『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』に登場した、ジャバ・ザ・ハットのペットにして巨大肉食獣のランコア。そのリアルなコスプレが「サン・ディエゴ・コミック・コン」会場を闊歩していました。
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プロが作った超絶ハイクオリティーな全身スーツです。制作者の裏話も含め、その様子を動画でチェックしてみてください。
「io9」で紹介されていたこのコスチュームは、『ランコア・プロジェクト』として作られたもの。特殊効果のプロフェッショナル2人が立ち上げた集団「TESTED」が、同じくプロの特殊効果技師フランク・イッポリトさんに依頼して制作してもらった作品です。
実は映画製作当時、VFXを担当していたインダストリアル・ライト&マジック社は、人間の入るきぐるみでランコアを作ろうとしていたとのこと。しかし、昔の特殊技術では不可能だったのか、劇中ではパペットを使った合成となっています。
そこでイッポリトさんは、現代の技術を使い、ちゃんと人間が入るきぐるみでランコアを再現しようと思ったのだそうです。
制作に掛かったのは大急ぎでも3週間半。イッポリトさんは、実際に映画に登場したランコアのモデルを作ったフィル・ティペット氏に電話で資料をもらえないかとお願いし、当時一応は制作されたランコア・スーツの写真などを送ってもらったのだとか。
当時のフィル・ティペット氏
素材はマスコット・キャラクターなどにも使われる発泡ウレタンを使っていますが、制作は各工程のプロフェッショナルたちを集めたチームで取り掛かり、「コミック・コン」に間に合うよう完成させたのでした。
制作過程
塗装はラバーセメントを薄めて油絵の具と混ぜ、スプレーガンで塗り、目玉も内側から塗装、手にはヴィンテージ・フィギュアのルークが握られており、鼻の中には一人称視点のFPVカメラが仕込まれ、映像が中に人が装着したゴーグルで確認できるようになっています。非常にハイテクなきぐるみです。
ルークがこんなところに!
上半身と下半身は腰のマジックテープで留めるようになっており、スタッフの手を借りて街へ。
みんなが大注目
中のイッポリトさんは直立しているのに、ランコアの膝が曲がっているというリアルさですが、ディティールに凝り過ぎたせいか両腕が重過ぎるため、自力で持ち上げられないのは「改善するべき点だね」とのこと。
これでも真っ直ぐ立っています
これからもあちこちのコンベンション会場に現れるそうなので、今後もイベントの動画にチョイチョイ出てくるかもしれません。
This Rancor Costume from Comic-Con Is Better Than Return of the Jedi's[io9]
(岡本玄介)
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