閉じる
閉じる
×
瞑想とかマインドフルネスとか大ブレイクしていますが、「試しても全然実感わかん!!!」という人まだまだ多いのではないのでしょうか。
そこで、もうとにかく瞑想って何??が知りたい人のために、誰でもきっかけがありそうな場面を3つ紹介しようと思います。
その前に瞑想って何??
かつてはブッダのような超人でなければできなかったことですので、大変難しいことと考えられていますが、21世紀に入り、それはとても身近なものにできるということがわかってきた、今はそういう状況です。マインドフルネスはその一つの形でしょう。
でも、本当はもっともっと簡単です。それは「言葉を使わずに考える力」です。
残念ながらこれはずっと「直感」と混同されているため、なかなか市民権を得られません。どちらも言葉で説明できないため、区別が困難です。
しかし、たとえばアーティストが長い時間をかけて作品を作るときに使われている力です。「パッ!」と見て「こう!」という力だけで、アーティストの作品を説明することは全くできません。
「悟り」をひらくためには、今でも困難な修行が必要かもしれませんが、「言葉を使わずに考える力」を身につけることは、誰にでもできることです。ただし、言葉で説明はできませんから、なかなか伝えることはできません。人類はひたすらそれを誰にでも伝えられる努力を重ね、それは今マインドフルネスなどの形で提供されています。
「言葉を使わず考える力」の威力
もし本当に「言葉を使わず考えること」ができるとそれは別世界になります。
その威力を知るには、このTEDプレゼンを見るに限ります。
ジル・ボルト・テイラーのパワフルな洞察の発作
脳卒中によって一時的に言葉を失った脳科学者のレポートです。言葉は左脳で処理されていて、脳卒中で右脳だけが働いている状況をこのように表現しています。
右脳の意識を通して見ると 私という存在は 自分を取り巻くすべてのエネルギーとつながった存在なのですどの方位から見ても、「教祖様のお言葉」です(笑
右脳の意識を通して見た私たちという存在は 1つの家族として互いにつながっている エネルギー的存在です
今 この場所 この瞬間 私たちはこの地球上で 共に世界をより良くしようとしている兄弟姉妹です この瞬間に 私たちは完璧であり 完全あり 美しいのです
つまり「教祖様」はなんらかの要因で、言葉を使えない時間をまとまって持った経験があるのでしょう。で、ジル・ボルト・テイラーと同じような体験をし、「神を見た!」と思ったのではないでしょうか。
いずれにせよ、このような体験を普通の人がするのは、まだまだ困難なようです。
ぼちぼち「言葉を使わず考える」
なので、われわれ普通の人は、ぼちぼち「言葉を使わず考える力」を使うことになります。ですから、たとえ使えても、なにか劇的な効果、前と後では世界が変わる!なんてことがあるわけではありません。
しかし、それは確実に自分を変えます。たとえばアイデアがなぜ生まれるかを言葉で説明できません。これを生むのは「言葉を使わず考える力」です。直感でもありません。いや、直感でアイデアがパッと出ることもありますが、なかなかアイデアが出ないときは、すでに直感が根をあげてるときで、「言葉を使わず考える力」ががんばっているときです。
つまり「言葉を使わず考える力」はアイデアだけでなく、その他様々なクリエイティビティに関わっています。この世の中あらゆる仕事に求められる力になっていると言っていいでしょう。
いますぐ、「言葉を使わず考える」ことに慣れなければなりません。
それがよくわからない人はどうすればそのきっかけを得ることができるでしょうか。
1) あまりに美しい景色に言葉を失ったとき
「あまりの美しさに言葉を失う」という言葉があります。それを体感したことがあるなら、それが「言葉を使わず考え」ている瞬間です。脳がバカになっているのではありません。あまりに美しい景色に「言葉を使わず考える」力が爆発的に活動し始めて、「言葉を使って考える」力が遠慮している瞬間なのです。
別にそのときになにか劇的な変化が脳や体に起こるわけではありませんが、かつて美しい景色に言葉を失ったことがあるなら、それは「確かに言葉を使わず考え」ている瞬間なのです。
2) パワースポット
なんか今ちょっとしたパワースポットブームですが、もしそういうお気に入りの場所があるなら、ぜひそこで瞑想を実践してみてください。なにもしなくても何かパワーを感じている場所ですからうってつけです。
瞑想の仕方はいろいろあるので、適当にググってもらえればと思いますが、とにかくやることは、脳内チャットを止めることです。止めようと思っても、言葉はどうしても浮かんできてしまいますが、それに囚われることなく受け流してしまうことです。息に意識を向けるというのも手頃です。
ちょっと前NHKの試してガッテンで瞑想をテーマにして、とても面白かったのですが、最後の最後もうすぐ番組が終わるって瞬間にゲストが「瞑想って自分との戦いですよね」と言って台無しにしてました。
「戦い」じゃないです〜。言葉が浮かんでもスルーするんです。
ちなみに突然瞑想の記事を書き始めたのは、昨日京都の志明院に訪れたら、素晴らしい場所だったからです。山門に入るあたりから、脳内は「黙れ〜」モードになり、言葉を変えると瞑想モードになりました。最近は物を見ていてもはっきり見えないなあと感じることが多かったですが、一通り登って降り始めたとき、眼下に広がる景色はどこまでもはっきりと鮮やかで、ただただ眺めていました。
3) 寝るときを利用する
感動的な景色もパワースポットもないよ、という方でも、とりあえず簡単に「言葉を使わず考える力」を育む方法があります。
それは寝るときを利用することです。
寝るとき、布団に入ったとき、瞑想を始めるのです。なんて大げさな言い方もやめて、「考える」のをやめます。言葉が浮かんでも流す。それが難しいときは息に意識を向ける。それで立派な瞑想です。
ただし、それで実際に言葉がなくなっていくと、おそらくあっという間に寝てしまいます。瞑想のコツというより、ほとんど寝るコツと言っていいくらいです。
そういう意味で寝るときの瞑想が「言葉を使わず考える力」を育ててるのか、自分で言っていてもはなはだ怪しいのですが、とにかく瞑想とは何かを理解するきっかけくらいにはなるのではないでしょうか。もしすぐ寝れたら、「言葉を使わない」ことに成功しているのです。
寝るときに「考えるのをやめる」練習を続ければ、起きている時間にも、手軽に瞑想を試すことができるでしょう。瞑想はとにかく「言葉で考えるのを止める」ことです。それができるなら、あったかいお茶をゆっくり飲んでたっていいんです。お風呂に浸かってるのもよし、便器に座っているのもよし。様々な瞑想法は、「言葉で考えるのを止める」きっかけ作りです。
慣れてきたら、もういつでもどこでも、チャンスがあれば「言葉で考えるのを止め」てみましょう。
そのときに脳が止まっていることは絶対にありません。脳内に「言葉」がないときは、「言葉を使わずに考え」てます。そのときそれはあなたの中にクリエイティビィティを育んでいることでしょう。
《ワンポイントミライ》(?)
ミライ: この間、こんな記事を見かけました。
マインドフルネスと禅、その決定的な違いは何か?
フツクロウ: ホホウ。
この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。