3/8(水)11:00よりニコニコ生放送およびFRESH!の「麻雀スリアロチャンネル」にて放送された、The All Star League 第7節の様子をお届けします。



レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。
現在の成績はこちら↓
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前節で下位4チームが敗退となったが、続いて次節終了時には早くもさらに下位4チームが敗退となる。
したがって、現在マイナスの下位4チームは、かなりトップを狙っていくことになりそうだ。

【1回戦:背水の多井、逆転トップで望みをつなぐ】

1回戦に登場した現在最下位「麻雀エンジョイ勢」の多井。
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接戦のトップ争いの中、リーチツモドラ1・ウラ2のマンガンで頭1つ抜け出すと、リードを守り切ってトップ。
まずは下位チーム「麻雀エンジョイ勢」がマイナスを2桁に戻した。

【2回戦:守備に定評のある愛内、リードを守り切る】

2回戦では、下から3、4位の「つけMEN☆ファイターズ」の谷井、「チーム酒乱」の水巻が上位チームに挑む形となったが、ここでトップを獲ったのは「おじまご」の愛内。
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東1局、大崎のリーチに追いかけると、同じ4m7m待ちを一発で引き勝って3000・6000。
あとは、ダマテンでうまくかわしつつ、リードを守ってプラスを重ねた。
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【3回戦:吉田の逃げ、ASAPINの最序盤手順!中位争いを制したのは!?】

3回戦は現在中位のチームが集まった卓となった。
ここでマイナスすると、次節、一気に敗退逃れのターゲットになってしまう。
先制したのは「クラッシャーズ」吉田。
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マンズが程よく切れており、良さそうなペン3mを迷いなくリーチすると、最終手番でツモって2000・4000。

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続いて、オヤ番でも4000オールで一気に抜け出す。

しかし、他チームとしても、吉田をこのまま逃がすわけにはいかない。
ここで奮起したのはASAPINだった。
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イーシャンテンの配牌をもらう。

打牌候補は3つ。
1.イーシャンテンで、かつ最も受け入れの広い、テンパイ直進8s
2.タンピンへの渡りを見つつ、イーシャンテンを維持できる中庸8p
3、かなりタンピンへのレベルアップ志向が強い、リャンシャンテン戻しの迂回1m
ネット麻雀の強者といえば、1や2といったイーシャンテン維持の選択をするイメージがあるが、ASAPINがここで選択したのは打1m。
3のリャンシャンテン戻しで、打点と好形を追う。
何気ない1打に見えるが、こういったチャンス手をもらったときの最序盤のさばきが、強者を構成する重要な1要素であると思われる。
仮にこれが5巡目以降なら、1や2といった選択になったのではないだろうか。
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その後、7pを引いてここから打發。
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そして、4s7sのタンピンドラ1リーチを放つと、追いかけリーチの逢川から4sで8000。
吉田のオヤ番を楽に終わらせない選択で、ASAPINが2着目に浮上した。

しかし、反撃もここまで。
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南場のオヤ番で、吉田はこのカン7mをダマテンに構えると、ツモ1mで打4m。
これは、カン7mリーチの布石である。
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すると、手出しできる5sを引いて、リーチ。
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ポンテンを取った逢川から、ヤマに1枚も残っていない7mを引き出し、7700を打ち取った。
これで2連勝を飾った吉田。
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今節開始時より1つ順位を上げ、ついに決勝進出圏内の4位までチームを押し上げた。

【4回戦:青年渋川の大冒険】

朴訥(ぼくとつ):実直で素朴なこと。
解説の綱川が、渋川を表す言葉として、これを選んだ。
綱川曰く、「渋川くんは、昔から朴訥としてて、ほんと変わらない」
なるほど、確かにな、と思った。
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そんな純朴青年渋川が、こんなにいかつい3人に囲まれた。
これが麻雀店なら、とにかく一刻も早く帰りたいところ。
果たして、渋川は無事にここから帰れるのだろうか。

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まずは、渋川がチートイツと断定できない河を作り、絶好の1枚切れ中単騎でリーチ。
青年渋川「この待ちで勝負です!」
しかし、ここに松ヶ瀬が襲い掛かる。
松ヶ瀬「にいちゃん、どんな手牌でリーチかけてんのお?こちとらドラトイツだし、押しちゃうよ~」
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そして、無スジをぶんぶん切り飛ばした松ヶ瀬が、2sアンカン、1sポンでテンパイを果たすと、渋川が6sを掴んで8000。
渋川にとって最悪のスタートとなる。

すると、ここから松ヶ瀬が突き抜ける。
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次局には、發をポンすると、すぐにこの形へ。
手順なら打4mだが、松ヶ瀬は打9pを選択し、少しでもピンズの一色手をぼかしにいく。
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その効果もあり、東がたろうから打ち出され、ポン。すぐにテンパイ、ツモアガリを果たし、2000・4000でダントツとなる。

ここに立ち向かったのは渋川。
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1sをポンせず、1sを引き入れるファインプレーでツモりスーアンコのテンパイを果たすと、慎重にダマテン。
青年渋川「9pはヤマに残っていますが、西はわからないのでダマテンで勝負です!どこからマンガン直撃してもけっこう良い点数状況になりますしね!」
なんとこれがヤマに3枚生きだったが、ツモれないまま達也が掴んで8000。
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役満とまではいかなかったが、青年渋川にとっては十分な結果だった。

しかし、南3局ではその達也がハネマンツモで大復活。
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「にいちゃん、2着で切り抜けられると思ってんの?」
そんな、無言のプレッシャーが渋川にのしかかる。

それでも、オーラス、渋川は粘る。
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2着すらマンガンツモで届かないため、ハネツモトップを目指して、打8p。
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すると、7pを引いてフリテンリーチを敢行した。
青年渋川「お願いします!みなさんオリてください!」
そんな渋川の願いを打ち砕いたのは、またしても松ヶ瀬。
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マンガン放銃でトップ陥落の松ヶ瀬が、あろうことか渋川のツモ切った6pをチーして無スジの5pでカチ込んでくるではないか。
チームポイントがマイナスの松ヶ瀬としても、この12000という素点が、オリてしまうにはあまりに惜しかった。
青年渋川「ヤ・・・メ・・・テ・・・」
すると、松ヶ瀬が渋川のほしい5pをツモ切る。
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また、ツモ切る。
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青年渋川「あ・・・ああ・・・」
結果、流局となり、3着でこの半荘を終えた渋川がウラドラをめくると、そこには2s!仮に松ヶ瀬が鳴かずにオリていると、渋川が逆転トップだった。
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青年渋川「なんでオリてくれないんですか!オリてくれればトップだったじゃないですか!まあ、いいです。ぼくはこれで失礼しますね」
こうして、いかつい3人を相手にした渋川青年の大冒険は、3着という形で幕を閉じた。
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この結果、総合順位は大きく変動なし。
次節、敗退の下位4チームに入ってしまうのはどこなのか!?
サバイバルゲームが再び幕を開ける。

鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)

第8節は、3/15(水)11:00よりニコニコ生放送およびFRESH!の「麻雀スリアロチャンネル」にて放送予定!