2017年5月4日(木)からスタートする、ニューヨーク、メトロポリタン美術館のコスチューム・インスティチュートによる展示。
注目のテーマは、「Rei Kawakubo / Comme de Garcons(川久保玲 /コム・デ・ギャルソン)」に決定しました。
華やかなセレブのレッドカーペットで話題のガラ展示のオープニングイベントであり、毎年華やかなセレブのレッドカーペットで話題になる「Met Gala(メット・ガラ)」。
2015年は、リアーナや、サラ・ジェシカ・パーカーなどのセレブが「China:Through the Looking Glass」のテーマにインスパイアされた芸術的なドレスで登場。その展示には、81万5千人もの来場者を集めました。
のちにドキュメンタリー映画『The First Monday in May』として公開されました。
川久保玲がメット・ガラの名誉主催者に2017年5月1日、恒例の5月第一月曜に開催される今回のガラは、川久保玲さんを名誉主催者とし、ファレル・ウィリアム、ケイティ・ペリー、そしてアナ・ウィンターが共同ホストを務める予定です。
ファレルは、2014年に香水でコム・デ・ギャルソンとコラボしており、ケイティは、ファッションに対する挑戦的な姿勢が評価されての抜擢とのこと。
いつも通り、アナを筆頭に華やかな面々が登場する予定ですが、当の川久保さんは、このメット・ガラに一度も招かれたことがない、という事実も好奇心をそそります。
彼女自身、セレブを広告に採用したことがなく、まさに対極のような組み合わせ。メトロポリタン美術館でセレブを迎える彼女の姿も、大きな話題となりそうです。
存命デザイナーの抜擢は、史上ふたりめコスチューム・インスティチュートのキュレーター、アンドリュー・ボルトンは、川久保さんを
「現役のデザイナーで、アートの潮流のなかで、自分自身の個性を貫ける人はほとんどいませんが、玲はその稀有なひとりです」
と絶賛しています。
ファストファッションが主流になり、モードがそのあおりを受けるようになったいま、彼女のような創造性の高い作品に触れ、その価値を再認識してほしい、というのが今回の展示の根底にあるようです。
1983年のイヴ・サン=ローラン以来、史上ふたりめとなる、存命デザイナーの大抜擢。
それが同じ日本人であることを、とてもうれしく思いますし、改めて彼女のすごさを感じました。
アバンギャルドなイメージのコム・デ・ギャルソン。
自分で着るとなるとけっこう冒険で、なかなか着こなせないブランドであるだけに、今回の名誉の抜擢でさらに憧れが強まりました。
[THE MET, The New York Times, TIME]
写真/gettyimages
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