たしかにいまの自分は「マイナススパイラル」にはまっている。
東京アラサー女子がはまるマイナススパイラル中堅になりポジションが上がる→会議だらけで自分の仕事をする時間がない→残業パーソン→仕事の効率が下がる→イライラ→後輩や恋人への当たりがきつくなる→落ち込む→凡ミスをしてさらに落ち込む→眠れなくなる→肌が疲れてくる→人前に出たくない→自己嫌悪で効率が下がる...。
アラサーでばりばり働いている女性の多くは「仕事も心身もやばくなる」負のループを経験したことがあると思う。
「肌の色がよどんでてやばいんだけど」
と女友だちのLINEグループに投げれば
「よどむとか美しくない単語はやめてグレージュと言って」
と雑誌編集者(激務)。そして、
「私もー。いまの肌色#BCA352ぐらいになってる」
とWebデザイナー(激務)から即レス。
みんな、抱える悩みはだいたい同じ。そろそろリカバリプランが必要だなー、でも予算ギャップを埋めときたいから来月になってからだな...と思っていたら、同業交流会で出会った見知らぬ泥酔男に、
「俺、肌で女性の年齢がわかっちゃうんですよー(笑)姐さん、疲れてますねー(笑)男関係だいじょうぶっすか!? 振られますよー(笑)」
とありえない暴言をぶちこまれて状況は一変。
「だめだ! 妖怪男に狙われるほど弱ってる! 妖怪男に怒る時間がもったいない! リカバリプラン、即始動!」
人によってリカバリプランは違うけれど、私のリカバリプランはこの3つが欠かせない。
1.とにかく寝る。休日は夕方まで寝る
2.おいしいごはんと買い物に、お金を気持ちよくぶっこむ
3.スキンケア
1と2はひたすら時間と金を使うだけだから簡単だけど、アラサーになってから悩んでいたのが、3の「スキンケア」。
これまで1日あれば即回復していた体力と肌の調子が、いまでは1週間ぐらいないと回復しない。
そのたびに「とうとう老化...? もう戻らない...?」と怯えていたけれど、「それは『老化』ではなく『一時的な肌不調』」と教えてくれたのが「バリアリペア」だ。
「劣肌」は一時的なもの。ちょっと安心激務でストレス過多になったりがんばりすぎたりすると、女性の肌は一時的に「肌バリア機能が低下してハリや透明感がなくなる=劣肌」になる。
「バリアリペア」はその名のとおり、玄米に由来する複合成分「ライスミルクコンプレックス」が保湿成分や油分を補って、機能低下した肌バリアをリペアしてくれる。
使い方はもう慣れた。導入美容液・化粧水・クリームの順番で使っていくだけ。
化粧水は肌にすーっとなじんでいってベタつかないので、その後の化粧もすっきりできるから気に入っている。
いまは「劣肌は一時的な不調」と知っているから落ち着いてケアできるけど、以前は肌の調子が悪くなるたびに深刻に悩んでいた。
「肌がきれいなうちに結婚しなよー。そうじゃないと市場価値が下がるよ」
「肌が疲れてる姿を後輩に見せちゃダメだよ。いくら仕事ができても、ああはなりたくないと思われちゃうよ」
というまわりの言葉に振りまわされていたんだと思う。
ちゃんとケアすれば肌が応えてくれることを知ってからは「なんであんな外圧に深刻になってたんだろ」と思えるようになった。
どうしたって弱るときもある。でも、立ち直れる土日の予定をすべてブロックして、リカバリプランをみっちり2週間やった。
おかげで体力も戻り、クマも頭痛も目の痛みもなくなった。
春夏服を買い込んでクローゼットも色鮮やか。カードの請求が怖いけど必要経費だからしょうがない。肌の調子も戻ってきた。
この2か月ぐらい、鏡を見るのがいやでしょうがなかったけれど、いまはむしろ見るのが楽しい。むしろ好き。自分最高。愛してる。
肌バリアが低下するときはだいたい、精神バリアや体の免疫バリアも低下しているものだ。
風邪を引きやすくなるし、自信がなくなって自己評価が下がるし、妖怪男につけこまれたり、ダメ恋愛に執着してしまって、さらに自己評価が下がる。
だから女性にとって「バリアの回復」はものすごく大事だと思っている。
東京アラサー女子として生きていれば、外圧やストレスはどんどん溜まっていく。でも、「やばくなってもそれは一時的なもので、自分は立ち直れる」という自負があれば大丈夫。
東京アラサー女子は、悩みが多くて傷つきやすくて生き迷ってるように見えるけれど、じつはけっこう打たれ強い。
文/ぱぷりこ
『妖怪男ウォッチ』を書くインターネットの妖精、たまに外資OL。恋愛市場で観測した百鬼夜行を供養中。チャームポイントは筆圧。近著に『妖怪男ウォッチ』(宝島社)
[バリアリペア]
撮影(商品)/中山実華 写真/Shutterstock
【参照サイト・画像・動画へのアクセスはこちら】