ども! イケダミノロックです!
我々ゲーセン店員は、レトロな筐体メンテだけでなくエアコンとも日々闘っているのだ。2019年春、ゲーセンミカドのエアコン修繕の軌跡を記しておく。
■5月27日
池袋ゲーセンミカドの2階に設置されているエアコン2基がエラーを連発し動作不良となる。エラー番号から察するに、室外機の故障が原因のようだ。
■5月28日
付け焼き刃だが、近くの量販店で大量の扇風機を購入。うん……まさに焼け石に水だ(笑)。
すぐに業者を呼んでエアコンを診てもらうことに。すると、室外機の交換または修理が必要とのこと。当然コストが低い修理を選択する旨を伝えたところ、池袋ミカドに備え付けられたエアコンは25年選手のビンテージものゆえ、修理部品が今でもメーカー供給されているのか確認が必要だといわれる。修理できない場合、2階天井に付いたエアコン全基を新品に交換だ(室外機を含)。その場合の費用はざっと600万円!! ひえぇぇぇ……(冷えてないけど)。今は修理できることを祈るしかない。
■6月3日
業者より修理部品調達の連絡が入る。同時にドレンパイプ等、エアコン全基内部清掃の提案をされた。費用は室外機修理とあわせて約30万円。手痛い出費だが、600万円払うことを考えたら安いもんだ。安心料と言い聞かせ、修理と同時に清掃も頼むことにしたのだった。しかし、この時期のエアコン業者は修理や取り付け等の発注が多いため、今度は、修理・清掃の作業日が決まらない。その間、池袋ミカド2階は灼熱の炎に包まれ続けることになる(燃えてないけど)。
ゲーセンの景気が良かった80~90年代ならば、エアコン修理や交換はある種、定期的な消耗品費用みたいなものだった。しかし2019年のゲーセン事情を考えると、その費用をどう抑えるか? 費用を捻出するか? 支払いをどうするか? といった考慮が必要で、それなしには到底生き残ってはいけないのだ。
しかし「どうするか?」と作戦を練っている間、迷惑するのはお客さんだ。この時期、ノーエアコン状態のゲーセンでゲームをする行為はありえない。このままだとお客さんが飛ぶ……短期決戦で乗り切るしかない!
(続く)