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私たちの理念は、国民とともにあり、正しい主張です!
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私たちの理念は、国民とともにあり、正しい主張です!

2013-07-20 12:12

    小沢一郎代表 岩手県選挙区・関根敏伸候補応援演説(7月18日)


    (※小沢代表挨拶は5分頃から)

     雨の中、お忙しい中、こうして街頭に大勢の皆様が足を運んでくださり本当にありがとうございます。皆様のいつも変わらぬご厚意とご支援に対して心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

     もうすでに畑こうじ君からも話があったと思います。参議院選挙もいよいよ大詰めを迎え、本日は岩手県内、各地域で県民皆様に「選挙区は関根」、「比例区は藤原」とお願いをして歩いております。生活の党は、党名に表れておりますように国民の生活を第一義的に考える政治を実行しなければならない。そういう理念、信念の基に政治活動を続けております。

     したがてって安倍総理、安倍内閣の考え方とは全く相反する立場を取っております。安倍さんのやっていることは国民の生活を切り捨てる弱者切り捨ての政策であます。アベノミクスと言ってマスコミを先頭にいろいろとはやし立てておりますけれども、アベノミクスの成果といえば何でしょうか。株が上がったことですか。円が安くなったことですか。株が上がって一体どれだけの国民皆さんが得をして儲かったのでしょうか。ほんの一部の人だろうと思います。円が安くなって誰が得をしたのですか。大量に輸出をしている大企業が大きな利益を上げただけでありまして、一般国民の皆さんの生活は物価高に苦しんでいる。安倍内閣が続く限り、今後も物価が上昇し収入が増えない状況が続くと思います。

     また、TPPの問題もアメリカと交渉になれば、岩手県の試算では農業の出荷額は半分になるだろうと見込まれております。いわば壊滅的な打撃を受けるわけですが、TPP(の影響)は農業、漁業だけではありません。日本が世界に誇る、いわゆる皆保険、保険でもって医療サービスを全ての国民が受けられる制度の根幹が非常に揺さぶられています。

     アメリカから言われているのかもしれませんが、政府はTPP交渉を進める裏で混合診療、自由診療の枠を拡げる方針を出しております。そのことを安倍さんに聞きますと、「それは先端的な医療の問題であり、先端的な薬品に限定するのだ」と言います。しかし皆さん、新しい技術や薬の全部が保険の適用外の自由診療になっていけば、今までの皆保険制度を維持できなくなってしまいます。私どもは国民の健康を守り世界に冠たる皆保険制度をしっかりと守っていかなければならない。そのように考えております。

     また、雇用の問題についてですが、安倍さんは自分の内閣になってから雇用が増えたと言いますけれども、増えたのは全て非正規社員であります。正規社員は13万人も減っております。皆さん、これがアベノミクス、安倍政治の実態であります。このようなことが続けば、国民各人が生活設計できなくなります。将来に向けて生活が非常に不安定になる。雇用も非正規がどんどん増えている。ほんの一握りの人しか正規社員がいなくなってしまった。後の人はいつ解雇されるかわからない。

     医療もそのような状況。私どもは最低保障年金を含む改革を主張しておりますが、今の年金制度では将来本当に給付されるかどうかわからない。これでは全く将来の生活設計が立ちません。国民皆さんも景気対策を一番望んでいると言われていますが、政治の一番の要素は何か。日本のGDP(国内総生産)の中で個人消費が6割以上を占めています。したがって個人の収入を上げる。雇用を安定化する。将来の医療、年金等のセイフティーネットを維持する。それが実現できなければ、国民皆さんの財布の紐が緩むどころか、いざという時に備えて固くなる一方であります。個人の消費が増えなければ本当の景気回復はできません。

     かつて小泉さんも雇用の規制緩和を実行しました。そして「日本の景気が良くなった」と言いましたが、大企業のところに260兆円という想像もできないお金が残りました。しかし国民の収入は10パーセント以上、あれ以来減っております。したがいまして本当に景気を回復させるためには、格差をなくすためは、個人の収入、可処分所得を増やす以外にないのです。このままですと生産性の低い業種、地方は切り捨てる。こういう政治がどんどんと横行することになります。地方は大きな格差の中でどんどんくたびれていく一方になりかねません。私たちは、どうしても地方分権と同時に個々人の生活をきちんと守っていかなければならない。それが本当の景気対策であり、格差の是正である。私はそのように信じております。

     日本はかつて本当に格差のない平等な公平な社会でした。世界でも珍しく、先進国、経済大国では本当に日本だけだったのです。ところがここ十数年来、かつて2番目か3番目の平等な公平な国だったのが、20番目以下になってしまいました。格差の大きいいびつな社会になってしまった。政治の中でそのことをきちんと解決していかなければならない。

     自由というのは大事です。人間にとってこれ程大切なものはない。しかし、実際の社会生活の中において好き放題、自由勝手にさせてしまったならば、それはまさに弱肉強食の社会になってしまいます。それでは政治はいらない。そんな社会ならば政治の必要はないじゃないですか。政治は何のためか。自由は大事だけれども、社会を構成する多くの国民皆さんがきちっと安定した生活ができる社会システムを作っていくことが政治の役割であります。民主主義は歴史的にも社会保障、セーフティーネット他を導入することによって今日まで維持することができたわけであります。

     私たちは本当に小さな政党になってしまいました。しかしながら我々の主張する理念は国民の皆さんとともにあり、正しい主張であると考えております。どうか皆様におかれましても、何卒私どもの主張をご理解いただきたい。過去に幾多の困難、難しい場面がありましたけれども、県民皆さんのご支援によって私どもは乗り越えて参りました。どうかこの選挙戦、大変厳しいですけれども皆さんのお力によって関根候補、藤原候補を参議院の皆さんの代表としてお送りいただきますよう重ねてお願いを申し上げ、ご挨拶といたします。どうぞ宜しくお願いいたします。ありがとうございました。

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