3/23(土) ANIPLEXブース「超平和バスターズ」ステージの模様をお伝えいたします。 

 今回のAnimeJapanで「超平和バスターズ」のステージが組まれる事を意味深に思う人が多い中、直前の発表によりこれは秩父アニメの三作目、「空の青さを知る人よ」(空青)の発表のためのステージだと分かりました。

 登壇者は、秩父アニメシリーズを製作したアニメ監督の長井龍雪さん、キャラクターデザインの田中将賀さん、「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない(あの花)」ぽっぽ役の近藤孝行さん、「心が叫びたがってるんだ。(ここさけ)」坂上拓実役の内山昂輝さんの4人。 

 ステージは3部構成で「あの花」パート「ここさけ」パートそして新作「空青」パートに分けられており、i)「誕生秘話」ii)「キャラクター秘話」という形でテーマが分けられておりました。


「あの花」パート

i)誕生秘話

 「あの花のタイトルは元々違うタイトルだった?」

 あの花はANIPLEXの社内コンペに脚本家の岡田磨里さんが持ち込んだものであり、あの花のタイトルは元々「メメント・モリ」というタイトルだったそうです。製作途中で現在の「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」と決まったようです。


ii)キャラクター秘話

 今回の登壇者の近藤孝行に因んで「ぽっぽ(久川鉄道)」のお話になりました。

 ぽっぽのモデルイメージは長井監督によると、なんとキャラクターデザインの田中将賀さんだった様です。田中将賀さん本人はその事については知らないようでした。

 元々、学校にも行って無くヤンキー上がりの様な設定にした為、ぽっぽ役の近藤さんには「格好良すぎないように、フランクな感じに」という指示を出されたそうでそう。

 また、他のキャラクターについてMCの方が田中さんに降ると田中さんは「キャラクターのモデルは基本的に作らないようにしており、与えられたキャラクターの「キーワード」を元に即興で考えてる」と答えました。

 長井監督は取り分けめんまに関して、映像を作る際に見えているのに見えていないという設定に苦慮したとの事でした。


「ここさけ」パート

i)誕生秘話

 「ここさけ」はあの花の成果により、プロデューサーからもう一本オリジナルを作ってもOKという許可を貰い作った作品だったようです。

 元々は秩父にこだわらず、卵が転がるシーンに合うような、坂があるお寺を探してロケハンしていたそうです。結局秩父が舞台に決まりましたが、足利の方にも足を運び取材していたこともあり、折角取材した足利の学校を秩父の学校として使う事になったとの事でした。

 また、「あの花」は岡田磨里さんが一人で考えたものがスタートだったのに対して、「ここさけ」は現在の3人で1から作り上げたストーリーだったそうです。


ii)キャラクター秘話

 今回の登壇者の内山昂輝さんのキャラ「坂上拓実」の誕生秘話になるかと思いきや、拓実はキャラクターがふわっとしていたので決まるのが最後になったとの事でした。元々、三枚目でコミカルにキャラクターデザインをしたかったので、実際の俳優の「綾野剛」さんをイメージしてみたが、絵にした時にキャラクターが強くなりすぎてボツになり、クラスメイトとして登場させる事になったとの事。

 その後、メインキャラとして沢山描く必要があるので、キャラクターデザインの田中さんの描きやすいキャラに落ち着いたようです。

 キャラクターの演技について内山さんは高校生のリアル感を出した演技が出来るギリギリの年齢だった為、「リアルな高校生の喋り方を意識して全面に出すようにした」と語っておりました。

また、「ここさけ」では歌の収録があり、アフレコの収録から歌の収録へと続いて大変だったと当時の様子を語っておりました。


「空の青さを知る人よ」パート

 こちらのパートではまだ公開されている情報が少なく「3/21」に公開されたティザーのキービジュアルを元に長井監督かキャラデザの田中さんをメインに作品制作の意気込みを話す場所となりました。

長井監督は、「あの花」を作る際に秩父三部作と言った事が切っ掛けになり実現したことと、作品制作への意気込みを語っていました。

田中将賀さんは、今回の三作目を同じスタッフで同じ秩父という場所で作ることが出来る「縁(えん)」に感謝し、秩父三部作の集大成にしたい。また、これは終わりではなく新たな一歩目となるものを作りたい、と意気込みを語っておりました。


新作情報

映画「空の青さを知る人よ」

公式サイト:https://soraaoproject.jp/

公式Twitter:https://twitter.com/soraaoproject?lang=ja


<筆者談>

 本作品は、秩父アニメ三部作の集大成になるとのこと。「あの花」や「ここさけ」を未視聴の方はぜひ公開までにご覧になり、ロケ地となった秩父にも遊びにきてください。