カリフォルニア大・リュボミルスキー博士によると、人が感じている幸福感の50%は遺伝、10%は環境に由来し、40%が日常的な行動など本人による影響なのだそう。

つまり、基本の考えかたは遺伝なので、同じ出来事があっても、「もう立ち直れない!」と落ち込む人と、「たいしたことじゃない」と感じる人がいるのです。

「遺伝なら変えようがないじゃない......」と思うなかれ! 自分はネガティブ思考になりがちだと感じる人は、ちょっとした方法で残りの40%を高めてあげればいいのです。



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■感謝の手紙や、うれしかったメモを書く

スマホが主流の現代では、日常で、手紙どころか文字を書くことすら少なくなっています。そこで、普段思っていても口に出すのが恥ずかしい感謝の気持ちを、手紙に書くことで幸せ感度をアップさせましょう。

「相手がよろこぶこと」「自分もうれしいこと」を想像しながら文字にするのは、脳にいい影響を及ぼし、前向きな気持ちになれるんです。

また、アメリカで注目の「Three Good Things(3つのよいこと)」というテクニックも使えます。これは、毎日就寝前にその日に起こったうれしいことを3つだけメモするというものです。

実は、この「Three Good Things」を1週間続けるだけで、うつの改善に驚異的な効果を発揮することも確認されています。

半年経っても、このときに得た幸福感が続くというデータもあるので、ぜひチャレンジしてみるべきです。

■セロトニンを増やす

別名「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンが不足すると、精神が不安定になりやすく、うつ病などの精神疾患を発症するリスクが高まると言われています。

では、セロトニンを増やすにはどうすればいいのでしょう? じつは、「当たり前のこと」をしっかりやるだけなのです。

・早寝、早起き
・朝日を浴びる
・一定のリズムのある運動をする(スクワットや階段昇り)
・トリプトファンを含む食品を食べる

トリプトファンを多く含む食品には、バナナ、豆乳、ヨーグルト、プロセスチーズなどがあり、バランスのよい食事を摂っていれば、自然と得られます。

■有酸素運動

リュボミルスキー博士によると、45分の運動を週3回行うだけで、抗うつ薬に匹敵する効果があるとか。

激しい短時間の運動に比べ、ゆっくりと空気をたくさん吸うので、自然と深呼吸したような状態になり、心の安定につながります。

女性は、セロトニン総量が男性に比べて約52%しかないため、なにかと「愚痴っぽい」と思われてしまいます。そして、そんな自分に嫌気がさして余計に落ち込むことに......。

そうなる前に、自分の幸せ感度を上げて、普通の毎日を「幸せ」だと感じて過ごせるよう工夫することが大事なのです。

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