ですが、実はこの「浮気しないで」というセリフ、かえって浮気を助長する可能性がある要注意ワードなんです!
ちょっと考えてみましょう。いま、あなたは「浮気しないで」という文字を目にしました。そのとき、頭のなかで浮気のイメージが展開されませんでしたか? 同じように「浮気しないで」と言われた彼は、浮気している自分を無意識にイメージします。
これが落とし穴なんです! なぜなら、人は「イメージしたように行動する性質」があるからです。
この心理のわかりやすい例として、「~心理カウンセリングをもっと身近に!~ 犬好きカウンセラーいずみのブログ」では以下のように書かれています。
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「たとえば、子どもが留守番をしているとします。お母さんは『ちょっとおつかいに行ってくるけど、ひとりでお菓子を食べちゃだめよ』と言って出かけました。
このとき、子どもの頭の中には自分がひとりでお菓子を食べている光景が広がります。その結果、お菓子に意識がいってしまい、戸棚を開けたり、冷蔵庫を開けたり、ということになりがちだそうです。
一方、お母さんが『お母さんが帰ってきたら一緒におやつを食べようね』と言って出かけたとします。
この場合、子どもはお母さんと一緒に楽しくおやつを食べている光景をイメージします。
そのため、お菓子を食べずに待っていられる可能性がぐーんと上がるんだそうです。
そうです、恋人同士もこれと同じなのです! 「浮気しないでね」と言われた彼が、浮気をイメージしてしまったら......もうおわかりですね。
もちろん、すべての男性がイメージどおりに実行するわけではありません。彼女のリクエストどおり、一途でいてくれる男性もいっぱいいるでしょう。
でも少なくとも、自分のかけた言葉は、相手のなかでイメージとして広がるんですよ! ならば浮気シーンよりも、あなたとラブラブな様子をイメージしてもらったほうが嬉しいし、そのとおりに行動してくれたら最高ですよね♪
では彼に浮気されたくない場合は、どう言ったらよいのでしょうか?
いずみ先生いわく、「『ふたりで楽しい時間を過ごしたいな』などの言葉のほうが、ふたりで楽しく過ごすイメージが相手の頭に広がり、オススメ」とのことです。
ちなみに願望実現系の本でも「願いごとを書くときは、肯定形の言葉をつかいましょう」とよく書いてありますね。たとえば、「病気をしない」ではなく「健康だ」という風に。
また、ドライブに行く人に声をかけるような場合も「事故を起こさないようにね」など、マイナスイメージの言葉をかけるのはよくないと言われています。せっかくなら、「安全運転で楽しんできてね!」などがいいですね。だんだん、言葉をつかうコツがつかめてきましたか?
いずみ先生は、最後にこう書かれています。
「幸せになりたい、楽しくしたい、心地よくありたい......そんな思いを込めて一生懸命伝えた言葉が、まるで逆のイメージを相手の中に広げてしまうなんて、あまりにも悲しいですね。自分の言葉が、相手の頭の中に映像となって映し出されるとしたら......どんな言葉を使いますか?」
photo by Thinkstock/Getty Images
[~心理カウンセリングをもっと身近に!~ 犬好きカウンセラーいずみのブログ]
(芦井くーみん)