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国民の暮らし、地域社会を守るためには今TPPに参加すべきでない
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国民の暮らし、地域社会を守るためには今TPPに参加すべきでない

2013-05-16 15:26

    小沢一郎代表全国行脚~青森県PartⅢ~

    4月20日、小沢一郎代表が全国行脚の一環で、平山幸司参議院議員の選挙区である青森県を訪れました。今回は、海上自衛隊大湊地方総監部、むつ市のエビナ保育園、同じくむつ市の脇野沢村漁業協同組合を視察しました。視察後行った記者団によるぶら下がり取材の要旨は以下の通りです。


    小沢一郎代表全国行脚ぶら下がり取材の様子


    【質疑要旨】


    TPPについて

    Q. 今日カナダが日本のTPP交渉参加を承認し、改めて日本が交渉に参加する表明がなされる見通しとなったが、小沢代表の所感は。
    A. 私どもは、いろんな政党があるが、生活の党だけが今TPPの交渉に参加すべきではない、と主張している。私自身は自由貿易を否定するわけではないのだが、TPPの交渉の、特にアメリカの思惑、狙いというのは、お互いに関税を廃止して自由貿易をしよう、という単純な話ではなくて、アメリカのルールを日本に取り入れさせようという話である。それにもう既に、各国が全部協議してやってきて、ほとんど決めてしまっている。だからそれを今から参加して、お願いしてまで参加するという話ではないと僕は思う。(政府は)一生懸命お願いしている。それでようやく今の話のように、カナダが渋っていたのを合意してくれてよかったよかった、という話では僕はないと思う。いずれにしても、これからもう結論を出そうとしているときに、日本が参加して、日本の固有の事情を、農業であれ、漁業であれ、その他のものであれ、主張して通るという保証は全くない。そしてもう単純にこの農業、漁業は直接的な被害を、特に東北、北海道は壊滅的な被害を受けるわけだけれども、国全体としてはそれだけではない。例えば医療の問題で、混合診療の枠を拡大するとか、自由診療の幅を拡大するということになれば、結局健康保険の、医療制度そのものも崩壊してしまう。そういったもろもろの、日本の国民の生活を守るための仕組みを、根本から破壊する恐れがある。僕は、アメリカと日本政府が差しで対等に話ができるのであればいいと言っている。だけど今は、とてもアメリカと対等に話をして、日本の主張を実現するということは、まず不可能だと私は思う。そういうことで特に、農業、漁業は、きちんと、私たちは戸別所得補償というのを農業では入れて、漁業にも入れようとしていたところだったのだけど、国内の生産者が安心して再生産できる、生活できるそういうセーフティーネットをきちんと作った上でないと、本当に、今(脇野沢漁業協同組合)組合長さんともお話をしたが、この陸奥湾のホタテだってやっていけなくなってしまう。北海道も青森も岩手、我々のところもだけれども、生産額が半分になってしまう。ということはやっていくことができない状況である。だからいろいろな意味で、日本の国民の暮らし、特に地域社会を守っていくためには、今アメリカの意向に沿ってTPP交渉に参加すると、交渉といってももう交渉する余地がほとんどないわけだから、ただ結果を押し付けられるようなことになってしまうので、それは今参加すべきではない、という我々の主張は変わらずに、今後もあらゆる機会でしていきたいと思っている。
    Q. TPPに反対している人との連携について何か考えているか。
    A. 幹事長レベルや何かで話をして、協力関係を作ろうじゃないか、ということをお互いに呼びかけあっているようだ。まだ党首、代表が集まって合意というところではないが、そういう動きをお互いにしているやに聞いている。

    小沢代表の今回の青森県入りについて

    Q. 今日むつ市に入って視察した目的は。
    A. 今、平山(幸司参議院)議員が夏の参院選に向けて、一生懸命頑張っている。私も隣の県だし、事情は似たり寄ったりだ。そういうことで皆さんに少しでもお願いして、今言ったように、TPPに今参加すべきではない、と言っているのは我々だけだから、ぜひとも青森県民の皆さんに理解してもらいたい、その一助になればいいと思って来た。大雑把になるけれども、3回来て、津軽、南部ときて今回は下北である。
    Q. 自衛隊の施設を見た感想は。
    A. 自衛隊は、1つは北の海の守りだから。5つある総監部の1つがむつ市の大湊の基地だから。個人的には私の息子が江田島を出たものだから、その縁もある。


    参院選について

    Q. 青森県の対応について、民主党の候補者選考が難航しているが、改めて生活の党から民主党との選挙協力等、考える余地がまだあるか。
    A. いわゆる野党というか、非自民の政党が力を合わせないと、選挙戦は非常に厳しいという認識は、ずっと持っているし、言い続けてきた。この青森の場合は、平山君が現職でいるから、協力といっても、各党が平山君、現職を応援してもらいたい、と思っている。例えば岩手は、民主党の議員がいなくなってしまったので、我々が候補者を立てる予定でいるが、協力できるならしようと、民主党やその他の政党がその気持ちになるまで、候補者の決定は待とうということで、今岩手では候補者選定に入らずに門戸を開けているという状況だ。他の県でも皆そうで、特に1人区ではばらばらで戦っても勝てるわけがないので、そういう意味で、ようやく県民、国民の皆さんも去年の総選挙と比べると冷静に見ているように思う。例えば青森市長選挙もあった。郡山市長選挙も自公が敗北した。東京の小平というところでも、これは自公に維新、みんな4つがついて戦った候補者がほぼダブルスコアで負けて我が方が勝った。宝塚でも伊丹でも維新が完全に惨敗した。こういうこともあるので、自民党、あるいは自民党と同一歩調を取る政党に対する国民皆さんの目は、厳しくなっているのではないかと思っている。それはそれとして、我々としては協力体制を作っていきたいと思っている。TPPについても、自民党はもちろんだけど、維新もみんなも大賛成である。消費税も賛成だし、そういうことでは生活を守れないということで、我々と考えを同じくする人たちと、協力体制をぜひ最後まで模索していきたいと思っている。
    Q. 参院選の比例の候補者選考について、青森県連で話し合われているが進捗状況は。
    A. 比例区の方は、比例区で立候補したいという人が結構いるのだが、僕は選挙にはちょっと厳しいものだから、「きちんとした背景と基盤をまず作ってきなさい。そうでないと公認というわけにはいきません」ということを言って、今みんな一生懸命、5月までには、というようなことで、数人の人が頑張っている。我々のプロパーでも。こういう状況である。
    Q. 東北各県の、青森、岩手以外で候補者を擁立する可能性は。
    A. 我々は小さい政党だから、全部擁立することは難しい。だから私はいつでも、青森ではうちの平山君を応援してください、あとのところは我々も候補者がいないところは、民主党であれ候補者を応援します、そういう体制を作っていきたいと思っている。
    Q. 民主党との協力体制について、具体的な話はきているか。
    A. きていない。多分党内ではなかなかそういう方向性がまだ打ち出せないのではないか。民主党の事は最近よくわからないから。
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