映画やドラマのレッドカーペットイベントといえば、華やかなドレスが見どころのひとつ。
でも、今回いちばん話題になったのは、ドレスではなくタキシードだったようです。
レッドカーペットにタキシードで登場したエヴァンEvan Rachel Woodさん(@evanrachelwood)が投稿した写真 - 2017 1月 9 10:38午前 PST
ドラマ『ウエストワールド』で女優賞にノミネートされたエヴァン・レイチェル・ウッド。
彼女は、レッドカーペットに、マスキュリンなタキシードスタイルのパンツスーツで登場しました。
『VOGUE』によれば、このスーツをデザインしたのはニューヨークのブランド「ALTUZARRA」。でも、「授賞式でタキシードを着る」というアイデアはエヴァン自身のもの、とのこと。
エヴァンから相談を受けたスタイリストのサマンサ・マクミレンは、「ALTUZARRA」にコラボレーションを持ちかけ、こんなイメージを伝えたそうです。
「イメージとしては、燕尾服にシルクハットのマレーネ・ディートリッヒや、ハイウエストのYSLのスーツを着たシャーロット・ランプリングをヘルムート・ニュートンが撮ったもの、といったアイコニックな写真を使ったわ。
ちょっとデビッド・ボウイもミックスして、それから少しだけフレッド・アステア方向にも寄せたの」
Samantha McMillenさん(@samanthamcmillen_stylist)が投稿した写真 - 2017 1月 9 9:49午前 PST
さまざまなアイコンからインスパイアを受けたデザイン。
できあがるまでの工程は、想像するだけでも、なんだかすごく楽しそう。
「ドレスは絶対条件ではないと知ってほしかった」エヴァンのタキシードの見所は、デザインだけではありません。
I myself am bisexual and have always "joked" about miley giving me gay vibes. Not a bad thing! Just an observation.
-- #EvanRachelWould (@evanrachelwood) 2012年8月24日
2012年に、バイセクシャルであることをカミングアウトしたエヴァン。
でも、だから今回のレッドカーペットでタキシードを着た、というわけではありません。このタキシード姿で伝えたいメッセージがあったんです。
Evan Rachel Woodさん(@evanrachelwood)が投稿した写真 - 2017 1月 8 11:51午後 PST
自身のInstagramには、こう書かれています。
「私はいつもドレスを着てきたし、ドレスが大好き。ドレスに抗議するわけじゃなくて、若い女の子や女性たちに、それが必要条件じゃないってことを知ってほしかったの」
また、『VOGUE』では、
「私は自分のパーソナリティを押し殺したり、自分じゃない何かになったりはしたくないの。だから自分のドラムのビートに乗って歩くほうだし、それでもっと満たされた人間になれたわ」
とも語っています。
これからアカデミー賞など授賞式シーズンが続きますが、今年はずっとスーツで通すそう。
ドレスを批判するのではなく、でもそれだけが選択肢じゃないことを自ら行動で示したエヴァン、凛々しいです!
写真/gettyimages
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