• このエントリーをはてなブックマークに追加
「教育勅語」にしがみつき始めた為政者たち
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

「教育勅語」にしがみつき始めた為政者たち

2017-03-09 23:45

     森友学園問題は、もうあまりに稚拙な詐欺っぷりで、でも毎日新しい映像が出てくるエンターテイメントとなっていて、楽しいですね。

     さてそんな中、「教育勅語」がスポットを浴びています。「教育勅語」の精神は取り戻すべきだみたいな発言が大臣からあったり。

     ということで、「教育勅語」を改めてチェックしました(以降、引用は wikipedia から)。

     まあ別に、大半はいいこと言ってるわけです。

    父母ニ孝ニ (親に孝養を尽くしましょう)
    兄弟ニ友ニ (兄弟・姉妹は仲良くしましょう)
    とか。

     でもその最後に、

    一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ (国に危機が迫ったなら国のため力を尽くし、それにより永遠の皇国を支えましょう)
     
     こんなことが書いてあったから、国が利用しちゃったわけじゃないですか。多分、「教育勅語」ができた時にはそこまで考えてないですよ。

     だから、その危険さゆえに、戦後、これを捨てたわけで。

     それをまた、「その精神は復活すべき」とか。

     もちろん「教育勅語」の大半は素晴らしい話です。そんなの当たり前です。でも、その中の「ごく一部」が問題を起こしたのですから、そこスルーするわけにはいきません。

     なんてことは、初歩中の初歩中の初歩で、「教育勅語」の精神は復活すべきなんて言いだしたら、当然問題になります。

     別に、
    父母ニ孝ニ (親に孝養を尽くしましょう)
    兄弟ニ友ニ (兄弟・姉妹は仲良くしましょう)

    が大事なら、「新・教育勅語」を立ち上げればいいわけで、ほんとにできたら、歴史に名前が残ります。

     でも、その

    一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ (国に危機が迫ったなら国のため力を尽くし、それにより永遠の皇国を支えましょう)
     
     こそ、国の為政者たちにとって、心地よいフレーズです。国がやばいときは、国民全員力を尽くせと。

     裏を返せば、

     今、国が今まで担っていたいろんな役割がどんどん不要になっていて、力が弱まっています。

     当事者たちにしてみれば、それは由々しき問題であり、なので、かつて国をまとめあげた「教育勅語」に憧れてしまうわけです。

     で、そこにつけこんで「森友学園」が生まれました。そういう人たちの琴線に触れて、金や便宜が集まったのでしょう。

     20世紀が生み出した「国」は、今急速に意味を失い始めています。では、私たちのこれからの「国」はどうあるべきなのか、真剣に検討するべき時が来ているのです。


    《ワンポイントミライ》(

    ミライ: というのに、すでに答えが見え始めているというのが、

     安倍首相のお礼ツイートが見せた真・民主主義の潮流(その1)  

    のシリーズだったんですよね!

    フツクロウ: ホッホッホ。まっことその通りじゃ。政治家たちは、自身の政治活動を透明化してリアルタイムに 
    この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
    ニコニコポイントで購入

    続きを読みたい方は、ニコニコポイントで記事を購入できます。

    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。