人との関係が苦痛に感じるとき、私たちの心は痛みに敏感になっていることが多いようです。
誰かの言葉で拒否されたように感じたり、自分を否定されたように感じたり...。たいていの場合、自分で自分を責め過ぎているのです。
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■傷がなければ痛まない
じつは私たちが心に痛みを感じるとき、痛みの元になる傷が心に存在しているようです。
たとえば上司から「君はわがままだ」と言われて傷ついた人は、小学校高学年で女子グループのみんなから「わがまま」と叩かれたことがあった、わがまま禁止の家庭で我慢を強いられてきた...など。
過去に「わがまま」ということで傷ついた経験が出てくることがあります。
上司に「わがまま」と言われているのと同時に、過去に傷ついたときの心の痛みまで合わせて感じてしまうのかもしれません。
■自分を責めていませんか?
これを心理から読み解くと、過去の経験で「自分はわがままだ」と信じている自分がいて、そのわがままな自分を自分が責めている心の状態があると考えられます。
自分のわがままが悪いと思っているところに、さらに上司からダメ出しがされるのですから、大きなダメージを受けるわけです。
健康なときにレモンを口にしたらおいしいけれど、口内炎がある時にはしみて痛いでしょう。自分を責めている状態の心というのは、口内炎ができているときのように、外からの刺激に敏感で傷つきやすいようです。
■自分を客観的に見たら
もし、あなたとまったく同じ人生経験をしてきた人が目の前にいて、「自分はわがままだ」と自分をひどく責めているとしたら。
その人が元気になるように、あなたは何と言葉をかけてあげたいですか? その人に伝えるのと同じ温かい言葉を、自分自身にもかけてみましょう。
自分を責めるのをやめると、冷静に対処できる余裕が生まれてくるでしょう。
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