ミライ: はあああああ?
フツクロウ: ホオオオ?
ミライ: なんですか、これ、学術会議って実はバカばっかなんですか?????
フツクロウ: 待て待てミライ。今「クローズアップ現代+」を見てたんじゃの。
ミライ: ふー、ふー。はい。
フツクロウ: でテーマは防衛省が110億円を大学の研究に提供するにあたって、大学は軍事研究とどうむかいあうべきかという話じゃな。
ミライ: ふー、はい。
フツクロウ: で、日本学術会議でもいろいろ議論しておるのを紹介しておったが、そこで怒っとるんじゃな。
ミライ: そうです!
防衛のために研究してくれっていうけど、今なんかタイミング最悪で、政府として武器輸出するぜって言い出してるんですから、もう防衛のため「だけ」なんて保証は一切ないんです。
ずっと日本の防衛のために作ってた潜水艦だって、もういつ輸出されるか分からないじゃないですか。輸出されたら、それはいつ人を殺すか分からない兵器です。そんなの技術者として耐えられません。
フツクロウ: それも非常に心配な案件じゃの。
ミライ: そうです。でクロ現でその点に触れてないのも気になったんですが、日本学術会議でも議論してないんだったら、もうそれだけで意味不明です。
さらに、防衛省が用意してしまった110億円にどう対応するかって議論は、それはそれでいるかもしれないけど、そもそももっと根本的な警告を出すべきでしょ?
フツクロウ: 警告とは?
ミライ: そんな予算は返上して、他の省庁からの競争的資金にしろ! というべきです。
フツクロウ: 他の。
ミライ: そうです。防衛が目的であれば、その技術には普通に他にも用途があります。だから、そっちからやればいいんです。わかりやすいとこだと、消防や警察です。
番組の中では、船底に空気の泡出して性能アップみたいな研究でてましたけど、それだって「防衛」以外にいくらでも社会に役立つ技術です。だったら、その用途から始めればいいんです。そもそも防衛省が「デュアルユース」と高らかに言ってますから。「デュアル」の民間側から始めればいいんです。
フツクロウ: ホウ。
ミライ: できてしまった技術は、そりゃ防衛省が使うのだって仕方ありません。潜水艦の中では音のでないコーヒーカップとやらがあってとか聞きますし、もしそういうコーヒーカップを作った後に防衛省が採用してしまうとこまでは防ぎようがないです。
AIだって、研究結果はモノによっては即軍事応用可能でしょう。「怪しい人物を割り出して撃つ」とか。殺人兵器ですけど防衛のためならと正当化はいくらでもできてしまいますし、しかもその後輸出する気満々です。
フツクロウ: まあ防ぎようがないの。
ミライ: そうです。そうそれはアインシュタインと同じ悩みで、もうどうしようもない科学の業ですが、でも、防衛省110億円は全然違います。
これは明らかに科学者を軍事研究に手なづけるための餌です。
フツクロウ: ま、そうじゃな。
ミライ: それを受け入れるかどうかの各論はもちろんあるでしょうけど、「軍事研究はしない」と言ってきた日本学術会議は、
「そんな予算があるなら返上しろ、そして防衛に必要な技術はできたものから拾え、なければ金は出さずに『欲しい』とだけ言え。そうすれば研究者の誰かが他の研究費でやるかもしれん。
文科省の予算を減らして、防衛省の予算で釣ろうとするとは、恥を知れ」
と宣言するかどうかを議論すべきでしょう?
フツクロウ: 議論はしておきたいところじゃの。