公開前から高い評価を受けているポストアポカリプス映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。27年ぶりの新作ということで、旧作のおさらいや豆知識、『デス・ロード』の裏話やレゴ作品などが公開され、ネットは大盛り上がりを見せています。
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そんな中、コメンテーター兼編集者であるヴァシ・ネドマンスキーさんが「ジョージ・ミラー監督の映画の素晴らしさの鍵は編集にある」と伝えています。
io9によると、本作ではジョージ・ミラー監督が480時間以上の撮影映像を用意し、それを編集者のマーガレット・シックセルさんが120分にまとめたとのこと。彼女は監督のディレクションに従い、ある特定のアプローチで映画を構成したそうです。
では、下の動画でその様子を見てみましょう。
ヴァシ・ネドマンスキーさんはブログで次のように説明しています。
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『マッドマックス 怒りのデス・ロード』がアクション映画として成功している理由の1つとして、その編集スタイルが挙げられます。撮影の間、「アイ・トレース」と「クロスヘア・フレーミング」技術を使い、フレームの真ん中に重要な絵が来るようにしていたのです。ほとんどのシーンが中央で撮られているため、観客はショットが変わるごとにどこを見れば良いのかとアクションを目で追う必要がありません。それはまるで古い飛び出す絵本。中央で次から次へとアクションが展開されるので、観客は焦点を一箇所に定めておけば良いわけです。
ジョージ・ミラー監督は常に「クロスヘアを彼女の鼻に! クロスヘアを銃に!」と画面の中央を意識していたそうです。これはハイスピードで進む映画の中で、目と脳が簡単に理解できるようにすることを目的としており、全ての新しいショットが一つ前のショットと同じスペースに現れるようになっています。編集者のマーガレット・シックセルさんは、そのお陰で、ビジュアルの情報を理解するだけで素早く作業することができたのです。
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ここ数十年、臨場感を出すためにカメラを揺らしたり、ラフな映画撮影法が人気でしたが、『怒りのデス・ロード』はアクションが中央に収められているので、編集者も観客も何が起こっているのかすぐに理解できます。以前はこういった撮り方が普通だったと思うのですが、今の「カオス・シネマ」が一般的な時代に見ると、新鮮に見えるものなんですね。
詳細は、ヴァシ・ネドマンスキーさんのブログでどうぞ。
[via io9]
(中川真知子)
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