制作の裏には悲しい実話がありました。
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1988年に発売された小島秀夫監督による名作『スナッチャー』は、米Kotakuに「これまで作られたゲームの中で最もクールなものの一つ」と言せるほどの作品。
なんとファンが、本作を任天堂の紅い3D眼鏡ことバーチャルボーイに移植したデモを作ったようです。
planetvbフォーラムに投稿されたそのデモを制作したのは、thunderstruckさん。制作にはゲーム中のすべての画面を撮り、3D化しなくてはいけませんでした。他にも、PCM音源やサウンドエフェクトを付け足すなど、200~300時間かけてこのデモを作り上げたとのこと。
thunderstruckさんがバーチャルボーイ版をつくろうと思ったきっかけとは?
実はthunderstruckさんがこのプロジェクトを始まる前に、別のplanetvbユーザーが似たプロジェクトに取り掛かっていました。しかし、この方は昨年亡くなってしまったのです。
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最後のコーディングコンペで、Red Metalというニックネームの新しいユーザーがplanetvbに参加したんだ。彼は『スナッチャー』のバーチャルボーイ移植版を提出する予定だった。『スナッチャー』というゲームについては当時聞いたこともなかった。7回の投稿の後、彼は更新をやめ、ちょうど今から一年前、誰かから彼が亡くなったとの投稿があった。
胸がつまったよ。彼とは話したこともなかったけど、残された投稿からは彼がとても良い奴だったってことはわかった。彼と知り合う機会を逃した気分だった。この気持ちを投稿で示そうとしたけど、何故だか自分の言葉が無意味に感じたんだ。
そこからアイデアが生まれ、彼を追悼して『スナッチャー』の移植版を作ることにした。それから『スナッチャー』に関して、そしてその様々なバージョンについて学んだんだ。暫くプレイしてから、これは複雑すぎるという結論に達したんだけど、このアイデアを捨てることはできなかった。
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バーチャルボーイのファンフォーラムで知り合い、実際には会ったこともなかった2人。一人の死をきっかけに、それまで名前すら知らなかったゲームの移植版の制作をはじめたthunderstruckさん。
こうして作られた『スナッチャー』のバーチャルボーイ版デモは、アルタミラを出るところまでではありますがプレイでき、ガウディコンピュータや射撃部分も可能な模様。デモ版はplanetvbの投稿内からダウンロードできます。
via planetvb, via Tiny Cartridge[via Kotaku]
(abcxyz)
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