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小沢一郎代表ぶら下がり取材(2013年4月1日)
4月1日、小沢一郎代表がラジオ生出演終了後に、記者団のぶら下がり取材に答えました。質疑の要旨は以下の通りです。
- 小沢一郎代表ぶら下がり取材の動画はこちら(外部サイト)
【質疑要旨】
選挙制度について
Q. | 自民党は0増5減の法案を今国会中に衆議院の3分の2を使ってでも通したい意向を示しているが、この対応についてどう考えるか。 |
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A. | 3分の2の再議決をしてでも、何が何でも通すということであるならば、もう少し踏み込んで、野党もそれではしょうがないな、というくらいまでやった方が、制度的にも、違憲云々ということも当分出ないような、思い切った改革をやった方がいいのではないかと思う。 |
Q. | 民主党が小選挙区30、比例区50の80削減案を用意しているが、この案についてどう思うか。 |
A. | 我々は3年半前の総選挙の際に、(比例区)80議席削減ということを訴えたわけだから、うちとしては比例で80議席ということで主張をするだろうと思う。あとは、民主党や各党がそれぞれいろいろ議論することだから、それでまとまるということであれば、何が何でも100%ということではないと思うが、我々としては比例で80ということで、党としては主張していくだろうと思う。 |
次期参院選について
Q. | 平野達男参議院議員が民主党を離党し、無所属で次の参院選を目指す、ということについての受け止めは。 |
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A. | 政治家だから、それぞれの行動は自分で判断することだが、民主党として戦って、彼は最初自由党だったが、去年の暮れまで民主党の内閣の国務大臣だった。だから、今度のことは私も突然聞いたが、県民の皆さんがどう受け止めるのか。あと自民党との連携も噂されているので、そうすると、なかなか有権者の方々にはわかりにくいのではないかと思うが、本人の判断だからそれをとやかく言うつもりはない。 |
Q. | 1人区では野党共闘するために、無所属候補を立てるという動きが、山口県でもあったが、この動きについてどう考えるか。 |
A. | 野党がまとまるのであれば無所属でも一向に構わないと思う。ただ山口の場合もまとまらないのでしょ。民主党のただその時の便法みたいな形で、形だけ無所属にするから乗れ、ということではなかなかほかの野党も、はいそうですか、というわけにはいかなくなるので、やはり本当に協力するという真摯な姿勢でやらないといけないだろうと思う。 |
Q. | (平野氏に関して)閣僚を経験した人が離党するということで、(民主)党内で少なからず衝撃があったようだが、このように特に改選期を迎えた議員の離党者が相次いでいることに対し、どう思うか。 |
A. | 民主党の政権が崩壊した、総選挙で国民の皆さんから厳しい判断があった、ということはなぜだったのか、ということをきちんと振り返らなければならないと思う。3年半前に国民の皆さんは、民主党にある意味夢を託したのだと思う。その夢に応えるような政策を、我々はマニフェストで訴えた。ところが現実は、全くそれとは違った民主党政権の政治だった、というところにあるわけだから、その国民の皆さんの期待と、本来の国民の皆さんの思いを、もう一度我々見つめ直し、そしてそれを実行するという気持ちに民主党もならないと、この状況は変わらないということになるのではないだろうか。 |
Q. | 平野氏が離党して自民党と組むことになり、民主党が独自候補を擁立し、協力要請があった場合、協力はありうるか。 |
A. | 民主党が協力したいというのであれば協力する。去年からずっと、総選挙でも言ってきていることだから。選挙について一緒に協力してやろう、という呼びかけがあれば、それはもちろんやる。ただ政策の中身の話をすると、さっきのように、原点を忘れたのであれば困るのではないか、国民の支持は得られないのではないか、という思いをしているだけである。選挙戦そのものについては、呼びかけられれば協力することにやぶさかではない。 |
Q. | 無所属となった平野氏が個人として応援を仮に求めた場合どう判断するか。 |
A. | もしそういう意向ならば、離党するという外に出る前に話があるのではないか、普通は。僕らも、あるいは在県の連中も全く聞いていなかったようだから、私どもの方に協力を求めるということは多分ないと思う。だから結局、今自民党云々と言われているのはそこにあるのではないか。 |
Q. | 生活の党としては、岩手県選挙区では独自候補を立てる、という今までの方針に変わりはないか。 |
A. | 変わりない。ただ、こういう風になって、平野氏が離党、しかも自民党と組むという話になってしまえば、民主党も、ああそうですか、というわけには多分いかないのではないか。その現状の中で、一緒にやろうという声がかかれば真剣に検討する。 |
憲法改正について
Q. | 日本維新の会は今の日本国憲法を、「日本を孤立と軽蔑の対象におとしめ、絶対平和と言う非現実的な共同幻想を押し付けた元凶である占領憲法」だと断じて、大幅な改正を主張しているが、どういう感想を持つか。 |
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A. | 維新は維新の考えだからいいのだが、私は過去というかずっと日本で続いている護憲だ、改憲だという論争はあまり意味がないと思っている。時代が変わって、国民の為に、ここはこう直した方がいい、というのであれば、皆で直せばいいのだし、このままでいい、というのであれば、このままでいい。そういう意味で、一方的に占領下で、占領軍主導で作られた憲法だということを理由にすれば、また法律上いろんな問題が出てくるし、全部悪いということになってしまう。安倍(晋三)さんと論争した時に、いいところは残すのだと彼が言ったけど、それならば占領下だから何もかも悪いという論理にはならないわけで、占領下であろうがいいものはいいのだ、という風に言えばいいわけだ。そこがちょっと、一方的な今までの護憲改憲論議と似たような論議の仕方のように思う。いずれにしろそれ以上に、憲法改正ということになると、政治的には必然的に維新は自民党と連立ないし連携する、ということになるでしょ。その方が国民皆さんからは、真面目な憲法論議よりも、それは別に悪いことではないからいいが、維新が体制を変革するというイメージで捉えているから、それが旧体制と一緒になるということの方が、政治的には大きな意味なのではないか。そこをやはり国民は、おや、というか、はてな、という感じを持つかもしれない。わからないけれども。 |