スマートフォン。もう、それなくしては生きられないほど必須のガジェット。

その中身には、持ち主のリアルな生活がつまっています。

今回は、ニューヨークで女優としての道を歩みはじめた女性のスマホをのぞいてみました。

NY在住・女優のスマホの中身

Giulia Dunes(ジュリア・デューンス)さん
職業: Triple Threat (トリプル・スレット/女優、歌手、ダンサー)、モデル、ジュエリーブランド「Dutch DNA (ダッチ・ディー・エヌ・エー)」クリエイティブ・ディレクター
ニューヨーク在住歴:3年

子どものころからオランダ国立バレエ・アカデミーで学び、大学ではコンテンポラリー・ダンスの学位を取得したジュリアさん。25歳。

その後、ニューヨークのミュージカルスクールへ。昨年卒業し、伝説的クラブ「スタジオ54」でのライブや、ミュージカル『ペテン師と詐欺師』、『パリの恋人』などに出演しています。

快進撃を続ける新進女優のスマホの中身は...。

――いちばん使うアプリは?

インスタか「WhatsApp」かな。 スマホはわたしにとってオランダにいる家族や友だちとつながる大切なツールなんです。

インスタは、ほんの一瞬のときもいれれば、1日7回くらいチェックしています。世界中にいる友だちとか、仲間のアーティスト、ブロードウェイ俳優、食べることが大好きなのでフードブロガー、それにファッションデザイナーをフォローしています。

JANTAMINIAUさん(@jantaminiau)が投稿した写真 - 2016 11月 24 11:33午後 PST

フォローしているデザイナーでおすすめは「jantaminia」。オランダ出身でクラシックなラインが魅力です。

それから友だちのデザイナー、アレハンドラの服もシンプルでミニマムで、大好きなの。先日のライブでは彼女のレザーのスーツを衣装として着ました。

@giuliadreamsbigが投稿した写真 - 2016 5月 15 6:34午後 PDT

自分で投稿するのは週1くらい。出演情報や仕事に関することがほとんどです。

――ホームスクリーンはどんな画像にしている?

踊っているオードリー・ヘップバーンです。第二のヘップバーンになりたい、というわけではないけど、彼女は私のアイドルのひとり。

私と同じでダンサーから女優になった彼女にはシンパシーを感じるし、スマホを見るたびに(彼女のように)なんでもできる、と人生の可能性を再認識させてくれるスウィート・リマインダーです。

――朝イチでチェックするアプリは?

「WhatsApp」。オランダとは時差が6時間ありますが、毎朝母からのメッセージが届きます。ファミリーカンパニーである「Dutch DNA」で働く母とはとても仲良しなの。

――寝る前にベッドでチェックするアプリはある?

また同じデュオ(インスタとWhatsApp)になっちゃう(笑)。

あとは、Facebookとメールかな。仕事関連はほとんどメールでやりとりします。たとえば、オーディションからの帰り道、コールバック(次の審査へ来ることを要請する連絡)がかかるのもメールなので、2ブロック歩くごとにチェックすることもありますよ。

オランダの友だちとはWhatsAppを使うことが多くて、アメリカの友だちとはFacebookメッセンジャーとかショートメッセージを使っています。

――Facebookはどんな頻度でチェック?

1日4、5回くらい。自分の友だちだけじゃなくて、友だちの友だちとも繋がれるし、友だちの誕生日をリマインドしてくれるのもFacebookの好きなところ。この機能のおかげで、親しい友だち以外のことも思い出せます。

――音楽を聴くアプリとよく聴いている曲を教えて。

音楽を勉強したのに不思議だけど、ストリートではほとんど聴きません。自分にとって音楽は仕事なのかも。

スマホには、なにも入っていなくて、ごくたまに外で音楽を聴きたいときはiPodを使います。ニューヨークを歩いている人って地面を見ていることが多いけど、せっかく空はきれいなんだから、私は音楽を聴く代わりに上を見ています。

それから芝居のために街の人を観察してる。あとは、今後のスケジュールについて考えながら歩いているかな。地下鉄やバスでは脚本を読むこともありますよ。

――ワークアウトアプリは使ってる?

いいえ。3歳からバレエをしているし、自分の身体の管理方法はわかっているの。私にとってワークアウトといえばダンスで、ほかにはウォーキングですね。1日少なくとも1時間は歩いているかな。

とくにいまはサンクスギビング(クリスマスに次ぐイベントで、ターキーなどのご馳走を食べる習慣がある)の後だから、たくさん歩いています(笑)。

――天気や時計で登録している都市は?

