各種イベントが続々と延期や中止となるばかりでなく、自主的に休園・休館する施設も続出。
コロナウイルスの感染拡大防止策とはいえ様々な娯楽が自粛傾向になっている昨今、
私が心配しているのがソニックブーム…… じゃなかった、不謹慎ブームの到来です。
最近、とある女性有名人がSNS上に海外でスキーを楽しんでいる写真をアップしたところ、
やれ不謹慎だ、無神経だという意見が殺到した、という記事がネット上に掲載されました。
ところが私がこの女性芸能人の投稿を見たところ、実際には批判の意見はさほど見受けられず、
この投稿に関する記事のコメント欄にやや批判的な内容が垣間見られるな、といった程度。
つまり批判殺到という煽り文句を使って注目を集めようとしたニュースの実情は、
今回のコロナ騒動に乗じた単なる芸能人バッシング記事に過ぎなかったのです。
はい、この人こんなに不謹慎なことやっていますよ~、皆さん、許せませんよね~。
……ものすごく幼稚な煽動だと思うのですが、それでも賛同する人は皆無ではないのですよね。
世間が大変な時に優雅に遊んでいる人間を叩く、それによってストレスを解消しようとする。
こういう考え方ってウイルス感染拡大と同じぐらい恐ろしくありませんか?
例えば自分の場合は先月パチスロで家賃2ヵ月分ぐらい負けてそろそろ出家しようかしら、
あるいはいっそのこと新興宗教を立ち上げた方が良いのかしら、みたいな気分なのですが、
こんなエピソードボーナスさえも不謹慎ブーマー(阪急ブレーブスとは無関係です)から、
「こんな時期にパチンコ屋に行く馬鹿がいるのか、何を考えているんだコイツは」とか、
「世間は大変なのにパチスロですか、優雅なご身分ですね」みたいなバッシングを受ける可能性がある訳ですよ。
そうなってくるともう私は休日に暗い部屋でひとり、ハンドメイドでワラ人形ですよ。
ウイルスに怯えながら粛々と呪いグッズを作っている健気な一般男性を演じるしか無くなるのですよ。
自分が楽しんでいる姿を人様に見せつけることなく、派手な暮らしを控えて、様々な活動を自粛。
この状況、まさに東日本大震災直後に起きた「不謹慎ブーム」の再来じゃないですか……。
もう、あの頃の二の舞は勘弁して欲しいですよ、いや、ホントに。
当時のパチンコ店なんて営業しているだけでバッシングを受けましたし、
自分も現場で働いている立場として色々と悩むこともありましたし、随分と心も痛めました。
ついでに言うなら、心無いセリフも実際に何度か浴びせられましたし。
あの頃は、ものすごく暗い気分で日々を過ごしていたことが思い出されますよ。