閉じる
閉じる
×
人類、積年の課題についに偉大な一歩が踏み出されたのかもしれません。
【プレスリリース】微生物フローラをコントロールするための理論を構築! 理論をノウハウに大学発ベンチャーを年度内に立ち上げへ | 日本の研究.com
微生物フローラ? 聞きなれないけど、それが偉大な一歩? と思うかもしれませんが、これは人類積年の課題だったのです。
一番身近なのは、下水処理場。見学などで途中微生物を使って浄化していると教わっている方も多いでしょう。
でも、実はその微生物処理、ものすごく効率が悪いそうです。非常に多くの微生物が関わっていて、どうすればそれらが活発に活動できるかそのメカニズムがあまりよくわかっていないというのです。
なので、微生物の機嫌を損ねないよう、実に広大なスペースでのびのびと活動させていると聞きました。めっちゃ広い牧場でゆったりと牛を飼っているイメージでしょうか。
でもそれには広大な土地が必要ですから、コストがかかります。人類としては、牛舎にぎゅうぎゅうに牛詰めて育てるように、狭い場所でより厳しい環境でがんがん微生物を働かせたいわけです。しかし、それがなかなかうまくいかないというのです。
さて、一方今回の発表。油を分解する微生物に仕事させようとしても、もともといる微生物との生存競争に勝てず定着しない問題があると述べています。
そもそも、排水や環境中にはおびただしい数の土着の微生物が棲みついており、外から目的物質を分解する微生物を投入しても、これら土着菌との生存競争に負けて定着できず、思うような効果が出ないケースも多く、廃水処理や土壌浄化などに特定の分解微生物を利用する際のボトルネックになっていました。ですから、それを働かせようとすれば、その微生物に最適な環境を用意して、土着菌との生存競争に勝つようにしないといけません。ヨーグルトなどの発酵食品はそういった環境を整えることで乳酸菌など目的の微生物に存分に働いてもらうわけです。
しかし、排水となると、わざわざ最適な環境にするのにもコストがかかるし、そもそも排水の質が安定しなくて、常に最適な環境にコントロールすること自体大変だったりします。
そんな問題があったわけですが、それを今回、土着菌たちと共生させることに成功したというのがこの記事なのです。
その方法は企業秘密とのことですが、この手法が発展すれば、微生物の活用が飛躍的に進むことでしょう。
そうしたら、各家庭で使える浄化槽が浄水器並みに簡単安価になって、大きな集中型の下水処理場なんて必要なくなってしまうかもしれません。
そしたら、地方で負担が大きくなっている下水処理のインフラ維持もずっと楽になって、暮らしやすくなることでしょう。
腸内フローラや、皮膚常在菌など、人間に住む微生物の様子もだんだんわかってきて、私たちの常識もだんだん変化していますが、その工業的応用の世界もどんどん進化しているようです。
もちろん、この大学発ベンチャーが必ず成功すると決まっているわけではありませんが、世界はこういう技術に向かっていて、必ず誰かがやり遂げます。
10年もすれば今では考えられないくらい微生物応用が普及していることでしょう。
今後目が離せない分野です!
《ワンポイントミライ》(?)
ミライ: 実はこの記事昨日見つけたやつですけど、昨日はそれ以外にも、
これは新しい「入居者食堂」、これって「こども食堂」より「こども食堂」
これがあったり、
あと、グーグル翻訳の新しい機能が出たり、ほんっとに盛りだくさんでしたね!
フツクロウ: ホッホッホ。
ミライ: グーグル翻訳もすごいですね。画面に英語以外の看板出して見てみたら、ちゃんと日本語にしてくれて。これするためだけに外国旅行したくなります!!!!
この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。