新しい年に、自分の分身となって肌のように寄り添ってくれるジュエリーが欲しい...。
そんな気分にさせてくれる、注目のブランドがあります。
DNAを元にデザインされた自分だけのジュエリー
Dutch DNA - Expression of Life from The Cre8ion.Lab on Vimeo.
誕生石やイニシャルなど、アイデンティティを感じさせるジュエリーはいろいろありますが、オランダの「Dutch DNA」は、その人のDNAを採取し、そのデータを元にデザインをカスタマイズするという斬新なコンセプトを持ったブランドです。
抽象的なデザインですが、複雑なラインひとつひとつが人の特徴を表していると思うと、なんだか神秘的。
自分のDNAはどんなデザインになるのか、好奇心をそそられます。
ジュエリーのほかに、同じコンセプトで家具もデザイン。
モダンなシェイプが自分を表現していると思うと、この家具が置かれた場所はまさに「自分の部屋」。アートを超えた、深い愛着を感じそうです。
「東京の女性はバランス感覚が素晴らしい」じつは「Dutch DNA」のクリエイティブ・ディレクターは、先日、連載「スマホの中身」に登場した女優のジュリア・デューンズさん。
デザイン・コンセプトをひらめいたきっかけや、アイデンティティの重要性、東京の女性の印象などについて、聞いてみました。
――「Dutch DNA」をスタートするきっかけは?
ファウンダーのEric Wolthuisの、「何かとてもユニークなもの、その人に深くつながると同時に自己主張できるものを創りたい」という情熱から「Dutch DNA」は生まれたの。
とてもパーソナルなジュエリーからスタートしたけれど、さらに追求して家具まで発展したのは自然な流れだったわ。いまは、その人のDNAを元に、よりオリジナルでパーソナルな空間を創り出すことを目指しています。
DNAは、人とその住む世界を表すユニークな生命のコード。そのパターンはその人の可能性でもあります。「Dutch DNA」はその生命の要素をとらえて、タイムレスなモードに昇華させているの。
そして、自分だけのジュエリーや家具を通して、自己表現を視覚化する機会を提供しているんです。
――どうやって、人のDNAを元にしたデザインは生まれるのでしょうか?
オランダで有名なデザインスタジオ「Tjep」の協力で、このアイディアが生まれました。特別にデザインされたソフトウェアを使って、遺伝子マッピングを利用してパターンを作り出し、ジュエリーをデザインしています。
最初のプロセスは、警察やDNA鑑定と同じように遺伝子検査の要領でおこなうの。分析は、オランダの研究所で。データを図表化して、そのラインを立体化します。図表化は自分たちでしているわ。そして、元々は数字で表された遺伝子のデータをデザインに当てはめて、パターンを視覚化し、最終型を作り出しています。
かんたんに言えば、私たちが元となるデザインを作って、オリジナルのソフトウェアプログラムが、DNA、つまり数字の羅列とデザインを組み合わせて、カスタマイズしたオリジナルデザインを生み出す...といった感じ。
――アイデンティティの重要性についてどう感じていますか?
辞書で引くと、アイデンティティは、「どんな人であるか、という真実」とあります。シンプルだけど、まさにその通り。あなたが誰であるか、どこから来たのか、どこへ行くのか、その重要性を語っていると思うんです。
だから、感じることだけでその重要性は語れません。アイデンティティを記録したい、それがこのビジネスをスタートさせたきっかけでもありますね。
――どんなオケージョンにこのジュエリーは向いていますか?
DNAを視覚化することで人生をセレブレートする私たちの製品は、とても特別なもの。
だから、どんなオケージョンにも対応できます。友情や家族を表すものを創りたいときや、婚約指輪、アート作品として、あとは新しい家具として、そして誰かを思い出すため...本当になんでも。デザイナーとファウンダーのふたりはこんな風に語っていますよ。
Frank Tjepkema(「Dutch DNA」デザイナー): 「恋人であるふたりが、彼らの個性を真の形で合体させた家でともに生活するためにユニークなアートを創造する、そんなシチュエーションを想定しています」
Eric Wolthuis(「Dutch DNA」ファウンダー):「自分自身や家族をこんな風に視覚化するのはとてもパワフルであり、自分を表すすべてを具体化するのですから、非常にエモーショナルなオケージョンです」
――どんなアイテムがおすすめですか?
本当にユニークで美しいものを求める人なら、ジュエリー、テーブル、アート...好みによってすべておすすめ。
評価の高いデザインハウス「Tjep」がカスタムデザインしたり、最高級の素材を使って、職人さんが手作りしていたり、とにかく全部のアイテムが本物のアートなの。
しかも、すべてが完璧になるまで、完成しません。各製品は3Dプリントされますが、お好みでダイヤモンドやほかの貴石をつけることもできます。「誰も持っていない何か」を求めるミレニアル世代にはぴったりだと思いますよ。
――ところで、ジュリアさんの東京の女性の印象はどんな感じですか?
東京はハイテクな未来の隣に豊かな歴史が息づいている、世界的な大都市のひとつですよね。
東京の女性は、自分の文化や歴史を尊重すると同時に、ファッション、音楽、テクノロジーを通じて自己表現を探求することのバランス感覚が素晴らしい。
彼女たちはクリエイティブで、何ごともオープンに取り入れていると思うわ。1,362万を超す人のなかで、誰も持っていない「Dutch DNA」のアイテムと東京の女性は、このうえない組み合わせじゃないかしら。
――最後にグリッティ読者にメッセージを。
じつはいま、「Dutch DNA」の製品を商品化する最終段階にきているんです。もし、世界にひとつしかないアイテムが欲しいなら、ぜひ注目していてほしいわ。
「Dutch DNA」はあなたの素晴らしい、しあわせな、そしてインスピレーションあふれる2017年を願っています。皆さんが自分らしく過ごせますように。
2017年の春にオーダーの受付がスタートするので、お知らせを希望する人は、「info@dutchdna.com」へメールを送ってください、とのこと。
自分らしさを科学的にデザインするなんて、まさにファッションとテクノロジーの融合。
DNAを身につけるなんて、未来的で新しく、ワクワクします。
人と違うアイデンティティの表現方法を探しているなら、ぜひ注目しておきたいジュエリーです。
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