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自分にベタ惚れの彼氏を男として見れない #ぱぷりこが答えます
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自分にベタ惚れの彼氏を男として見れない #ぱぷりこが答えます

2016-08-12 23:00
    テレテレテレーテレレレレー(コンビニの来客音)

    インターネットの妖精ことぱぷりこです。連載「でも、結婚したい」のスピンオフ! ぱぷりこに恋愛・キャリア・彼のLINEのパスワードを質問する「ぱぷりこに質問!」コーナー。

    今回のテーマは「自分にベタ惚れの彼氏を男として見れない」です!

    ぱぷりこに質問!

    いまの彼氏を男として見れません。

    私は10年ほど不倫をしていました。不倫相手はかなりのモラハラで、別れられてよかったです。いまの彼にずっと相談してて、別れるきっかけをくれたとも思ってます。

    いまの彼は、元彼と正反対のタイプで男女平等主義、むしろ女性はえらいと言ってくれるし、価値観や趣味も合い、何より「君のすべてを好きだ」と言ってくれます。

    私は彼を人として好きですが、タイプでないため、男として見れません(スキンヘッドでイカつく見える)。遠距離だからあまり会えないのがちょうどよく、「好き好き」と言われるとうっとうしいと感じてしまいます。

    どうしたら彼の気持ちに追いつけるでしょうか?

    (goodさん/33歳)

    生理反応はコントロールできない

    「彼の気持ちに追いつきたい」けれどいまは「彼氏を男として見れない」のが問題、というご質問です。

    「スキンヘッドでイカつい」見かけ"のみ"が好きでないなら、毛をフサフサにしてもらえればオールハッピー☆ですが、たぶんそういうことじゃないんですよね。

    あと、人間は「よく顔を合わせる人」に好意を抱く生き物ですが、遠距離だったら「物理接触効果」も見込めない。ていうか、「好き好き」と言われるとうっとうしいレベルなら、もはや「なんで付き合ってるの?」レベルです。

    恋愛感情や性欲はドーパミンの放出をはじめとした生理的反応なので、気合いや「彼と同じ気持ちにならなきゃ」という努力でどうにかなる問題ではないと私は思っています。

    うんこをするのは「うんこしたい!」という生理欲求がくるからするのであり、「12時半にうんこしなきゃ!」と努力してコントロールするものじゃありません(生理反応に超詳しい人ならできるかもしれませんが)。それと同じ。

    もう、「自分の気持ちをコントロールできるかも?」という期待はさっぱり捨ててはいかがでしょうか。

    代わりに問うべきは「自分が考える、"男として見れる" = 自分の好みは何か?」「なぜ自分は男として見れない人と付き合っているのか」「自分は男として見れない人と付き合いたいのか」だと思います。

    そもそも「男として見れる」って何?

    まず最初に考えるべきは、goodさんが言う「男として見れる」の定義です。

    前の不倫モラハラ男とは10年も続いていたのですから「男として見れて」いたのでしょう。彼との違いは何か? ということです。これをgoodさんは「男として見れる」という単語を一切使わずに表現できますか?

    これは恋愛相談あるあるなんですが、みなさん、自分の好みを「やさしい人」「誠実な人」「男として見れる人」ってふわっふわふわっとした形容詞を使って言いすぎなんですよね。

    ふわふわで許されるのは動物の毛とかき氷だけです。こんなふわっとした定義をしていると人にはまったく伝わらないし、そもそも自分でも「自分が何が好きか」がわかってないことが多いです。

    とりあえず、自分の好みを全角文字数2,000字以上で書いてみてください。こういうときに「男を感じた」というエピソードや具体的なしぐさ、性格など、思いだせば山と出てくるはずです。

    そうしたエピソードをいったんごそっと出してから「いまの彼との違いは何?」と比べると、どこが不満なのかはもっとソリッドに把握できるはずです。

    しょーじき、問題が特定できてないと、解決なんかできません。どんな魔法使いだって無理 of 無理。

    なのでまずは「何が原因で今の状況が生まれているのか?」をはっきり言語化して特定することが先です。生理反応のコントロールではありません。

    刺激中毒の人は「やさしい人」がもの足りない

    これは推測になりますが、私のまわりで「やさしい彼を男として見れない」という人は、以前の彼がモラハラや浮気男、ヤリチンといった「自分をよく不安に陥れる刺激の強い男」を好む傾向にあります。

    カップラーメンを毎日食べて舌が濃い味ベースになっている人が京懐石を食べると「無味! 無味!」ともの足りなさを感じるのと同じで、人は強い刺激にどんどん慣れていき、「過去の刺激に比べて刺激が弱い = もの足りない」と感じて、もの足りなさを埋めるためにさらに強い刺激を求めようとします。

    これは一種の刺激中毒です。刺激中毒タイプの人間は、相手が自分のパーソナルスペースを侵犯してきて、不安になる感情を「恋愛のドキドキ」と感じ、「もっとドキドキさせて = 不安にさせて!」と、いっそうの不安を求める傾向にあります。

    このタイプの人は「自分を大事にしてくれるやさしい男 = 不安にさせない男 = もの足りない男」と認識するので、結局はやさしい男を振り切り裏切り、ヤリチンやモラハラ男へ突っ込んでいきがち。

    もしgoodさんが「前の彼と比べていま彼はもの足りない」と思っているから「男として見れない」のなら、そもそも「自分を不安に陥れるタイプの男が好き」ということなので、相手のことを好きになるのは難しいでしょう。

    なんで好きじゃない人と付き合ってるの?

    あとこれは素朴な質問ですが、なぜ好きではない人と付き合っているのでしょうか。

    自分のことを大好きだから? 自分を助けてくれたから? 彼との関係を失いたくないから? バツイチで後がないと思ってるから? 子どもの父親が欲しいから?

    いろいろな理由があると思いますが、こうした「自分の本音」を見ずに「彼と同じ気持ちになりたい」ってキラキラした言葉でごまかしても、そりゃー無理ってものです。

    自分が隠そうとしている本音は、だいたい打算と思い込みと不安に満ちている真っ黒いものなので、見たくないという気持ちはわかります。が、見ないと話は進みません。

    好きじゃない人と恋愛関係を続けるのは苦痛です。なのになぜ付き合い、「彼と同じ気持ちになりたい」と思うのでしょうか? その背景を考えてほしいです。

    結論! 自分の願望とタイプを言語化!

    結論としては毎度毎度おなじみですが、いまの状況を変えたいなら「自分の異性のタイプ」「自分がなぜ好きでもない男と付き合っているのか」をきっちりと言語化することです。そのうえで「自分は好きでない男と今後も付き合いたいのか?」という問いにイエスかノー、どちらかで答えましょう。

    繰り返しますが、「彼と同じ気持ちになればしあわせになれるかも」という期待はきっぱり捨ててください。

    「好き好き言われるのがうっとうしい」レベルの生理反応を変えるのは無理です。それができたら、もはやそれは洗脳です。自分がとても怖いことを望んでいるということを自覚し、「なんでそんな無茶ぶりを望むほどに現状がねじれてしまったのか?」を把握することが先です。

    恋愛に悩む人は、ナチュラルに「自分を洗脳したい、楽だから」みたいなことをよくおっしゃいますが、それは無理だし怖いし私は加担したくないので、私は「つらいけれどやばくない」方法を提示します。

    自分をのぞきこむのはつらいけど、楽な道は恐ろしい道なのです。行きはヨイヨイ帰りは怖い、と怪談風にまとめたところで本日は終了!

    撮影/田所瑞穂



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