究極神拳リーマン・ショックをモロに食らったヒーローたちです(苦笑) ロス・アンジェルスへ旅行された方なら、きっとハリウッド・ブルバードのチャイニーズ・シアター前にも行かれたコトでしょう。ほら、映画スターの手形が敷き詰められたあの場所ですよ。 あの劇場前には、チープな衣装をまとったスーパーヒーローたちが、観光客と一緒に写真を撮って得るチップを目当てに集っているワケですが、今回のギャラリーはそんな3流ヒーローとなった、現実味と悲哀が漂うパフォーマー達のコスプレ写真集です。 観てると萎えてきちゃうかもしれませんが...以下でどうぞ。
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一枚につき1~5ドル程度のチップでも、一日数千円ていどの稼ぎにしかならないであろう彼らの職業。景気も悪いし、ホントに格差社会の草葉の陰で毎日泣いているコトと思われますw ソコに注目したのが、L.A.にお住まいのフォトグラファーである、ニコラス・シルバーフェイダンさん。 カレはこうした街角のスーパーヒーローたちを、ポートレイト写真という芸術作品にしてしまいました。そしてその目的は、当然ながらアメリカという大国が直面している、社会と経済の歪みにスポットライトを当てることです。 キャットフードを食べ過ぎたかのような激太りバットマンも、エサを横取りされたかのような激痩せキャットウーマンも、アフガンへの怒りに疲れきったランボーも、監獄で二日酔いみたいなエルヴィスも、ワザと泣かせているにもかかわらず、やっぱり皆さん人生のズンドコ具合が顔に出ていますね。 しかしこれほど観ていて申し訳ない気分になってくるコスプレ写真も、まぁ無いかと(涙)。ちなみに米Kotakuのコメント欄には、憐れみのツッコミだらけですが、皆さんはどう思われましたでしょうか?
Impersonators [Nicholas Silberfaden, via Fashionably Geek via Kotaku]
(岡本玄介)