アムステルダム、ニューヨーク、あと両親が住むオランダの街、Bosch en Duin(ボッシュ・エン・ダイン)、Willemstad(ウィレムスタット)。

ウィレムスタットは、カリブ海のオランダ自治領であるキュラソー島の首都で、だいぶ前にバケーションで行ったんだけどまだ残っていたわ。太陽ときれいなビーチがすごくお気に入りなの。

両親が住むボッシュ・エン・ダインは都会ではないかな...。ボッシュは森、ダインは砂丘という意味で、森のなかに美しい住宅があるような小さな町です。スーパーがないので、食料は車で5分の町まで買い出しに行く必要があります。

クリスマス休暇はオランダへ戻る予定。ニューヨークでは警察のサイレンで目が覚めたりするけど、ボッシュ・エン・ダインでは鳥のさえずりで目覚めます。対照的で良い感じ。ニューヨークで働いて、故郷で休んで...って、そんな生活が夢で、実現できたら最高です。

――お気に入りのアプリを教えて。

やっぱりインスタかな。家族とつないでくれるから。兄は船員で、彼のアカウントから、子どもたちに船の操縦を指導している様子を見たりしています。

――FaceTimeは使う?

いいえ。その代わりSkypeは週3回くらい家族と使っています。家族は心配しているというより、私を全力で応援してくれています。両親は、昨年の卒業式に駆けつけてくれたし、年に一度くらいニューヨークに遊びに来てくれます。ニューヨークは大好きみたいだけど、5日もすると疲れて、鳥のさえずりが聞こえる故郷に帰っていくの(笑)。

――お気に入りのInstagramのアカウントを教えて。

Luise Vindahlさん(@luisegreenkitchenstories)が投稿した写真 - 2016 11月 6 8:10午前 PST


アカウントじゃないけど、検索の画面がお気に入り。私の好みからおすすめを提案してくれているので新しいアカウントを知るきっかけになりますね。

お気に入りのアカウントはいろいろフォローしているので、ひとつに絞るのは難しいけれど、フードブロガーだったら「@luisegreenkitchenstories」。

私、料理をするのも大好きなんです。デンマーク出身の女性で、彼女の料理はヘルシーだけどとても美味しいの。彼女のスピナッチ・フェタ・パイやブラック・ビーツ・チョコレート・クッキーがお気に入り。

インスタに記載されているサイトからレシピを見られます。それに見た目もカラフルできれい。彼女のインスタには料理だけでなく、パーソナルな家族との写真なども見られて、人となりがわかって好き。

――スケジュール管理はどうやって?

スマホのメモ機能は使っているけど、カレンダーは使いません。手書きが好きで、昔ながらに紙の感触を楽しみながらモレスキンの手帳に書き込みます。書いたほうが覚えるし、変更があったものにバッテンをつけたり、そんな風に書き足していくのも好きです。雑誌もオンラインでは見ないで、紙の雑誌を読む派。

――最近「Uber」でどこ行った?

Uberは使ったことないです。「Via」という、5ドルのフラットレートでマンハッタンをどこでも移動できる乗り合いのカーサービスのアプリは昨日入れたばかり。まだ使っていませんが、今週末トライしてみます(笑)。Viaはコストが安いのに惹かれたのと、乗り合いはエコにもなるし、よいコンセプトだと思います。

――お気に入りの絵文字は何?

絵文字、大好きです。私はエモーショナルなタイプなので、ハートのバリエーションをいろいろ使います。愛する人たちには、愛する気持ちを表現したくて使っているんです。

取材にはニューヨークブランド「Theory(セオリー)」のモスグリーンのVニットと、同じくニューヨークブランドの「Miansai(ミアンサイ)」のチョーカーで現れたジュリアさん。

モデルもしているというだけあって、長身の彼女にとても似合っていました。

お気に入りはブックストアを併設したカフェ

取材で訪れたのは、フラットアイアン地区にあるカフェ「Toby's Estate (トビーズ・エステート)」。

奥にはトートバッグで有名な老舗ブックストア「STRAND(ストランド)」やフラワーショップが併設しています。

シックな色味とモダンなデザインが人気の「CLUB MONACO(クラブモナコ)」とも繋がっていて、ゆったり上質な時間を過ごすのに最適な場所。

ブルックリン発グルメコーヒーの先駆けだけあって、ラテは至福の味わい。日本の新聞も用意されています。

「ニューヨークは、一流の人たちがさらに上を目指して世界中から集まる場所」「同じバイブスを持つ人たちと学び、自分もその一流のひとりになりたい」というジュリアさん。

また、ニューヨークで「世界一の女優になりたい」と言ったら、「いいね! やってみなよ」と必ず言ってもらえる場所であることも魅力だ、とも語ってくれました。

クリスマス休暇には故郷に戻り、森のなかを歩いて頭をクリアにし、家族や友だちとワインを飲んで美味しいものを食べるのが楽しみなのだそう。

オンとオフを上手に切り替えて、超一流の集まる街、ニューヨークを生きています。

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