今年の2月に親友に会いにロンドンへ行ったのが最後で、今年はなにかと忙しく、旅行の計画は立てていたもののどれも実現しなかった。
何歳になっても空港にひとりでいるのが嫌妹に車で羽田まで送ってもらう気でいたけど、どうやらバイトが入っているらしく、ひとり寂しく電車で向かうことに。
途中でサンドウィッチを買った。
大きなスーツケースを抱えて長い階段をのぼっていても、声をかけてくれて助けてくれる人はひとりもおらず、皆やさしくないなぁと少し機嫌を悪くしつつも(中身ほとんど入ってないから軽いんだけど)電車に乗った。
留学したときに空港まで家族や友だちがお別れを言いに集まってくれて、号泣しながらゲートにひとり入っていったんだけど、そりゃあもうものすごく寂しくて。飛行機にすら乗ってないのに、いますぐ帰らしてくれ! ってすでに重度のホームシックに。
それがトラウマなのか、私は何歳になっても空港にひとりでいるのが嫌。
まだ治らないかぁなんて考えながら、チェックイン前にさっき買ったサンドウィッチを頬ばる。サンドウィッチだって、誰かと一緒ならあと一種類くらい買えたのに。
『君の名は。』を機内で観たけど、ありゃいい映画だねゲートに着くと、乗客のアメリカ人らしき男性が「どこへ行くの」と尋ねてくる。
「ニューヨークだよ」と答えると、「僕はフィラデルフィアに帰るんだ。"ユウキュウ"使って」と彼は言った。
彼は、3年前から北海道の帯広で英語の先生をしているらしく、フィラデルフィアに帰るのは3年ぶりだそう。
クールに話しつつも興奮を隠しきれていない。少ししつこいくらいに話しかけてくる彼のお陰でだいぶ寂しさも紛れる。
ミネアポリスで乗り継ぎを経て、あと数分で飛行機はニューヨークに着陸。
いまさらながら『君の名は。』を機内で観たけど、ありゃいい映画だね。映画館で観たかったなぁと少し後悔。
午後7時過ぎ。小さな四角い窓の外から、寝不足の目に眩しく光る夕陽が射し込む。
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