2016年にリオで開催されたパラリンピックの開会式。

ロボットと義足の女性が踊るサンバが話題になりましたが、それと同じくらい注目されたのが、ダンサーが着用した3Dプリントのドレス。

しなやかな動きに自然によりそう生地の質感に驚いた人は多いはず。

あれから、約1年。今度は「買える」3Dプリントファッションがデビューします。

100着限定のボンバージャケット。オンラインで購入可能

DANIT PELEGさん(@danitpeleg3d)がシェアした投稿 - 2017 7月 18 8:29午前 PDT

3Dプリントファッションの先駆者であるイスラエルのデザイナー、Danit Peleg(ダニット・ペレグ)から、このたび3Dプリントのボンバージャケットが100着限定で販売される、との知らせをうけました。

いままで、プリントにかかる膨大な時間や費用により、ランウェイ用の一着を製作するのが精一杯だったようですが、開発の結果、今回オンラインで販売するまでにこぎつけることができたとのこと。

「imagine」と名付けられたこのジャケットは、彼女のセカンドコレクション「the birth of Venus」から発表されたもの。

そしてこれが、正真正銘、オンラインで買える最初の3Dプリントの服なのです。

DANIT PELEGさん(@danitpeleg3d)がシェアした投稿 - 2017 7月 17 8:34午前 PDT

もし、服をダウンロードするのが未来の常識になったら「これが史上初の3Dプリントジャケットか」とミュージアムに収蔵されたこのジャケットを眺める日がくるのかも。

そう考えると、想像以上にこのボンバージャケットは貴重な1枚であるような気がしてきます。

色、素材、文字まで。カスタマイズして自分好みのジャケットができる

DANIT PELEGさん(@danitpeleg3d)がシェアした投稿 - 2017 7月 27 12:36午後 PDT

ダニット ペレグのサイトから、ボンバージャケット本体の色や、縁取りの素材、背中に入れる文字などをチョイスし、自分の思うままにカスタマイズできるのも魅力のひとつ。

さらに、なんと「Nettelo」というスペシャルなアプリを使って、ダニット本人が1枚1枚ヴァーチャルフィッティングセッションをおこなってくれるのです。

これで自分にパーフェクトにフィットする、世界で1枚のジャケットが実現するというわけ。

©Daria Ratiner

同素材のブルマーとのセットアップも素敵ですが、デニムパンツとコーディネートすれば、まさにリアルクローズ、といった雰囲気です。

お値段は1,500ドル(約17万円)。ちょっとがんばれば歴史的1枚に手が届くかもしれません。

ジャケットにはシリアルナンバーがつき、スペインでプリントされ、テルアビブ経由で発送されるのだそう。

服をプリントして旅行できるかも?

DANIT PELEGさん(@danitpeleg3d)がシェアした投稿 - 2017 7月 12 1:52午前 PDT

製作には、いまだに1枚につき100時間かかるとのことですが、ファーストコレクションに比べたら、3倍の速度でプリントすることが可能になった3Dファッション。

通常の製造方法と違って、余分なマテリアルを産み出さないため、環境にも貢献。

まさに、未来に向けて有意義な進化を遂げている、と言えます。

DANIT PELEGさん(@danitpeleg3d)がシェアした投稿 - 2017 6月 27 1:37午前 PDT

理想は、服をホテルでプリントして、荷物を持たずに旅行できること。

実現するには、時間やコストの面でさらに改良されなければなりませんが、このジャケットのニュースはそれも遠い話ではない、と証明してくれているような気がします。

3Dプリンターで火星の居住施設を建設したり、戦艦を製造したり...といった計画を耳にするいま。

ものすごいスピードで発展を遂げているテクノロジーによって、ファッションの分野も思い描く理想の未来にぐんぐん近づいています。

DANIT PELEG

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