よくどうしたらそんなにたくさんの本を読めるようになるのか?どうしたら本から知識を身に付けることができるようになるのか?という質問をいただくので簡単にご紹介します。
本を効果的に読むために必要なポイントが3つあります。
読む前にすること、読んでいる間にすること、読んだ後にすることがあります。
人間の脳はどのようにして記憶を残しているのかを知る必要があります。知っていると、紙の本で読んでもスマホで読んでも記憶に残すことは可能です。
紙の本で読んだほうがストーリーが頭に入りやすいなどといった研究もありますが実用レベルではあまり変わらないのかなと思います。ぼくは断然紙の本のほうが好きですが、皆さんは好きな方で活用していただければと思います。
まず、本を読む前にしてほしいことは、その本を読む目的を決めることです。
その本を読んで何を得るのか?どんな事を知りたいのか?ということを決めてください。このアドバイスはよくあります。何故かというと、人間は意味のある情報しか記憶に残らないからです。
人間の脳はエネルギーを節約しようとするので自分に関係のある情報や興味のある情報出ない限りは記憶に残さないようになっています。
ですから、まずは脳に興味をもたせるわけです。ただ、このアドバイスは現実では非常に難しいと思います。読む前に目的を決めるといっても内容がわからないし、読んでいる内に興味をもつこともあるはずです。
そこでポイントがあります。まず目次を見てください。目次を見ながらクイズだと思って内容を予測してください。色々な知らない言葉が並んでいることもあると思いますが予測してください。この予想は当たらなくてもいいです。逆にはずれて予想を裏切られたほうが記憶に残ります。意外な展開やサプライズがあったほうが記憶に残りやすいものです。間違えてもいいので楽しみながら予測を立ててください。そうすると、予測の範囲だった項目は読み飛ばしても良いわけで、早く読むテクニックにも繋がります。
それから、各見出し毎にパラパラと見ていってください。それぞれの最初と最後に注目するとおおよそ予測の範囲かどうかはわかります。予想の範囲でなかったらじっくり読めばいいとなります。
次に読んでいる間です。
読んでいる間に予想の範囲でない驚きがあったとします。ただそのまま読み進めていくと読み終わった後には、面白いこと書いてあったんだけどなんだったっけ?となってしまいます。つまり、面白かったということは記憶に残っても内容が残っていないわけです。
人間は、自分が経験したことや生きるために必要なことは残しやすいですが、そうでない感情と結びついていない記憶は忘れやすいものです。
心理学で使われる言葉で精緻化というテクニックを使います。
簡単にいうと要約です。自分なりの言葉でその感動を表す。本の内容を要約する。自分の言葉で何が意外だったのか、どこに感動したのかということを考えてください。
要約する時に自分の感情を多分に入れてようやくしてください。要約するときはページの余白に書き込んでもいいですし、スマホを使ってもいいです。僕の場合であれば本を読みながら片手でスマホも持って面白かった内容を1行書いてその下に自分の要約を書きます。ページ数もメモしておきます。そしてまた次を読み進めていきます。とても記憶に残りやすくなります。
そして、読み終わった後にしてほしいことです。
自分の書いたメモを見て、そのページに書いてあった内容を思い出そうとしてください。クイズや問題を解くように思い出す事を楽しんでください。
人間はインプットしているときには覚えることは出来なくて、思い出そうとしている時に記憶に残るものです。ですから、思い出そうとする事をしないと忘れてしまいます。
人に教えると把握できるということをよくいいますが、まさに同じことです。
メモを見ながら誰かに本の内容を紹介するのもおすすめです。ぼくが最もおすすめするのは本のレビューを書くことです。記憶に残すためにはレビューやブログで書くというのは効果的です。
メモを見ながら感想を書いていたら思い出せなくて悔しい気持ちになったりするはずです。その時にすぐ本を見返してもいいんですが、その思い出そうとしているのになかなか思い出せないという悔しさが記憶に残すために大事なんです。ですから、思い出せなくても5分程度までは本を見ずに思い出そうと頑張ってください。
ぜひ、このテクニックを使って読書を楽しんでください。
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