ニコ生恋愛慕情『ニコ生で生まれた愛のおはなし』

2014-03-09 17:30

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人は出会いと別れを繰り返し、本当に愛せる相手を探し続ける。そしてニコ生においても、多くの出会いと別れがある。今回はそんなニコ生で生まれたとある恋愛劇を綴る。

かねてより仲良くさせてもらっている男性配信者Aがいる。現在は配信を辞めているA氏、そんな彼から聞いたニコ生で生まれた愛のおはなし。

ニコ生で出会った女性リスナー

Ａ氏の配信は女性が多く、連日賑わっていた。なかには実際に出会い、男女の関係を持ったことも何度かあったという。ある日のこと、Bと名乗る女性に出会う。Bは専門学校生で、よくA氏のアクセサリーを作ってくれていたという。配信でも貰ったアクセサリーをよく身に付けていた。二人の仲も深まり、デートを重ねていたある日、Bから告白を受ける。『子供が出来たから結婚してほしい』。その当時、無職だったA氏は親からの仕送りで生活をしていた。A氏は責任を感じ仕事を探す決意をする。配信を辞め、真っ当な道を模索しはじめるA氏。これから始まる3人での生活を夢見て。

しかし、Bの両親に挨拶に行った時に事実を知る。なんとBは子供の産めない身体だったのだ。妊娠したというのは嘘だった。何故そんな嘘をついたのかと問い詰めるも何も答えないBに対し、A氏の愛想も尽き別れを決断する。

ストーカーと化した女性リスナーB

配信を辞め、無事定職についたA氏。Bと別れて1ヶ月が過ぎた頃、Bのストーカー行為が始まった。A氏の職場からの帰り道に現れては、隠れる事もせず付きまとうようになったのだ。次第に耐えきれなくなり『辞めてほしい』と話したところ、Bは意外にもおとなしく引き下がった。聞き入れて貰えた事に感謝するA氏。しかしその翌日、A氏は警察から呼び出される。なんと、Bが自宅で自殺未遂を起こし、その現場からA氏に宛てられた遺書が見付かったのだ。犯罪性がないことからすぐにA氏は解放されたが、A氏は今後一切の関わりを断つ事を決めた。

記念日に必ず届くプレゼント

自殺未遂事件からしばらくが経ち、誕生日・バレンタイン・クリスマスといった記念日になるとA氏の元に必ずプレゼントが届く様になる。プレゼントの中には必ず手紙が添えられていた。その頃A氏には新しい恋人が出来ており、送り返すことも出来ないプレゼントを快く思うわけもなく、添えられていたBのメールアドレス宛に『もう辞めてほしい』とメールをする。Bから返ってきたメールには『お幸せに。応援しています。』と記されていた。

これでもうプレゼントが届く事は無いだろうと安堵したのも束の間、プレゼントが止む事はなかった。2人の為にと、赤ちゃん用の靴下や服、オモチャやオムツといった物が次々送られてくる。姓名判断の本も届き、良い画数の名前にはチェックが入っていた。『私の分まで幸せになってほしい。私は子供が産めませんが、CさんはA氏の元気な赤ちゃんを産んであげてね』と書かれた手紙も添えられており、A氏は複雑な思いになった。

Bはもともと子供を産める身体ではなかった。病気など外因的なものが原因ではなく、もともと機能が備わっていないのだ。彼女Ｂは、彼氏B、つまりは男だったのだ。

その後の話

現在、A氏は結婚を予定している。子供はまだ授かっていないものの、Bからの贈り物は大切に残しているそうだ。Bはというと、なんとA氏の近所に引っ越して来たらしい。幸いな事に、ストーカー行為は収まり今では仲良くやっているとのことだ。今では良き友人として、生活面で色々とA氏の手助けをしてくれているという。

様々な出会いがあるニコニコ生放送。筆者の周りではロクな恋愛話を耳にしないが、幸せを勝ち取った配信者も大勢いる。これからニコ生で出会うカップル達に幸多からん事を祈る。

記者名：力也
プロフィール：福井から上京し「綿菓子屋ふわり」を開店
半年で潰すも現在パワーカンパニーの社長に就任。
いつも元気にニコ生で活動中。35歳。
ユーザーチャンネル：生主パラダイム
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ガジェット通信記者リンク：http://getnews.jp/archives/author/rikiya