「居座り男」「米代請求男」...思わずゾッとする！ 実録・恋愛体験談

ようこそ『魔女部屋』へ。 前回、「あくまでも優等生男」「靴も返却男」「いろんな顔もちすぎ男」の体験談を告白したけれど、読んでくれたかしら？ 今回は、前回の男たちをさらに上回る、私が出会ったとんでもない男たちを紹介するわ。 もう一度言うけれど、以下のエピソードはすべて実話よ。あなたのまわりにそんな男がいないか、どうか気をつけてね。 　

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・飛び蹴り男 ...「いろんな顔もちすぎ男」のあとに付き合ったMくん。とても仲が良かったんだけれど、私に別の好きな人（S）ができてしまったの。申し訳なかったけれど、本音で話し合って別れたわ。でもキレイに清算した、と思っていたのもつかの間。ある日の夜、恋人となったSと歩いていたら、Sがいきなり誰かに後ろから飛び蹴りされたの。振り返ってみたら、別れたはずのMくんの姿......。「偶然見かけたら、なんなんだよ！　お前に魔女を幸せにできるのかよ!?」と、さらにSくんの顔にパンチをお見舞い。Mくんは空手部で関東大会で優勝するほどのマッチョだったのよ。どちらかというと華奢だったSは、案の定、歯が折れて頬に穴が開いたわ。その瞬間、私を世界一不幸にしたのは自分だって、Mくん気づいたかしら......？ ・米代請求男 ...痛い目に懲りて、用心深くなった私。被害をくらうようなことは少なくなったのだけれど、大学時代後半に付き合ったKはすごかったわ。友人の紹介で知り合い、とんとん拍子で交際まで進んだんだけれど、付き合ってみたらこれがまたすごいドケチ。居酒屋のドリンク無料券で1杯だけ飲んで店を出ようとしたり、デートなのにガソリン代より電車代のほうが高いからって自分だけ原付で移動しようとしたり（もちろん両方断固阻止したわ）。ある日「バイトに行ってくるから夕飯の食材とキッチンに足りないもの買っておいて、あとでお金払うから」と言われたの。言いつけどおり買い出しをして夕飯も一緒に済ませたのだけれど、いつまでたってもお金のことを言いだしてこない。これは自分から言わなきゃ取りっぱぐれる......！　と、帰り際に「レシート、ここに置くね」と切り出したの。そしたらK、きっちり割り勘して、さらに「魔女はうちの米も食べたから、ちょっと多めに払ってね」。Kの家のキッチンの備品まで半額払わされたうえに米代だと......？　もちろんソッコーで別れたわ。紹介してくれた友人に話したら「ああ、あいつ飲みに行っても1円単位で割り勘とかするし、金に汚いよな」。なら初めから紹介しないでよ!! ・居座り男 ...それ以来は本当に慎重になって、付き合ったのはステキな人ばかりだったわ。でも唯一、Tはすごかった。言っておくけど、彼氏じゃなかったのよ。Tにはある事情があって家に帰れなかったの。仕方なく「好きになれないし絶対に付き合うことはできない。それでもよければ、かわいそうだからちょっと泊めてもいい」という話になったの。でも人間的に未熟なところが目立つし、その間の食費とかも私の負担だし、そのうえなぜか心も体も求めてくるTと、毎晩攻防戦を繰り広げることに......。とうとう精神的にも体力的にも疲れ果ててしまった私は「もう限界。人を大嫌いになりたくないから、これ以上幻滅させる前に出て行って！」と伝えたわ。でも「絶対に離さない」と手首にあざができるほど捕まれ「魔女に裏切られて放り出されたと思いたくないから、ここに住ませてよ」「こんなに人を好きになったの初めてなんだ。どうしたらふたりで住めるか一緒に考えて」。......あれ、伝わってない？　何時間も説得したのだけれど、これほど話が通じない人間もいるのかと絶望したわ。結局「なら私が出て行くから！」と号泣し、Tの先輩の口利きでやっと出て行ってもらえたのだけれど、去り際に「これで切れたと思ってるの？　また戻ってくるから」と一言。......目がマッドだったわ。 広い世の中、いろいろな男がいるわよね。じつは「モテる」と同時に「ダメンズほいほい」「ダメ男のブラックホール」とも言われる私。いくら慈愛を心がけてはいても、さすがにもうこりごりよ。 次こそはHappyな恋ができると信じているわ......！ （魔女ライター／田麻由良子）

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