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今年のクリスマスもプロポーズはなし。でも、結婚したい。
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今年のクリスマスもプロポーズはなし。でも、結婚したい。

2016-12-26 23:00
    12月24日、クリスマスイヴ。この日はアラサー女子たちにとって特別な日。

    夜景が美しいレストランでインスタ映えするフレンチを食べれるから? ずっと欲しかったバッグをプレゼントしてもらえるから? キリスト生まれてハッピーって東方の三博士めいた気分になるから?

    ノンノン、12月24日は今年最後の「プロポーズにうってつけの日」だからです。

    記念日を心待ちにする女性たち

    「付き合って5年、いま28歳」「同棲して3年、親との面識あり、来年には30代突入」といった絶妙ステータスのアラサー女子が、記念日のたびに心待ちにしているのがプロポーズ。

    プロポーズを心待ちにしている女性の脳内カレンダーは、毎月がプロポーズ予備日です。

    1月「新年の抱負として言われるかな?」
    2月「バレンタインデーにどっきりでくるかな?」
    3月「ホワイトデーのディナーまで待ってるのかな?」
    4月「新年度の始まりで彼が昇進したからお祝いディナーしよう。もしかしたら...」
    5月「ゴールデンウィークの旅行で雰囲気あるレストランとってるからそっちかも?」
    6月「私の誕生日だし王道だよね!」
    7月「夏休みの旅行でロマンティックに言われるかも」
    8月「お盆で帰省するときに紹介ってパターン!?」
    9月「彼がずっと手がけてたプロジェクトが終わって一段落するから、気持ちの切り替えになるかも。彼の誕生日もあるし」
    10月「付き合って3年目の記念日だし」
    11月「中途半端な時期よりやっぱり12月だよね」
    12月「イヴだよねやっぱり!」
    12月末「え、2016年が終わるんですけど...???」←今ココ

    プロポーズ待ちアラサー女子がいる女子会では「いつプロポーズされるか」が筆頭の議題となり、角度の高い月をみんなで予測してベットし、「早くプロポーズされたいよねー。結婚したいよねー。披露宴に呼んでよ!」と言い合いながら毎月を過ごします。

    結婚を先延ばしにされる不安

    しかし、彼女たちの希望はおうおうにして裏切られます。

    彼女たちプロポーズ渇望群にとって「年末年始」「誕生日」「付き合った記念日」の到来は最も期待値が高いがゆえに、希望どおりにプロポーズされないと、一気に盛り上がりが急降下して精神が不安定になります。

    不安で泣きそうになる彼女たちを見て、まわりは「えーやっぱり2月じゃない? 付き合った記念日は2月なんでしょ?」「彼は仕事重視だからプロジェクト終わったら来るんじゃない?」などとフォローして不安マネジメントをします。

    しかしそれでも不安でしょうがない子は「いつプロポーズされますか?」と占いをはしごして予言を求めたり、「春までは運気が悪いから待っていよう...」と「待つ正当な理由」を探して自分を納得させようとします。

    今年の記念日もプロポーズはなし。でも、結婚したい。

    クリスマスイヴはわかりやすい記念日だからこそ、女性たちの期待を高めに高め、何人かの子の願いを叶え、何人かの子を不安に突き落とします。

    「どうしよう...今年のイヴ、普通にチキンを食べて終わったよ...」
    「私もう28だよ? まわりもうみんな結婚してるよ? なんでわかってくれないの?」
    「アラサーの妙齢女子なんだから結婚したいに決まってるじゃん」
    「男性って自分のことしか考えてないの? アラサー女子の1年は男性の3倍ぐらいの貴重さなんだよ?」
    「2016年、プロポーズなしで終わったんだけど...本当にいまの彼でいいのかな?」
    「彼にプロポーズしてもらえるよう、家事を頑張ったし手料理もしたのになんで?」

    待つ時間、期待を募らせる時間、努力した時間が長ければ長いほど、「わかりやすい記念日にプロポーズされなかった」「2016年も独身のままだった」「結婚したいのになんで?」という不安と不満が渦巻いていきます。

    相手に「結婚したい」と伝えてたっけ?

    そんな彼女たちの不安な気持ちは、とーーーーーってもよくわかります。

    人間は「わからない」「自分のコントロール外にある」ことに不安と恐怖を抱く生き物です。「結婚できないアラサー女子になりたくない」という恐怖、「彼は自分と結婚したくないのでは」という疑心で、精神が不安定になる女性たちを何人も見てきました。

    しかし、不安がっている彼女たちに「結婚したいという願望を彼と共有してるの?」と聞くと、「してない」ということがじつに多い。

    「アラサー女なんだから結婚したいと思うのは当たり前」
    「これだけ家事とかアピールしてるんだから察してほしい」
    「同棲して3年も経つのに責任を取らないとかありえなくない?」
    「女性から言うのはみっともない」
    「女から言うのってなくない?」

    彼女たちは「プロポーズは男からするのが常識」「気持ちを察するのが愛情」という自分たちの独自理論にもとづいてプロポーズを待っていますが、そのわりには「20代で結婚したいから、1年以内にプロポーズしてほしい。子どもは1年以内に産みたい」などと要望がめっちゃ細かく具体的です。

    ここまで細かいロードマップを敷いていたらたしかに「2016年にプロポーズしてくれなかった彼氏は何も考えていない」と不安にも不満にもなるでしょうが、でも計画を共有してなかったら「いや、わからなくて当然では?」とも思います。

    意思決定権を持たないから不安になる。共同CEOになろう

    アラサー女子にはアラサー女子の都合があり、アラサー男子にはアラサー男子の都合があるのです。ふたりの都合が何も議論せずに満場一致で合意できるか? といったら答えはノー。

    仕事だって、打ち合わせなしに全部済ませられるわけないですよね。相手の出方を待っていて黙っているだけの人に、会議での意思決定権が与えられないのと同じように、「結婚」というふたりの意思決定が必要なプロジェクトもまた「発言して自分で意思決定に参画する意志」が必要不可欠だと思います。

    12月末に大人気の末にドラマが終了した『逃げるは恥だが役に立つ』では、主人公カップルは「共同CEO」という形態を提案していますが、これはものすっごくいいアイデアだと思います。

    ふたりのことはふたりで話し合って決めて、男性が意思決定権を独占しない形態です。すごくいまっぽいし、女性が不安を軽減するにもとても有効だと思います。

    「自分が決められない、わからないこと」で不安になるのだから、コントロール権を持てばいい。

    結婚はふたりのチームです。だったら、意思決定権を持つために、自分の意見を伝えて話し合いをしよう。共同CEOになろう。

    「ロマンティックでドラマティックなプロポーズをされたい」という希望がある人からすれば「向こうからやってほしい」と思うかもしれませんが、「28歳までに結婚したい」「30歳になる前に子どもを産みたい」という明確なデッドラインがあるなら、やっぱりそこは伝えた方がいいです。彼氏はごく普通のホモサピエンスであってエスパーではないのだから。

    私のような女友だちにこれだけ「結婚したい」願望を伝えられる力があるのだから、パートナーにだって言えると思うんですよね。

    「自分から言うのが怖い」という子のためには「大丈夫だよ、なんかあったらすぐ呼んで!」と言って送り出すぐらいしかできないけれど、「プロポーズされなかったんだけど...」と終わりのない不安に苛まれる彼女たちよりは「怖いけどがんばる!」という彼女たちのほうがかっこいいと思うので、2017年も行動する女たちのセーフティネットになれればいいなと思ってます。

    撮影/出川光



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