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文字どおり砂上の楼閣に住む人類
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文字どおり砂上の楼閣に住む人類

2016-09-30 20:00

     最近、木造高層ビルの話題を良く見るようになりました。

     木造高層ビルが世界で流行 背景は?

     さて、冷静に考えると当たり前なのですが、今私たちの身の回りにある無数の鉄筋コンクリートのビルは、どれもこれも50年ほどすればなくなってしまいます。もちろん修繕していけば使い続けることもできるでしょうが、今50年ほど建った建物はどんどん建て替えをしています。どんどん技術は進歩していますから、多くの物は新しい技術で建て替えるのは当たり前のことです。

     そんな中、歴史的に価値のある建造物は保存されていくことになるでしょうが、残念ながら現在の鉄筋コンクリートはすぐにぼろぼろになります。軍艦島の廃墟は有名ですが、閉山してからまだたった40年ほどです。今の時代の優れた建築物を後世に残していくのは、どれほど大変なことになるのでしょうか。

     一方でローマンコンクリートで造られた建物は今でも残っています。コロッセオとかいろいろありますよね。

     上で紹介した木造ビルも耐久性は鉄筋コンクリートよりはるかに長そうです。

     爆発的な経済成長を続けた世界は、しかし、そのスピードに追いつくため、泡沫建築で砂上の楼閣を作りました。建物だけではありません。道路・橋・トンネル・堤防あらゆるインフラに及びます。それらの中には今次々と更新時期に突入し、私たち社会の大きな負担になっています。

     これから、私たち人類は、新しい木造建築、ローマンコンクリートの再発明などを経て、もっと耐久性のある建物を建てていくことになります。

     法隆寺を先頭に日本では古い建物がたくさんありますが、今の時代の建物が歴史的建造物として保護していくことになれば、相当苦労する事になるのではないでしょうか。

     持続的な経済社会に移行するにあたって、今あるインフラの耐久性は短すぎます。これから耐久性の高いインフラが次々と開発され、50年後の私たちの街はすっかり形を変えることでしょう。



    《ワンポイントミライ》(

    ミライ: 木造高層ビルって、話には聞いていても実際にこの目で見るまでどんな感じかなかなか想像がつかないのです。

    フツクロウ: 早く見て見たいの。
     
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