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特定秘密保護法案衆議院通過を受けて、鈴木代表代行・幹事長会見
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特定秘密保護法案衆議院通過を受けて、鈴木代表代行・幹事長会見

2013-11-28 12:58

    鈴木克昌代表代行・幹事長 会見(2013年11月26日)

    20131126特定秘密保護法案衆院通過会見

    11月26日、強行採決による特定秘密保護法案衆院通過を受けて、鈴木克昌代表代行・幹事長が会見を行いました。
    会見要旨は以下の通りです。

    【冒頭挨拶】

    ただいま衆議院の本会議で特定秘密保護法案が通過した。
    我々は40数時間の審議の間、絶対に拙速を避けるべきだと、そしてしっかりと議論をすべきだと言い続けてきた。

    もちろん、秘密保護はある部分ではあってしかるべきだけれども、しかし、このいわゆる23項目、40万件をオーバーするようなものを縛る、拘束をする法案が、今本当に必要であるかということについて、我々は全くその必要性を認めないと、ずっと熟議を求めてきたが、残念ながら、緊急上程、採決となった。
    何も緊急ではないのに緊急上程という暴挙に出た与党、自民党に対して、私たちは本当に心から憤りを感じている。

    この法案については、今日も色々な団体が絶対に反対だ、慎重にあるべきだということを続々と言っていた。例えば中東問題を研究している学者の皆さんであるとか、仏教、キリスト教のいわゆる宗教界の皆さんとか、それから各労働組合、そして国際ペンクラブのみなさん達も反対声明を出している。おそらく、この大きな反対のうねりというのはもっと上がってくると思う。

    残念ながら衆議院ではこういう形になったわけだが、参議院へこの法案は回るわけだから、参議院では徹底的な熟議をしていかなければならないと私たちは思っている。
    法案については十分ご案内のように、憲法で定める三原則、平和主義、国民主権、基本的人権等々を踏みにじることもはっきりしており、いわゆる秘密の範囲というものが本当に広くて、しかも曖昧であることも、議論の中で出てきた事実である。

    国家というのは本来秘密があってはならないし、その秘密は国民のものであるということから、この法案の今の流れは全くそれと逆の形だと思っている。
    私も地方議会を含め地方の経験をしてきたが、知らしむべし知らしむべからずという官僚機構の常、役人の常であると思っている。
    そういう意味で行くと、この法案というのはこれからの民主主義を含めて我が国の色々な行政を含めた諸々の問題をおかしな方向に持っていく可能性が非常にあるのではないかと思っている。

    いずれにしても、権力は常に監視をされて、国民の側に立っていくというのが本来の姿だと思うのだけれども、罪刑法定主義に反することも含めて、これはむしろ権力を擁護するというか、本当に権力側にとっては使い勝手のいいものとなってしまう。私はこれについては絶対に許すことは出来ないと思っている。
    今日の登壇者の発言にもあったように、昨日やった地方公聴会でも7人の陳述人全員が反対であったにもかかわらず、しかも昨日それを開催し今日2時間議論しただけで打ち切り採決という、このような暴挙は許されないことを、重ねて申し上げたいと思う。

    いずれにしても、我党は国会法、自衛隊法、国家公務員法を改正することで十分目的を達成できると思っているので、審議の場は参議院に移るけれども、あくまでも我党の考え方を広く議論の中でアピールをしながら国民のみなさんにも訴えていきたいと思っている。
    本当に久々に見た、私は筋悪の問題ばかりと言ってもいいくらいの法律案だと思っている。

    【質疑要旨】

    Q. 衆議院を通過したので参議院の審議になると思うが、会期末が12月6日という状況で、どの程度の審議時間を求めていくのかということ、12月6日までの会期末で十分な審議が出来るのかと、今後の対応含めて教えていただきたい。(NHK)
    A. これは、よく衆議院の審議時間の何掛けということを参議院の場合は言われるが、私はそういう性質の法案では全然ないと思っており、むしろ衆議院で熟議できなかった部分を参議院で徹底してやるという考えなので、どれくらいの時間がかかるかというのはまさに衆議院でかけた以上の時間をかけていくべきだと思っている。

    それから、今回の衆議院での特別委員会での審議の状態も、決して自民党のみなさんの出席率は良くなかった。私は、これはまさに驕りだと思っている。参議院ではそのようなことが絶対無いように、与党も野党もしっかりと参加をして熟議をしてもらいたいと思う。

    したがって、会期内に成立をするというのは、私は今の段階では難しいと思っている。会期延長をしろとかしないとかいうこととは別に、しっかりとした議論をしていってもらいたいと思う。

    Q. 党としてはずっと反対を主張されてきたけれども、最終的には廃案に持ち込むか、あるいは継続審議を求めていくということか(NHK)
    A. 継続審議というよりむしろ、廃案を求めていきたいと思っているが、場が参議院に移るので参議院での展開になるのではないだろうか。

     

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