ある程度の数のキャラクターが明確に差別化されていないと成立しづらい格闘ゲームでは、奇妙なキャラクターが多数登場する傾向にあります。
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そこで今回は、海外ゲームメディア「Arcade Sushi」がピックアップした、最も奇妙な格闘ゲームのキャラクター10選をご紹介します。
■『DEAD OR ALIVE』シリーズ/ブラッド・ウォン
酔拳の使い手で、対戦相手を欺くのが得意なキャラクター。次に来る攻撃が読みづらいため、いやらしいキャラクターとも言えます。その分、『DEAD OR ALIVE』シリーズの中では、使いこなすのが一番難しいキャラクターの一人です。
酔拳の揺れの動き、姿勢を変える動き、突然来る攻撃がよく表現されているキャラクターとも評価されています。
■『鉄拳』シリーズ/エディ・ゴルド、クリスティ・モンテイロ
エディ・ゴルドは『鉄拳3』で、クリスティ・モンテイロは『鉄拳4』で初登場。2人とも、ブラジルのカポエイラの達人です。
彼らはスタンスやポジションに基づいて移動を行い、コンボを組んでいくので、ブラッド・ウォン同様に使いこなすのが難しいキャラクターだと言われています。
■『Mortal Kombat』シリーズ/シャン・ツン
残虐なとどめ必殺技「フェイタリティー」が有名な『Mortal Kombat』は、変わり者キャラクターの巣窟ですが、中でもシャン・ツンは他のプレーヤーキャラクターに変身する能力を持っています。
難しいですが、すべてのキャラクターを使えるようになった上で慣れてくると、対戦側のキャラクターと相性の良いキャラクターに変身して闘うテクニックが使用可能です。
■『MARVEL VS. CAPCOM 2 NEW AGE OF HEROES』/ブラックハート
『MARVEL VS.』シリーズは、カプコンが丁寧にマーベルコミックスの漫画からキャラクターの必殺技やアクションを取捨選択し、ゲームに落とし込んでいるのが特徴的な作品。しかし、ブラックハートの必殺技などはカプコン側が独自に開発したものがほとんどを占めています。
ボタンをひとつ押すと、デーモンやゾンビが相手に飛んでいきます。デーモンの攻撃が当たると、相手は毒状態に。ゾンビの攻撃が当たると、相手は動けないように。上手なプレーヤーが操作すると、相手は何もできずに体力を徐々に減らされ、最後は倒されてしまうという悲劇的な結末を迎えます。
■『BLAZBLUE』シリーズ/アラクネ
開発元のARC SYSTEM WORKSはキャラクターデザインに合わせて、幅広く多様な戦闘スタイルをそのキャラクターに持たせることに定評があります。
アラクネはなかなかグロテスクな見た目をしていますが、中身もなかなかのもの。彼は体内に無数の蟲を飼っています。ドライブ技(必殺技)を当てると、対戦相手に「烙印(らくいん)」がつき、アラクネ自身の攻撃と同調して、その蟲たちが対戦相手を襲います。熟練したプレーヤーが使用すると、対戦相手は身動きが取れなくなるのです。
■『SUPER STREET FIGHTER IV』シリーズ/ハカン
彼はトルコ人で、ヤールギュレシュ(オイルを体に塗り、闘うトルコの格闘技)の使い手です。
オイルを塗ることで、ハカンの戦闘能力は全体的に上がります。セービングアタックの構え中は前に移動するようになり、防御力や必殺技の攻撃力・性能が上昇。また投げ技も強化され、より多くのダメージを与えられるようになります。
■『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ/イギー
今回のリストの中では、唯一人型ではないキャラ(人型かどうか怪しいのもいますが...)。
サイズが小さいため、攻撃を当てるのが非常に難しいキャラクターです。そして見た目通り、一番機動性のあるキャラクターでもあります。弱点も見た目通り、防御力が低く撃たれ弱いということと、リーチが短いこと。攻撃に転じるときはスタンドを使用し、防御に転じるときは通常状態に戻るなどの工夫が必要になります。
■『SOUL CALIBUR』『SOUL EDGE』シリーズ/ヴォルド
武器や戦闘スタイル、ストーリーまで、全てが不気味なキャラクターだと評されています。彼は雇い主であるベルチーの死後も、彼の財宝を狙って宝物殿に侵入してくる者たちを排除し続けています。
しなやかで優美さも感じる戦闘スタイルは、どこか性的にも挑発的な動きにも見えます。『SOUL CALIBUR』シリーズでは、一般的には対戦相手の背後を取ることはメリットのあることですが、ヴォルドの場合は背後に立っていてもあまり関係ありません。ヴォルドは相手と向かい合っている時と同じように、背中から攻撃できるからです。
■『GUILTY GEAR』シリーズ/ザトー=ONE(エディ)
アサシン組織の首領である彼の最大の武器は、本体と禁獣であるエディとの連係プレイにあります。熟練プレーヤーが操作すると、本当に絶え間ない攻撃が可能。ザトー=ONE(エディ)は長いことキャラクター間のバランスで上位の位置にいました。
■『STREET FIGHTER』シリーズ/ダルシム
もはや説明不要の有名キャラですが、奇妙なのも確か。ヨガ(?)の力で手足が伸び、火の神「アグニ」から力を借りて火を吐き、なぜかテレポートまで取得しています。
彼は『STREET FIGHTER IV』シリーズまでは、強いキャラとして認知されていました。しかし、その強さのため『STREET FIGHTER IV』では体力を減らされ、目に見えて弱体化したと言われています。ある意味ちょっと不遇? なキャラクターかもしれません。
いかがでしたか?
『豪血寺一族』シリーズや『アルカナハート』シリーズ、『スカルガールズ』シリーズなどなど、奇妙なキャラクターたちが眠る格闘ゲームはまだまだあります。皆さんの好きな「奇妙な」格闘ゲームキャラは誰ですか?
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