以前からここミラフツで注目している技術(前回は 文字どおり砂上の楼閣に住む人類 で)、ローマンコンクリートでまた進展があったようです。
古代ローマ時代のコンクリートは、今も強度を増していた──その驚くべき理由が解明される|WIRED.jp
海水を使うと良いのではという話は昔からあったのですが、今のコンクリートは海砂を使いすぎると劣化が早まるため海水使うとかタブーに近いものがあるようです。
しかし、2000年はもっているローマンコンクリはなんと海水を使うことで、「今も強度を増していた」とは。
海水を使うアイデアはすでに試されていて、
「オール大林」の目玉技術 非常識を常識に変えた「海水練りコンクリート」 - SankeiBiz(サンケイビズ)
今回はその試みに理論的裏付けが出てきたと言えそうです。
現代の建築は多くが50年から100年しか持たないコンクリートが使われ、とにかくなんどもなんども作り直さなければなりません。ローマンコンクリのように、半永久的にもつ建材を手に入れるのは現代人積年の夢であって、必ず実現することでしょう。
そうなった時、たとえば道も作り変えていくことになります。今はアスファルトで作られているため、ひっきりなしに直さなくてはならず、全国隅々に至る道を維持し続けるのが困難になってきています。かつてあったトンネルや橋を諦める自治体も出てきているようです。
長期的にもつコンクリートと、ロボットなどをもちいた安価な工法の組み合わせで、全国のインフラを整備しなおしてくことが、私たちの社会が持続的になる一つのポイントなのです。
《ワンポイントミライ》(?)
ミライ: ローマンコンクリが長年持つというのはよく知られてましたけど、だんだん強くなる、しかも後から海水がかかることでさらに強くなるとは……。どんだけすごいねん、って感じですね。
フツクロウ: 最強マテリアル感満載じゃの。