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参院岩手県選挙区、関根敏伸岩手県議を擁立へ
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参院岩手県選挙区、関根敏伸岩手県議を擁立へ

2013-05-17 17:24

    幹事会(持ち回り)で公認内定決定(2013年5月14日)

    5月14日夕方、小沢一郎代表が岩手県盛岡市の生活の党岩手県総支部連合会にて、次期参院選における岩手県選挙区の公認内定者発表記者会見を行いました。

    今回公認内定が決定したのは、岩手県議会議員の関根敏伸氏(57)です。(詳細はこちら)記者会見における小沢代表の挨拶、関根候補予定者の決意、記者との質疑の要旨は以下の通りです。

    岩手県選挙区の公認内定者発表記者会見

    【小沢一郎代表挨拶要旨】

     このたび、7月に行われます参議院議員の通常選挙、岩手県の選挙区の候補者として、関根敏伸県議を擁立することに決定をいたしました。今日はそのご報告をいたすところでございます。若干、経過等について申し上げます。

     私は、総選挙にあたってもそうでしたが、7月の参議院議員選挙におきましても、やはり「非自公、非自民のみんなが力を合わせてあたらなければ、結果として自民党の勝利をもたらすことになる」「できるだけ力を合わせよう」ということを、機会があるたびに申し上げてまいりました。特に、平野達男参議院議員が民主党を離党するという事態になりまして、私としては、民主党の執行部に対しましても、「お互いに協力するいいチャンス、機会になるのではないか」「岩手県ばかりではなくて、全国的にこれを一つのモデルケースとしてやっていけばいいのではないかと思う」「私どもも話し合いにいつでも応ずる用意がある」ということをお伝えしておりました。

     ただ、「7月の選挙ですので、いつまでも待つというわけにはいきません」「連休前までに、4月いっぱいまでには門戸を開放して、いつでも話し合いに応じたいと思っていますので、民主党の方でもよろしく検討してほしい」ということを申し伝えておいたところでありました。しかし、その連休直前の時期になっても、県連レベルでも、あるいはまた党本部のレベルでも、一切呼びかけがありませんでしたので、私は一応礼儀として、「ここまでお待ちしましたけれども、何らの呼びかけもありませんので、純然日を送るわけにはいきません」「私どもの方で候補者の選考に入らざるを得ませんのでその点はご理解をいただきたい」ということを伝えておいた経過があります。そういう中で先般、「民主党が候補者を決定した」という報道を見ました。

     また、日付は忘れましたけれども、先週ですか、民主党の執行部から「候補者を決定した」ということを正式に伺いました。私は「『連休に入る前までに』ということをお話しておいたことはご承知の事と思います」、相手も「よくそれは聞いておりました。ただ決めたものですから、現状のご報告に」ということでありました。私どもとしては、何とか協力の道を探りたいと思っておりましたけれども、一方的に候補者を決定された。しかも時期的な問題もこれあり、我々も独力で候補者を擁立して戦わざるを得ない、ということになりました。その上で、みんなと先日、国会議員、県会議員を含めまして協議した結果、関根県議に皆の意見の合意ができましたので、決意をし、頑張ってもらうことにいたしたところでございます。

     関根さんの事は、もう私から言うまでもなく、地元の記者諸君はよくおわかりのことと思います。岩手県の代表として、地元で生まれ育って今日まで活動してきた、その経験や実績を生かして、ぜひとも県民の代表として、参議院で県の為に、また国の為に、ぜひ当選させていただき、頑張ってもらいたいと思っているところであります。

     メディアの皆さんにも、そしてまた県民皆さんにも、よろしくお願いをいたします。

    【関根敏伸公認内定者決意表明】

     今日はお忙しい中、メディアの皆様にお集まりを頂きましてありがとうございます。ただいま小沢代表から経過等々についてお話を頂いた通りでございます。

     私は7月の参議院選挙に向けまして、地方の声を、そして本当の意味での復興を進める、そういった代弁者として私の声を県民に届けたい。こういう思いで立候補の決意をさせていただいたわけであります。

     今まで10年間県議として、地方議会の立場で様々仕事をさせていただきました。またご紹介があった通り、一経済人として活動させていただいた時期もございます。そういったことを踏まえた時に、やはり地方の声を、様々な地方の矛盾や現在の疲弊感、こういったものを変えていくには、国政レベルで様々な法制度や制度改革を断行していかなければならない、このように考えているところでございます。
     
     微力ではございますけれども、私の様々な経験や考えを、県民隅々までお訴えをさせていただきながら、なんとか仲間を、力を借りながら、私の思いを国政にぶつける立場で、頑張っていけるように、全力で戦って参りたいと、このように考えております。

     どうぞよろしくお願いを申し上げます。

    【質疑要旨】


    参院選岩手県選挙区について

    Q. 県議の中でもなぜ関根氏なのか。平野氏も北上出身など戦略の上でか。もう少しポイントを教えてほしい。
    A. 私から先ほど言ったように、私から言わなくても地元の記者の皆さんは、関根君の人となり等を十分知っていることと思う。私どもとしては、みんなの衆目の一致するところ、それぞれのもちろん考え方や、関根氏を推す理由はいろいろあるだろうが、みんなの一致するところ、関根県議に頑張ってもらおうということになった。そして彼が最も岩手県の代表として、参議院議員の候補者としてふさわしいという結論に至った。

    Q. 他党との選挙協力、例えば社民党など今後の戦略は。
    A. 今の報告でも申し上げた通り、非自民、非自公の考え方の政党、あるいは人たちとはできる限り協力していきたいと思っている。今出た社民党については、皆さんもご存じだと思うが、生活の党と社民党とみどりの風は、選挙協力も含めてお互い力を合わせようという会合もすでに行われている。民主党にも声をかけたが、民主党はその時は参加しなかった。特に社民党との協力は、全国的にできるだけ実現したいと思っている。

