チョビさん のコメント
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短くともギュッと濃い ゲームプレイで満足させてくれる、「 一晩でクリアできる良ゲーム10選 」をご紹介。「ゲームしたいけど時間がなぁ...」という方や「一晩で満足したい!」といった方々におすすめです。
【大きな画像や動画はこちら】 それでは英Kotakuリック・レーン記者が選んだ10作品を見て行きましょう。最新の作品に混じって、あの 歴史に残る日本の名作 も入っているようですよ...
何十時間も費やして物語が語られるRPGも、何ヶ月もかけてマスターする戦略ゲームも、 ゲームは「時間の投資」 と言えるかもしれません。多くの人にとってゲームの魅力は、没頭できる完全な世界を持ったアートであったり、険しい挑戦が待ち望む世界で自らを失うことだったりします。
しかし長く疲れる現実世界での一日を終えた後には、『デスティニー』での経験値狩りや、最新の『ドラゴンエイジ』で数個のクエストをクリアするのが、 シーシュポス的な 終わりなき重労働に思える ことも。
何週間もかけてではなく、 数時間で消化できる経験を与えてくれるゲームもいいもの です。
10.『The Vanishing of Ethan Carter』
デビッド・リンチ風探偵ゲーム。
このThe Astronauts開発の本作は、所謂 「歩行シミュレーター」としては最高のゲーム 。プレイヤーはサイキック探偵ポール・プロスペロとして、美しいレッド・クリーク・ヴァレーを舞台に行方不明の少年を探すことになります。
美しいビジュアルデザインも素晴らしいですが、ストーリーテリングに対するアプローチが本作の醍醐味。レッド・クリーク・ヴァレーは現実と超現実が同時に存在する空間です。この土地で生まれた物語と寓話が奇妙にも、主人公の感覚を通して命が吹き込まれていきます。その影響は50年代の安っぽいSFからラブクラフト風ホラーまでさまざま。
(訳注:公式には英語版しか存在しませんが、 プロの翻訳者達による日本語化ファイルも公開 されているようです。)
9.『Limbo』
好みの分かれる作品かもしれません。
私自身はこの作品の影に満ちた美感とミニマリスティックなパズル、抽象的なストーリーのファンです。ゲーム業界に サバイバルゲームがわんさと押し寄せてくるよりも前に『Limbo』がありました 。力ではなく弱さを強調し、即死トラップや恐ろしい巨大な蜘蛛のいる悪夢のような世界にいるあなたは、幼い子供です。
『Limbo』は少しの驚きで多くのことを成し遂げたゲームでしょう。単純ながらも触覚的、全ては周囲のオブジェクトを掴んで押したり引きずったりすることにあります。これが本作のモノクロな世界へ強いつながりを感じさせ、身の毛もよだつ瞬間をより心を動かすものにしてくれています。
基本に忠実な部分が『Limbo』の良い所。ちょっとバカバカしく感じられる部分おありますが、それでも 夢中にさせてくれる瞬間の多い、捻れた小さな物語 です。
8.『コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア』
シングルプレイでのお話。
このシリーズのマルチプレイには何ヶ月も費やすことができますが、 シングルプレイのキャンペーンモードは大体数時間でクリアできます 。7年間も続くシリーズですが、個人的には設定を現代へと移行した初めての作品であるこれが最高だと感じました。
『モダン・ウォーフェア』では、素晴らしいマップに複数の道が存在するレベルが混ざり、少々タクティカルな動きが可能です。キャンペーンには FPSの歴史に残るミッションもあります 。AC-130でのミッション、原子爆弾、そして見事な「All Ghillied Up」です。
本作以降、『コール オブ デューティ』シリーズの製作スタジオはこの衝撃をもう一度実現させようとしてきました。しかし、この作品の素晴らしさは超えられていないように感じます。 アクションに満ちた夜 を過ごしたい方は、この作品のシングルプレイがお勧めです。
7.『The Stanley Parable』
ジョーク満載。
表面的には、この作品はゲームの中での「プレイヤーによる選択」という幻想に関する作品です。しかし実際に詰め込まれているのは、 数え切れないジョークの数々 。
それはドアの後ろに隠されていたり、壁に殴り書きされていたり、巨大なコンピュータターミナルに表示されていたりします。『The Stanley Parable』の素晴らしさは、プレイヤーがジョークの山を登って行き、滑らかなナレーターがオチをキメるところにあります。
居なくなった同僚たちを探しまわる主人公スタンレーの物語は、まず2つのドアのどちらを選ぶか決めるところから始まります。しかし、ある時点でナレーターは「スタンレーは左のドアを通って歩いて行きました」と言い放つのです。ゲームに用意された多くの枝分かれの元はここ。それを破ってみろよと挑むものの、結局は出し抜かれてしまいます。それでも うぬぼれた作品にはなっていません 。
元々はMODとしてリリースされた作品で、製品版はストーリーと迷路のような廊下を大幅に拡張しては居ますが、数時間あれば最後まで楽しんで遊べます。
