「好きなRPGは?」と聞かれたら、皆さんはなんと答えますか? 私は「Xenogears(ゼノギアス)!」と即答します。
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発売から約17年たった現在でも、リメイクや続編を望む声の多い作品ですが、それを証明するかのように「ゼノギアスをプレイすべき10の理由」をArcade Sushiが掲載していたので、ご紹介します。
臨床心理学や宗教、聖書、果てはロボットものなど、さまざまな要素を奇跡と言えるバランスでシナリオ内に組み込み、破綻なく物語を展開しているゲームだということはプレイ経験のある方であればわかるはずです。
動画はネタバレ満載ですが、文章に関しては極力ネタバレがないように書いています。ネタバレが絶対に嫌!」という方はご注意ください。
■プレイヤーの心を揺さぶる主人公
登場人物たちは何かしらの欠点を持っています。
主人公のフェイはすぐに不満を述べたり、自虐的なことを言ったりします。彼はかなり複雑な性格なのですが、なぜそのようになったのか? は物語を進めていくうちにわかります。
ヒロインのエリーは不安と劣等感に苦しんでいる人物です。答えは彼女の過去にあります。
各キャラクターの欠点がプレイヤーを嫌な気持ちにさせることもあるかもしれません。しかし、人間とは欠点があって当たり前。欠点を見せることで、『ゼノギアス』はキャラクターをより人間らしく表現し、プレイヤーに感情移入させることにも成功しているのです。
■共感できる悪役
悪役たちは「悪」というよりは「人」として描かれています。
力の求道者グラーフはある意味もう1人の主人公です。そして、ライバルのラムサスはある人物によって人生をめちゃくちゃにされ、狂気の道を歩みます。
途方もないことを企み、それを実行するカレルレンというキャラクターもいますが、彼の行動が正しかったかどうかはともかく、その動機に共感できるプレイヤーは数多くいるのではないでしょうか?
彼らは「悪」なのではなく、過去の出来事から余儀なくその道を得なかった部分もあります。どのキャラクターも一概に「悪い」とは言えないのです。
■2人プレイが可能なミニゲーム
本作には『バトリング』というミニゲームがあります。
ギアという巨大なロボットを動かして闘う格闘ゲームですが、操作はシンプルながらも内容は深く、良質です。友だちと楽しめるのも魅力でしょう。
■美しい環境
主人公たちが訪れる町には、景観がきれいな場所が多く存在します。
序盤のフェイが育った村であるラハンは山々に囲まれ、牧歌的な雰囲気の漂う美しい村です。他にも、プレイヤーキャラの1人であるバルトが育った砂漠の王国アヴェや、雲の中に浮かぶシェバトと言われる浮遊都市など、さまざまな景色が楽しめます。
惑星全体を見渡せるような場所にも足が運べ、最終的には、人知を超えた領域にも行ける......かもしれません。
■スクウェアタッチ
序盤にある初心者の部屋には『クロノトリガー』のルッカがいます。
カメオ出演ではありますが、彼女を見ると『ゼノギアス』がスクウェアのゲームであることを思い出します。そして、音楽やスプライトから『クロノトリガー』の精神を受け継いだ作品であることを実感するのです。
開発チームには『クロノトリガー2』を目指して製作していたメンバーも所属していたため、こういった演出は不思議ではありません。音楽も『クロノトリガー』で素晴らしい楽曲を書いた光田康典氏が手がけています。
■キャラクターの成長のスタイル
必殺技を覚えるのに一苦労します......
本作では、レベルアップだけでは必殺技が覚えられません。さらに、主人公たちが操縦する巨大なロボットであるギアにはレベルが存在しません。
では、どうやって強くなっていくのか?
エンジンやフレームを買い、ギアに装着させることで強化していきます。もちろんお金をかけるだけでなく、戦闘中にギアへ適切なコマンドを指示することも重要となります(ギアでの戦闘の方が頭を使う場面が多いです)。
■論争の的となったシナリオ
本作はシナリオに宗教的な描写が多数あったため、海外での発売が危ぶまれていました。海外の翻訳者たちは大変悩まされたそうですが、そこをクリアし、無事に海外でもリリースされたのです。
そのため、「宗教的な要素の強いゲーム」の道を開くことに成功した作品としても評価されています。
■傑出したサウンドトラック
音楽を手がけたのは、前述した通り『クロノトリガー』の音楽でもおなじみの光田康典氏です。
彼が作り上げた楽曲はすばらしいものばかり。落ち着いたメロディは多くのプレイヤーの心に残り、楽しい旋律は喜びに満ちており、戦闘曲は厳かで高揚感が得られるものでした。
エンディングテーマの『SMALL TWO OF PIECES ~軋んだ破片~』は歌詞の内容も深いです。スクウェアが初めてエンディングテーマにヴォーカルの入りの楽曲を採用したことでも知られる曲です。
■優れた戦闘システム
本作には大まかに2つの戦闘システムが存在します。
1つは人間キャラクターを操作して戦うというもの。HPは3桁ぐらいが基本で、与える・与えられるダメージはそれほど高くありません。各ボタンに割り振られた弱・中・強攻撃の組み合わせで攻撃し、技を発動するなどが可能です。
もう1つはギアと呼ばれる、巨大なロボットに搭乗して戦うというもの。HPは4から5桁ぐらいが基本で、与える・与えられるダメージも高く、大体1000単位程度です。
消費して燃料が底を尽きると攻撃などはできなくなりますが、「チャージ」を行うことで燃料は回復が可能。しかし、回復手段は限られているので、バトルでは先を考えることが非常に重要となります。
■シタン・ウヅキ
シタン・ウヅキはネタバレにつながるエピソードの多い重要人物。見た目や言動が神秘的で謎に包まれており、かなり複雑なキャラクターです。
シタンは村医者であり、愛妻家であり、主人公フェイのよき理解者でもありますが、それだけにとどまるキャラクターではありません。彼が何者かは、実際にプレイしてご確認ください。
いかがでしたか? 海外のファンも『ゼノギアス』に関しては日本のファンと大体同じような意見を持っているようです。
個人的には、「まだ完結していない」という項目を付け足したいところ。『ゼノギアス』はエピソード1~エピソード6まで物語の構想があり、エピソード5がゲーム本編、エピソード6が次作という予定でした。
しかし、売り上げの関係でエピソード6はお蔵入り。『ゼノギアス』はそれ自体で完結はしているものの、重大な謎が明かされていない部分があるのは、ファンの間では有名な話です。そんな謎が残っていることもあり、続編を求めているファンは多いことでしょう。
今年スクウェア・エニックスは『ファイナルファンタジーVII』のリメイク版の製作を発表したので、こちらの売り上げが期待通りになれば、『ゼノギアス』のリメイクもありえるかもしれません。
全ては願望ですが、私はまだ希望を捨てていません! さて、設定資料集を読みながら待つことにしましょうか......。
ソース:Arcade Sushi、YouTube①・②・③・④・⑤・⑥・⑦・⑧・⑨・⑩、Wikipedia①・②、ゲームカタログ@Wiki
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コメント
コメントを書く企画立案者が社外、ついでに任天堂セカンドにいるので
続編やるとしたら3DSかNXになると思う