    Q. 岩手県選挙区では6人が立候補を予定しているが、その中での関根候補予定者の戦略は。
    A. 選挙に特別な手立てはない。一人でも多くの県民皆さんに、候補者自身、そして擁立した私どもの仲間で、県民の代表として(関根氏が)一番ふさわしい人物だと理解してもらえるように、全力で頑張りたいと思う。

    Q. 関根県議に。最終的に今回出馬を決めたのはいつか。またその経緯と、同じ北上市出身の平野氏と戦うことについてどう思うか。
    A. (関根敏伸公認内定者)まず一点目の決意を固めた時期だが、連休中いろいろ私自身の考えをまとめる時間があり、最終的に自分自身で出馬に向けた決意を決め、小沢代表はじめ県連幹部の皆様に私自身の意思を伝えたのは5月の8日だったと思う。スイスのセルン(CERN、欧州原子核研究機構)に、ILC誘致に向けた議連の誘致の活動があったから、その出発直前に意思を固め、最終的には県連代表含め一任を申し上げ、(スイスから)帰ってきた。帰ってきたその足で、東京で県連幹部の方々と話し合いを持って、最終的に皆様方の賛同を頂いた。こういう形を持って現在に至る、という状況である。それから、候補者の中に平野達男前大臣がいることについての感想は、私個人的には平野候補予定者に対して、地元の先輩ということで尊敬しているし、それに関しては今も考えが変わることはない。しかしご承知の通り様々政治的な動きがあった中で、平野氏自身の政治スタンスが大きく変わった。こういうことが私の出馬の考えをまとめるに至った経緯である。復興に対しての考え方はそう大きく変わらないと思うが、先ほども申し上げた通り、地方の議会にいたという観点からすればまだまだ国に対して物足りない、あるいは国が見えていない実態もあると思うので、そういった部分をしっかり訴えていく。そして生活の党としての施策もあるわけだから、そういった部分に関しては平野候補予定者とも訴えが変わるわけだから、私自身がその受け皿となって県民の皆様に訴えていきたい、という思いで決意をしたところである。

    Q. 関根県議に。県議をいつまで続けるか。また事務所は地元北上に置くか、または人口の多い盛岡に置くか。
    A. (関根敏伸公認内定者)県議をどうするかについて、今の時点で正式にいつまで県議を続けるかに関しては決めていない。やはり様々な方々と相談しながら、私も県議会議員として活動してきたこともあるから、県議会活動に支障のない適切な時期を選んで判断をしていきたいと考えている。事務所に関しては、今現在全くの白紙の状況であり、選対の動き等も全くこれからということなので、今後検討し、しかるべきところにしっかりとした事務所を構えていきたいと考えている。


    参院選について

    Q. 全体の目標議席数は。
    A. 生活の党としては現職が6名、新人(元職含む)が3名、それから今日の関根君ということで(公認内定者が)10名となった。さらにできれば首都である東京、そして首都圏をはじめ大きな県で候補者を擁立したいということで、懸命の努力をしている。いずれにしても、非改選の人もいるが、国会活動というと10人が一つの単位となるので、全員当選が目標だが、二桁の当選に何とか持っていきたいと考えている。

    Q. 生活の党としての旗印は。争点化を何で図るか。
    A. 争点はまさに、党名、生活の党という生活そのものが本当は一番の争点だと思っている。今、アベノミクスで景気が良いとみな囃し立てているが、実際上、株価が上がってどれだけの、何%の国民が利益を得ているのか。ごくわずかの人しかないだろうと思う。円が安くなってどうなったのか。円安はまさに、電気代であれ、農業漁業の燃料代であれ、飼料であれ、食糧であれ、化学製品であれあらゆる物価の上昇として国民生活を直撃している。こういう状況を考えてみると、ある意味小泉(純一郎)政権下での経済の状況と似ている。景気が良くなったようなことを言っているが、小泉政権以来、国民の収入は10%減少している。去年も減少したし、今年も実質的には、国民所得の減少傾向に歯止めがかからないのではないかと思っている。それから原発等の問題もある。来年からは消費税の増税もある。だから憲法の問題も大事だが、政治の最前提として、国民の生活を守っていくということがまさに、わが党の最大の使命だと思っている。そういう観点から我々の選挙公約を作っていきたいと思っている。


    橋下徹維新の会代表の従軍慰安婦発言について

    Q. 維新の会の橋下代表が、従軍慰安婦制度は必要だったと述べている。さらに石原慎太郎代表もそれを擁護する発言をしている。自民党も右傾化しているが、そういった一連の発言に対する認識と、参院選での訴え方は。
    A. 橋下さんのコメントは直接聞いたわけではないので、詳細にはわからないが、報道されている内容を聞く限り、従軍慰安婦もあの当時は必要だった、また軍隊の規律を維持するためには云々という話だったが、これは非常に暴論であって、受け入れがたい考え方であると思っている。こういったことに象徴されるような、自民党の高市(早苗)政調会長も歴史認識について発言しているやに聞いている。これは安倍内閣、そしてそれに近い、自民党をはじめ考え方、グループの人たちの非常に危うい現実を表しているものではないかと思う。彼らは口を開けば日米日米というが、アメリカの政府、国民のサイドにおいても、こういった日本の新しい政府を中心とした言動に、不快感と、理解できないというきつい反応があることも事実なので、我々としてはこういったことも踏まえながら、しっかりとした主張をとっていかなくてはならないと考えている。
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