6.『Gone Home』
ホラーゲームにありがちな出だしで始まります。
ギャップ・イヤー で世界を回り、家に帰ってきたケイトリン・グリーンブライア。死んだ叔父から相続した大きな古い我が家で彼女を待ち受けていたのは、 家族の謎の失踪 でした。
物語が明らかにしていくのは、ケイトリンの家族の思い出と思い出の品々、それらが紐解いていくのはより興味をかきたて、満足が得られるもの。ストーリーは愛と姉妹関係、失敗した夢と、張り詰めた関係。ストーリーの破片をつないでいくと同時に、最後まで完全に消えることのない不気味な雰囲気があなたを緊張させ続けます。ゲームというメディアには陰謀論や超常現象などが出てくるものも多くありますが、『Gone Home』の謙虚で人間性のあるストーリーからは新鮮で啓発的な時間を過ごせることでしょう。
(訳注:こちらも 日本版 が存在するようです。)
5.『ブラザーズ:2人の息子の物語』
アサシンも、ゴリラじみたマッチョも出てこない。
兄弟に関するゲームは少なく無いですが、 このような作品は少ない です。二人の少年を操り、病で死にゆく父を治す薬を求めて、絵のように美しいファンタジー世界の風景を旅していきます。
本作では、典型的なパズルゲームに、 2人の少年を同時にコントロールするという実験的な要素を付加 しています。急流を渡る時も、堕ちた巨人たちの奇妙な世界を旅する時も、ほぼ全てのアクションで2人を同時に操作しないといけません。
彼らを待ち受ける試練と彼らの連帯を通じて、プレイヤーはキャラクターたちとの絆を深めていきます。 チャーミングで引き込まれる、そして時に残酷なほど悲しいゲーム です。
4.『Grow Home』
純粋な楽しさが凝縮されたゲーム。
成層圏まで届く花、スタープラントの種を取り戻すというミッションを持った、常に愉快なロボットB.U.D.が主人公。花の根元から始まり、茎を登って行き、これを育てて先端にある花を咲かせないといけません。本作には沢山お勧めできる点があります。
まずは茎をよじ登っていくところ。よじ登りに上手く焦点があたっており、 くらくらするような高所感 が味わえます。スタープラントを登っていくことで、 何かをやり遂げたという感覚も生まれる のです。さらに、小さなアップグレード・クリスタルや洞窟の中に隠されている奇妙な野生生物など、全ての浮島には、探索する価値のある何かが存在します。
それに加え、より高く成長させ、より高くに行けるようになる、という2つのテーマはとても ポジティブな経験 で、沢山の気の利いたユーモアと驚くほどの鮮やかな景色に裏打ちされています。価格以上の価値をたやすく見つけることの出来る作品です。
3.『To The Moon』
泣けます。
死にゆく人々に記憶を植え付け、彼らの最後の願いを叶えることを仕事にする会社 を軸に進むストーリー。宇宙飛行士になりたかった、ある老人が記憶の植え付けの対象です。
ロザリーンとワッツの2人の医師が老人の記憶の中に移植に適した場所を探すのですが、彼らはこの男の人生の中に縺れ込みます。特に男とその奇妙に冷たく距離のある妻の間に。
『To The Moon』のパズルはシンプルで、バカバカしいほど。何箇所かゲーム部分がストーリーの邪魔になっているところ(特に乗馬)もありますが、ストーリーテリングとキャラクターが素晴らしいです。
2.『メタルギアソリッド』
日本が世界に誇る名作。
短時間で満足できるクラシックといえば、やはりソリッド・スネークがテロ組織フォックスファウンドと対峙するこの作品でしょう。
しかし、興味深いことに『メタルギアソリッド』は発売当時その短さについて批判されることもありました。一晩で終わらせることも可能なゲームなのです。気負わないペースでプレイしても5~6時間でクリアできるでしょう。しかし、 最後までプレイするのに夜更かししても構わないという方には価値のある作品 です。
1.『ポータル』
明日死ぬ運命だったら、このゲーム!?
短いゲーム/短編の真髄とも言える『ポータル』には全てが詰まっています 、ユニークなコンセプトが綺麗に探求されており、ウィットに富んだストーリーには素晴らしいヒネリも。シャープでシニカルなビジュアルデザイン、完璧にデザインされた学習曲線、しかも 歌まである んです。
それら全てに増して重要なのが、その全てがシームレスに統合されているということ。『ポータル』のデザインはどの面においても、その流れが川のように滑らかに一つになっています。
『ポータル』からユーモアを抜くことは、『ポータル』から空間の裂け目を無くすのと同じようなことです。わざわざデザインされたかのような感覚を与えることもない、完璧であり完全なゲームと言っていいと思います。そして、その全てが 映画一本の尺に収まっている のです。
いかがでしたか? どれも小粒ながらもピリリとした作品ばかり。新しいゲームに混じって『メタルギアソリッド』が堂々入っているのも素敵です。一晩ゲームをして過ごしたい夜などに、是非遊んでみてください。
[via Kotaku ]
( abcxyz )
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