思い返せば、約一ヶ月前。
当店の看板機種『バジリスク絆』の完全撤去後、その穴をどうするかで皆が悩んでいた頃、
「バジ絆の後は『盗忍!剛衛門』を大量導入しようと思う」と営業会議で主張した部長を、
現場の役職チームが人質を解放させるような気分で必死に説得した結果、
末端価格で1台およそ3万円弱の剛衛門ちゃんの大盤振舞購入は見送られました。
で、昨日(12月15日)のバジ絆さんの最終稼働日を経て導入されたのが、
『あの花』と『ガルパン』そして『エヴァAT777』という、
何ともリアクションの難しい、そして大きな声では言いにくいラインナップでございます。
そうだね、3作品ともアニメはとっても面白いよネ!!
(迷子の少年を安心させるような気持ちでパーフェクト営業スマイル)
……ホントはもう、言いたいのですよ、私も。
オーナーに向かって「もう、ゴールしませんか?」と二軍ピッチングコーチみたいな気分で。
というのも今、会社としてメインに取り組んでいるのが徹底的な経費節減でね、
やれ「エアコンの設定温度はここまで」とか「トイレの紙はもっと安い物を買え」といった、
さだまさしが全財産を失った後に作った関白宣言みたいなミッションが連発された結果、
現場スタッフのテンションが完全に下がり切ってしまっているのです……。
もちろん職場の無駄な出費を減らすのは会社として大事なことではありますよ?
でもね、現時点のパチンコ業界でその手法を取るのは単なる延命治療でしかありません。
台も買えない、もちろん玉も出せない、でも会社を維持するために何とか頑張ろう。
その気持ちはじゅうぶん理解できますが、こういうホール企業が残っているのは正直に言うと、
ますますパチンコ・パチスロユーザーを減らすだけですよ、ホントに。
何だかごめんね、こんな暗い話で……。
(さっきまで笑顔だったオッさんから、いきなり身の上話を聞かされて困惑する迷子の少年)
そもそもホールの経費で大きいのは機械代、つまり遊技台の導入にかかる費用なのですから、
トイレットペーパーの品質を下げるよりも先に、遊技機の台数自体を減らすべきなのですよ。