時に、無理矢理にでもストーリーを展開させる卑怯な方法です。


    ■「お前、この事件から外れろ」


    非常にありきたりな展開ですが、刑事物の皮肉や風刺として、熱心な刑事がその事件から外されるというものがあります。これは、多くの警察もの、ヒーローものに限らず、さまざまなジャンルで使われます。ただ、一旦外されたとしても、命令に背いて水面下で捜査を続けている場合が多いのです。逆心理を利用しているのでしょう。


    ■80年代のクロックラジオディスプレイ付き爆弾(+分かり易い色別ワイヤ付き)

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    爆発を止めるには青か赤の導線を切断


    万が一、私が爆弾を作るなら、ワイヤの色は全部同じにします。この色別ワイヤを選んだ為に、寸前のところで爆発を食い止められてしまった爆弾犯がどれだけいたことか...! それから、80年代式クロックラジオや表示装置付き電子レンジって、そんなに何処でも売っているものなのでしょうか? 


    ■父親との確執

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    父親の影響力の大きさと言ったら...


    大抵の悪役や複雑な人物として描かれているキャラクターが、父親と確執をもっています。父親の存在が薄い、もしくは過干渉、虐待をする、ろくでなし...、父親と言っても様々なパターンがありますが、どれも子供の人格形成に影響を与えます。一方、映画やドラマにおいて、母親との確執が原因といった描かれ方は比較的少ないようです。


    ■「最高のチームだぜ」

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    俺ら、最高だよな?!


    その場にいるキャラクターが、お互いに「俺らは最高に気が合う」「最高のチームだ」などと言葉に出して確認し合うことがあります。これらの台詞は、映画なら中盤、ドラマなら2、3話目くらいで出て来る傾向があります。

    この台詞を言わせるというのは、最高に気があうチームだという風に観客に伝えきれていないかもしれないという脚本家の不安の表れなのかもしれません。


    ■場所の特定に時間がかかり過ぎ

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    貴方だけが頼りなんだから、早く特定して!


    マップで跡を追うことが出来るということは、既に逆探知完了ということなのではないでしょうか。大体、なんでそんなに時間がかかるのでしょう?

    また、多くの場合、全ての悪役が衛星をオフにしている上に、場所を特定して現場に急行するものの、必ずと言っていい程、罠かおとりです。

    例:『ザ・コール 緊急通報指令室』


    ■ズームでアイテムや人物の重要度を強調


    注目して欲しいものをズームするのは、あまりにも簡単で、使い古されすぎた手法です。しかし、低解像度でぼやけた映像を徐々に高解像度にしてピントを合わせるのは効果的な上に、今後も廃れること無く使われ続けるでしょう。


    ■暴行シーンにおいて、暴行している側が武器で返り討ちにあう

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    暴行する人は周囲に武器となるものが無いか確認を


    暴力を振られている側が武器を弄り、暴行者を刺殺、射殺することでシーンが終わるというのが最近のパターンです。


    ■白人が原住民やエイリアン(外国人)を救う

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    白人最強

    『アバター』を始めとする多くの映画やドラマで見られるように、原住民やエイリアンを救うのは白人であるケースが大半です。「白人が選ばれし者」という設定は繰り返し使われてきました。原住民やエイリアンが白人を救うというストーリーがあっても良いのではないでしょうか? 

    画像 via Paper-Bird


    Bonus: 「今は俺のことが嫌いでも、(悪役)は本当は俺のことが(大好き)なんだ」


    20 Screenwriting Tricks And Tropes We Never Need To See Again[via io9]

    中川真知子

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